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カテゴリー「登山」の記事

2021年10月 3日 (日曜日)

東大顚へ

 起床は5時過ぎ。今日は何やら西吾妻方面に遊びに行くらしい。西吾妻山は日本百名山の一つだが,山頂は樹木が茂り,眺望は全くない。西大顚は開けた山頂で,天候に恵まれさえすれば磐梯山から安達太良,飯豊連峰など周辺の主要な山々が望める。さて,まだ行ったことがないのは東の方向,東大顚である。あまり,話を聞かないが,西吾妻山から家形山,一切経山への縦走路の途中のポイントという印象である。「紅葉トレッキング(というにはまだ少々早いが)」とやらの企画で,天元台のロープウェーとリフトの往復券が格安で販売されるというので,じゃ,行ってみるかという話になった。

 7時に家を出て,途中のコンビニで食料を仕入れて,天元台のロープウェー駅の駐車場に着いたのは7時35分頃。既にかなりの台数の車が駐車していた。さらに,ロープウェー乗り場にも長蛇の列。訊けば,チケットを買うために並んでいるとか。いや,参ったな。幸い,我々が着いたのはまだ早い方だったらしく,我々が並んだ後は行列はさらに凄いことになっていた。バスで到着された方も多かった様子。我々は,なんとか第2便のゴンドラに乗れた。一便当たりの乗客数は大分減らしている様子。ザックを背負ったままでも乗車は問題なかった。8時に出発。

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 これである。何しろ半額で,芋煮,入浴料,手拭いまで付いている。だが,山から戻って来てみて,この企画が,細かいところまできちんと練られていない部分がある企画らしいことがわかってちょいと「ん?」と思った。

 

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2021年9月26日 (日曜日)

月山へ

 起床は5時少し前。今日はなでら女房と月山に登る予定。が,予報では晴れだったのに,どうも朝からドン曇りでテンションが下がりがち。

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 早朝も朝焼けだし,..。朝焼けって,あまりいい兆候ではなかったような。

 山の天気のサイトを見れば「A 」。それだけを信じて,今日帰るなでら次女に戸締りを頼んで6時半に家を出る。が,高速を走って庄内に近づくに従って厚くなる雲。山など全く見えない。挙句に,降ってはいないものの,高速道路の路面,濡れてるんじゃね?二人ともテンションだだ下がり。もう,加茂水族館でも観て,どっかで飯食って,温泉入って帰るかぁ〜なんて話も出てきた。でもなぁ,折角来たんだし,山の格好であちこち行くのもなんだかなぁ,天気が好転する可能性もあるし,..とかなんとかブツブツと。でも,GPV 予報では,南東北エリアには一日中,雲がかかっている予報なんだよなぁ。

 8時20分ごろに姥沢の駐車場に到着。凄まじい数の駐車台数にまず面食らう。ここも5回くらい来ているが,こんな車の数は見たことがない。誘導員が出ていて,奥の駐車スペースに誘導。感染症も少し落ち着いてきたし,ちょうど紅葉が見頃という時期でもあるし,..。

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 が,山はガスガス。正面に見えるリフト下駅より上はガス!まあ,登るだけ登ってみるかぁとリフト乗り場に向かって歩き出す。横目で見る駐車場には,群馬やら長野やら新潟やら千葉やら仙台やら湘南やら,そんなナンバーの車がやたらに目に付く。そういや,湘南ナンバーの車で「1173(いい波)」というのがあった。きっとサーフィンもやる人たちなんだろうな(笑。

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 環境美化協力金の関所前にあったバイク。まさか,ここまでバイクで来て,ここから月山山頂までの登山なのか?強者ぢゃ!!

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 リフト乗り場ですでにガスが,..。上の方はガスガスで何も見えない。

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 後ろの席のなでら女房。ガスっているものの風はないので寒さは感じない。気温は13℃くらいかなぁ。

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 リフト上駅に着くと,..当たり前だがガスガス。こりゃ,山頂までこの調子だと悲しいなぁと思いつつ,登り始めると,リフト小屋からの放送が「皆さん,今日の月山はガスに包まれた,まさにガスサンです。登山コースを間違えないように分岐に来たら地図などでよく確かめてください」と。以前は,こんな放送なかったけどなぁ。昨年は登っていないので,姥沢からは2年ぶりかな?

 ところで,今日はお子様連れの登山者がえらく目立った。親子三代で仲良く登山というグループも目に付いた。こんなに多くの小さな子供達を月山で見たのは初めてだ。圧巻だったのは,小さな子供を3人連れた若いご夫婦で,訊けば一番下が2歳半。その子をおんぶひものようなもので身体の前に抱えて,急斜面を軽々登るお父さん。いや,その山歩きの技量というか脚力というか,かなりのレベルに違いあるまい。下りも一緒になったが,同様にスイスイと降っていた。もし万が一バランスを崩して前方に転けたりしたら,..と考えると恐ろしいが,スムースに降りていく。いや,感服仕りました。

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 牛首下分岐の辺りは,晴れていれば,さぞかし素晴らしい草黄葉を楽しめることだろうが,..。

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 牛首の合流点を過ぎて,少しだけガスが薄くなったような気がした。薄いガス越しに見事な紅葉もチラホラと見えてくる。この辺りでなでら女房と「もう,やめて帰ろうか?」なんて話もしていた。が,下山してきたおじさんの「頂上はガスの上で晴れて素晴らしい景色が見えてるよ」という一言に俄然やる気が復活(笑

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 確かに,山頂に近づくに従ってガスが薄くなってきている。

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 ついに見えてきた。登山路の脇で立ち止まり,写真撮影する方多数(苦笑。

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 ついに,あの忌々しいガスを抜けたようだ。鶴岡の市街が見える。それにしても,登山者の多さよ(苦笑。

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 頂上直下からの景色

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 左の山並みのさらに奥に影が浮かぶようにあるのが粟島である。

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 なんていうんだっけ?雲雪崩?(違うな)

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 頂上到達。雲海の上に顔を出しているのは大朝日岳(らしい)

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 山頂神社付近もすごい数の登山者が,..

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 月山神社の周囲の石垣によじ登って眺めた景色。いや,素晴らしい。東側から湧き出した雲が稜線を超えて西側に流れ込んでくる。遠く粟島も見えていた。石垣の上にいた若者は昨日は鳥海山を登ってきたとか。そして今日は月山。若いって素晴らしい。

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 遠く雲の上に頭を出しているのは鳥海山。鳥海山も頂上まで行かないと眺望は効かないだろうね。

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 月山神社からの2枚繋ぎ。右手に鶴岡市街が見える。

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 さて,お参りも済んだので次は頂上に行こうか,..。それにしても,すごい登山者の数だ。鶴岡側の月山八合目からと思える登山者もかなりの数だ。

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 月山山頂からの鳥海山

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 恥ずかしいのでごく小さめに(笑。あと 10kg ほど落とせればなぁ(苦笑。

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 さて飯にするかと,頂上から降りてきたら,月山八合目からの団体さんが,..。山頂に立ち寄ると時間オーバーになるとかで,ここまで来たのに山頂をスルーするとか,..。団体登山はこれがあるから悲しいな。

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 いつものようにランチ。30分ほどのんびりと昼飯を食う。ちょうど,目の前で休憩していたのが,2歳半のお子様を抱えてスイスイ登っていたご一家。いや,この年頃の子は可愛いな(笑。この後,このご一家とは下りで何度か前後する。

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 アマチュア無線の愛好家の方が無線機とアンテナを持ってきて会話を楽しんでいた。コールサイン(?)が「JA***」とのことだったので,年季の入った方らしい。色々な楽しみ方があるものだなぁと感心。

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 さて,帰るか。帰りの姥ヶ岳はどうしようかと思ったけど,またすっかりガスに包まれていたので,ちょっと残念だけど,登ってきた道をピストンで帰ることに,..。

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 下山は,先ほどの団体さんと一緒になって大渋滞。一人の怪我人も出せないガイド役の方も神経使って大変だろうな。下ってしばらくするとまたしてもガスの中へ。メガネに水滴が付いて時折指ワイパー発動。被っているキャップからは水滴が落ちるほど。下りでも,多くの子連れの方々と一緒になる。子供達は元気一杯である。いや,羨ましい。

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 霧の中の木道。この辺り,後ろを歩いている親子連れの母親と子供の「しりとり」遊びをずっと聞かされることに。親子のしりとりを聞きながら,内心で「おい,そこは++じゃなくて,***だろうに!」とか突っ込んでみたり(笑。

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 無事下山。一発,この鐘を鳴らしたのはなでら男!お疲れ様!

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 往きも帰りも電力とモーターとワイヤーの恩恵に預かり楽をするのである(笑

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 帰りのリフトからは少しガスが晴れて紅葉が見えた。

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 リフト下駅の降り場

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 2時半ごろに下山。5時間半というところか。腰が痛い(苦笑。ガスで途中はダメだったけど,頂上ではいいものを見られたので由とするか。

 車を走らせて「道の駅にしかわ」の温泉で汗を流す。ここは 300 円で入れるのでお得。上がってぶらぶら歩いていると,先ほどの団体の登山者がやってきた。なるほど,この温泉もツアーに入っているのか。4時ごろに帰途に着き,高速をひたすら走り,5時過ぎに自宅着。

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 今日もご苦労さん!

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 晩飯は帰宅途中で電話注文しておいた寿司海道(だっけ?)の寿司を頂く。シャリの握りが強過ぎて刺身の乗ったおにぎりという感じ(苦笑。でも,美味しゅうございました。ビールも殊の外美味しゅうございました。

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 月が昇ってきたので撮影。

 そして,ロード世界選手権を観戦。残り 70 km ほどをゴールまで観戦。アラフィリップの積極性が2年連続の逃げ切り勝利をもたらした。ファンアールトは残念ながら最終盤は積極性に欠けるレース運びだった。

2021年9月19日 (日曜日)

不忘山へ

 起床というか,なでら女房に叩き起こされたのが午前4時過ぎ。ったく,なんだよ!?「山行くぞぉ〜〜!」

 行き先はどうやら不忘山らしい。水引入道の周回コースはハードらしいので,宮城県の白石スキー場からの不忘山ピストン。が,登山口から山頂までの標高差は 850 m 弱。多分,これまでで最高レベル。はてさて,どうなるのか,..。

 6時ごろにスタート。七ヶ宿のファミマで食料の買い出しをして遠刈田方面県道 51 号線を走る。ここを走るのも久しぶりだ。小原温泉辺りで土砂崩れがあって,実家に行くのに,こちらを迂回していた頃以来かな。

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 あの山に登るんだなぁと長老湖の先で眺めてみる。天気は素晴らしい。

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 白石スキー場の駐車場に到着。7時半ごろ。白石スキー場に来るのは,チーム・ホシのツーリングで林道を遠刈田まで抜けた時以来かも。既に,かなりの台数が駐車している。準備して8時少し前に出発。

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 水引入道周回なら右だが,今日は左。

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 ここでトイレを済ませて入山届を記入。左の水道というか水場は戻ってきて大変助かった。靴まで洗えるようにブラシと椅子まで用意してあるという周到ぶり。白石市すごい!

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 ゲレンデを登っていくのだが,この花が目に付いた。ももさんからセンブリと教わった。よく観ると,花びらの数が4枚の奴と5枚の奴があるようだ。ちょいと不思議だ。

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 ゲレンデの上の方まで来た。

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 振り返れば絶景。この景色を眺めつつ滑るわけか,ここでは。左が牧場だな。右には白石の市街地が見える。標高 900m オーバーくらいか?

 ここから林道に入り,林道のどん詰まりが,昔,白石女子高の小屋があったところ。今は更地になって草茫々であるが。帰宅後,妹(白石女子高 OG)に訊いたら,高校1年の時に,その小屋に泊まってスキー合宿をしたことがあるとか。へ〜〜・・。

 ここから山の中の登山道に入る。ここで後ろから来た如何にも速く登れそうな男性に抜かれる。なんでも,刈田岳まで往復するとか。流石に,この時刻では無理かも知れないと思うも,まあ,スピードと体力次第だなと。軽快なスピードであっという間に見えなくなった。往復できたんだろうか?

 しばらく行くと,年配の登山者に追い付かれる。なんでも,久しぶりの登山だとかで不忘山までも怪しいとか仰っていたが,南屏風岳まで往復されたとのこと。脱帽でござる。往きで追い抜かれ,下りでも追い抜かれた。なでら女房曰く「登りで追い越され,下りでも追い越され,そして誰も居なくなった」と(爆笑。

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 この看板の先に沢が流れていた。てっきり,それが弘法清水かと思ったが違ったようだ。この先辺りまでは,先ほどの年配の登山者と似たようなペースで来たのだが,この後で置いていかれる(苦笑。ここから先は段差が大きくなり,昨日まで降った雨のせいか登山道はほぼ沢状態になっていた。

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 アザミが咲いていた。調べると,アザミではなくて,オヤマボクチというらしい。

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 この辺りが弘法清水だったかな?目指す頂上ははるかに遠い(苦笑。

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 ここが弘法清水らしい。確かに,水が染み出しているというか,斜面を水が膜状に流れている。雨上がりだからなのか,常にこうなのかはわからないが。例のおじいさん登山者をここで見送って,それっきり出会わず。

 残り 1.5km なので小一時間かと思ったが,この先の急勾配で失速。

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 この木ぐいの大きな段差がかなり堪える。

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 それでも,高度は上がり,樹林帯を抜け出しつつあり,後方の景色が見えてきた。風も涼しくなってきた。一息吐いて後方を眺めると七ヶ宿ダムの噴水が見えた。へ〜,こんな風に見えるんだ。

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 それでもまだ頂上は遠い(苦笑

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 この辺りから時折,がれ場が現れる。

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 そして,眺望も開ける

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 でも頂上は,..(苦笑。ナナカマドの赤い実が美しい。この辺りで,朝,駐車場を少し前に出発されたご夫婦が降りて来た。もう,不忘山の頂上まで行かれたらしい。結構,年配の方々だったが,下降も軽快そのもの。なんだか,この辺りの主のような雰囲気だ(笑 奥様から「あと,2/5 くらいかなぁ」と。この辺りからなでら女房の休憩頻度が上がった(苦笑。

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 そして,なでら女房,へたる(苦笑。ガンバレ!なでら男は,今日は比較的元気。汗の量は相変わらずだが(苦笑。先日の斜平山に比べれば標高が高いので吹く風が涼しく,暑さは遥かにマシ。

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 いや〜,本当に素晴らしい眺望だ。あとで気が付いたが,どうも太平洋まで見えているようだ。

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 ナナカマドの実

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 オヤマリンドウが沢山咲いていた。

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 ようやく,南蔵王縦走路との合流点の「不忘の碑」に到着。

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 ガンバレ!(笑

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 カエル岩だとか。確かに(笑。このカエル岩の後方に延びているのが南蔵王縦走路。先のガレ場に登山者がいる。今回は左下の標識の左手の方から登って来て合流。

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 B29 の墜落で亡くなったアメリカ空軍の搭乗員の慰霊碑。

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 少し読んでみたが,フォントが馴染みがなくて読み辛い(苦笑。この墜落事故の原因は今だに不明?

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 ここから不忘山頂上までは 300m ほど。が,なでら女房がへたれた。ここで待つと言う。なんちゅう,根性のないことを!一人で登ることにする。そういや,今年の安達太良山も乳首には登らなかったな(苦笑。

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 山頂付近は少し色付いて来ている。

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 山頂到着。なでら男の出身校の(旧)白石高校の校歌(今は女子校と合併して,校歌も変わってしまった)の歌詞にも入っていた不忘山の頂上をようやく踏めた。あの校歌を歌っていたのは45年ほど前になる(シミジミ)。

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 三角点にタッチ

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 南屏風岳と屏風岳と水引入道方面。一応,南蔵王縦走路にある頂は,これで全部踏めたのかな?

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 南屏風岳方面に進行する登山者たち。山頂の先に小さな祠が建っている。

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 山際のはるか向こうに見えるのが大朝日岳かな?

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 手前が白石市の市街地で丘陵地帯を越えた先が角田市の市街地(多分)。その先は,山地を越えて太平洋だと思う。

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 屏風岳(左)と水引入道。手前の右下の方に見える白い筋は沢沿いの滝かな?

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 これは仙台方面じゃないかなぁ。そして海に浮かぶように見える山脈状のものは,牡鹿半島ではないかと思うのだが,..違うかな?

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 山頂からのなでら女房。不忘の碑のところの赤い点がなでら女房(笑

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 これは頂上から下山中のなでら男(撮影:なでら女房。

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 降っていって,なでら女房と昼飯を食べる。カップ麺とおにぎりが美味い。さて,ボチボチ下山しますか。

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 無事に帰ろう!カエル岩だけに(笑。12時過ぎには下山開始。

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 あと2週間もすれば全山紅葉かなぁ?

 下りの途中で,所在無げに登山道脇に佇んでいる男性がいた。我々を先に降らせてくれるのかな?と思ったが,どうも様子が違う感じで,何か不機嫌そうだ。場所はロープが設置してある段差のある急斜面の終点。なんだろう?と思いつつしばらく降ると,女性が登って来た。しんどそうなので,「もうちょっとで急斜面終わりですよ」と,少しだけ言葉を交わすと,「疲れたぁ〜。もう,帰りたい。旦那はさっさと先に登ってしまうし,..」と。この言葉で様々な状況が理解できた。先ほどの登山道脇で所在無げに立っていた男性は,この女性の旦那さんで,奥方が登ってくるのを待っていたと思われる(苦笑。なでら女房が,「どこの旦那も一緒だなぁ」と。「おいおい,オレはちゃんと待っていただろうが。この間の月山のとき,置いてきぼりにしたのはお前だろうに!」と。「え〜,あんたが後ろから消えるから,私は様子を診に降ったし」と。しょうもない,ジジババの会話である(笑。

 で,下りも結構苦労した。雨上がりで滑りやすいし,段差が大きいので太ももと膝へのダメージが結構でかい。こういう時に細身の人が心底羨ましい(体重落とせよ!という提案は,..前向きに善処:笑)。しんどいなぁと思いつつ降っていると,もうすぐ白石女子高小屋跡というところでうっかりと足を滑らせてしまい,派手に転倒。左足首を軽くひねったような感じだが,大事なさそうだ。幸いあちこちに泥汚れを付けた程度で済んだ。

 登山届けを出したところまで来て,2時半過ぎ。水道(沢水かな?)で泥を落とす。飲み物の自販機もあって実に助かる。帰りも2時間以上かかったな。なんだかんだ後始末が終わったのは午後3時近かった。この時刻なら南屏風まで往復できないとなぁ(苦笑。

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 なでら女房,この看板の下部の文章に頷くこと頻り(笑。さて,帰ろう。そういや,南蔵王縦走路の芝草平付近,登山道の工事中とか。木道を修理しているのかな?通行は可能らしい。

 県道51号線を七ヶ宿方面に戻る。

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 先ほどまで居た山頂を麓から眺める。

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 別の角度からも。天気が最高だったな。いい山だった。今度は紅葉の時期に水引入道の周回に挑戦したいな。

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 どこかで風呂に入ってからということで,七ヶ宿のファミマの向かいに出来た「Wood&Spa. や・すまっしぇ」に立ち寄る。なんでも,炭酸風呂とか。炭酸ガスをお湯に溶かし込んでいるらしい。でも,36℃くらいのお湯にそんなに炭酸ガスが溶けるものか?でも,まあ,汗を流してサッパリした。町民なら 350 円くらいで入れるらしい。外部の人間は 500 円。サウナもあってお得かも。チラシなどをいろいろ眺めていると,七ヶ宿,町興しを色々と頑張っている様子。

 5時半ごろに帰宅。

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 靴やらスパッツやらポールやらを綺麗にして山遊び終了。今日もご苦労さん!

2021年9月12日 (日曜日)

インソールのテストに斜平山へ

 起床は5時過ぎ。今朝はなでら女房よりも先に朝のお務めに取り掛かる。なでら女房は今日も仕事で早番とか。ご苦労さん。

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 室内業務を終えて,今朝もネコ散歩に付き合う。

 今日は,宮城県の白石スキー場を起点に,水引入道から不忘山の周回を歩くというプランもあったのだが,色々と調べると,休憩も含めて7時間以上かかるので,自宅を4時には出なくてはいけないようだ。それがなんとも億劫になって,..。しかも,紅葉には早いし,花には遅いし,..モチベーションはダダ下がり(苦笑。というわけで何かいい代替コースはないかとあれこれと思案。思い付いたのが,先日購入したインソールの具合を確かめに斜平山歩きに行こうというもの。まだ歩いたことのないコースもあるし。しかし,不忘山から斜平山というのも落差が大きいな(苦笑。結論から言うと,気温の高い時の低山は辛かった(苦笑。できれば,やめておけと言っておこう(笑。

 色々なことが頭の中にモヤモヤと降り積もり,なんだか今一つ乗り気になれないままに,ダラダラと過ごして,出発したのは10時少し前。ザックを背負って,登山靴履いて,ママチャリ漕いで,地蔵園まで向かう。側から見たら,なんじゃ,ありゃ?どこに行くんだ!?って感じだろうな(苦笑。地蔵園の駐車場に自転車を置いて,早速歩き出す。これから登ろうとしているらしい身支度中のシニアの女性がいた。ご挨拶して,先行した。

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 向かうのは,参道のジープロードとは異なる,こっちの方向。片倉コースという奴で,実は初めて歩くコースである。少し入ったところに「片倉コース」の看板があった。道標に従って沢に降りて沢を越えて,その先の急斜面を登っていく。のっけから,この急斜面はちょいと辛い(苦笑。

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 これはなんというキノコかな?結構見たな。

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 この花も沢山あった。名前は知らん。こんな写真を撮りつつ,急勾配の辛さを紛らわす(笑。

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 昔,エル(愛犬のレトリバー,5年前に死亡)と一緒に山を駆けずり回っていた頃に頻繁に見た「ヤマナメクジ」。長さは13センチくらい。

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 暗くて見辛いけど,「田 参道」ってなんだろう?割れちゃって切れているのかな?「片倉山館」ってどこ?この標識の少し上で,降ってきた登山者と遭遇。ここから先も急斜面の連打!暑い!汗が止めどなく流れる。数分に一度足を止めて汗を拭いて水を含む。ちょうど羽山神社への参道の登りに似た道が続く。あれ?羽山神社への道?と錯覚したくらい。

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 標高が上がってきた。途中で視線を転ずると長井方面の散居集落が見える。いや,それにしてもキツイ,暑い!

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 愛宕神社の参道の終点に出る。登り始めて40分弱。このコース(少し違うけど)は冬に雪があるときにしか歩いたことがない。無雪期は初めて。キツかったなぁ。ところで,どこが片倉山だったのか?

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 ちゃんと参拝した。考えてみれば,あと2ヶ月で雪囲いされるんだもんなぁ。

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 四阿からの米沢市街。軽く補給した後でスカイツリーに向かう。もう,全身汗まみれ。シャツの袖口から汗が滴る始末だし,どうも脚を伝った汗でソックスもずぶ濡れの様子。さすが,日本で三本の指に入る汗かっき!(あとの二人は知らんけど:笑。 金剛杖を突いて軽装のおじさんが登ってきた。四阿への入れ違いにこちらは出発。この方とはその後会わなかったので,愛宕神社までだったようだ。

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 盛夏の時期のこのコースは雑木が覆い茂り,何も見えないので面白くないんだよねぇ(苦笑。ところどころの雑木の切れ目で眺望が広がるという感じ。歩いて楽しいのは積雪期で,尾根を歩いている間中,眺望が楽しめる(天気が良ければ)。

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 ここは迷わず「峰の道」をチョイス!

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 急勾配箇所を登り切ると,こんな景色が見える。

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 これはなんといったかなぁ?萩の花?

 しばらく樹林帯の中を歩いて,その先の鎖場を超えて,再び尾根道へ。七曲りへの分岐を過ぎれば,スカイツリーまではすぐ。

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 新しく設置された標柱。「ノブ覗き」の意味はいまだにわからないまま。春はレンゲツツジが咲き乱れる箇所。西の方角に栂峰と飯豊連峰が見えるが,透明度は今一つ。スズメバチに遭遇し,ちょいと緊張。ホバリングとかはしないので巣周辺の斥候とかではなかった様子。軽くやり過ごす。スズメバチで怖いのはホバリングしてクチバシ?(なんていうのかな?)をカチカチいわせてる奴。これを見たら,即 U ターン。

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 スカイツリー到着。この時点では,テレビ塔まで行ってランチにしようかと思っていた。で,テレビ塔に向かって歩き始めたが,しばらくして,特に景色も目新しいこともないなぁ,それにしても暑いなぁと,なんだか面倒くさくなって引き返すことに。気温の高い日の低山歩きは結構しんどい。

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 スカイツリーからの米沢市街。実は,米沢市街を眺めるのに最適な場所は,ここまで来る途中の鎖場を登り切って少し進んだところにある。下の画像がそれ。

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 その理由は,市街地から遠く長井方面の散居集落まで一望できるから。これはデジ一での2枚繋ぎ。

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 こんな感じである。さて,戻るか。

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 これはなんという花なのか?

 愛宕神社まで戻ってきた。四阿には出発時に挨拶したおばさん(と思う)が休憩中。ここでランチでもと思ったが,再び「億劫の虫」が頭をもたげた。今日は朝から「億劫の虫」が何度も頭の中に湧き出してくる(苦笑。で,もうこのまま真っ直ぐに帰ろうと参道のジープロードに向かう。降って行く時に補虫網を持ったおじさんとすれ違った。昆虫採集は,いい趣味だよね(笑

 降り始めたものの,どうも,靴擦れが始まって痛くてたまらない。この靴は3年ほど履いているが,これまで靴擦れはなかったので,どうしたのかと。靴を脱いで調べると,案の定ソックスは汗でズボズボで,そのせいで滑りが悪くなったのも靴擦れの原因と思われた。さらに,今回導入したインソールが少しフワフワしていて,下りの時に少し圧縮されて潰れるので,つま先側のスペースが少し広がり,そのせいでつま先部分が靴内で動くのではないかという推理も,..。確かに,かかと部分がフカフカとするので下りでの脚への衝撃は軽減するが,デメリットのようなものもあるような,..。もう一度くらい使ってみるか,..。擦りむけている箇所にファーストエイドに入っているカットバンを巻き付けて応急処置。このファーストエイドも買ってから初めて使った(笑。もう,何でもかんでも入っていてビックリする(笑。全て英語表記なので,どれが何かを判断するのに少し時間が掛かるのが欠点かな。

 帰りはジープロードの参道を下った。インソール導入による脚への下りでのダメージの軽減の有無だが,なんとなく「軽減」されているようにも感じる。ただ,靴擦れの痛みと両足の裏の痺れ(腰椎のトラブルでの手術以来,ここ7年くらい痺れっぱなし)のせいできちんと評価できず。でも,ここを下ると決まって太ももの痛みがあるので,それが少ないというのは効果があるのかな?

 午後1時過ぎに帰宅。約3時間の山歩きエクササイズ完了。使いもしない6キロほどの装備を背負って歩いてきた。しかも,折角買ったランチも帰宅してから食うという(苦笑。

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 靴の中も汗でズブズブになったので,内部も水洗いして汗の塩分を除去。今日もお疲れさん!

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 昨日届いた「岳人」。秋の紅葉シーズンは毎週でも山に行きたいなぁ(笑

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 薄雲があったけど月を撮影。月齢 5.4 の月

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 地球照を写すために露光時間を長くすると,こんな具合。星を撮ろうかとも思ったけど,どうにもぼんやりした空で,..。

2021年7月24日 (土曜日)

月山八合目から月山山頂へ

 起床は3時過ぎ。なんで,こんな時間に起きたのか?それは遊びに行くから(笑。月山はここ数年毎年登っているが,いつも姥沢スキー場のリフト利用だった。で,今回は鶴岡側から登ってみようかと月山八合目を目指す。

 何しろ,姥沢駐車場までだと1時間40分ほどで行くが,月山八合目は月山をぐるっと周った,姥沢とは反対側で,カーナビによれば2時間半掛かるらしい。さらに,八合目というので,山頂まで楽に行けそうな印象だが,「山と高原地図 鳥海山・月山」によれば,八合目から山頂まで片道3時間らしい。登りも下りもそれほど変わらない。ということは傾斜はきつくはないものの距離が長いということか。そして,GPV 予報によれば,午後はちょいと天気(雲行き?)が怪しい。ここ数日続いている雷雲の発生なども心配だ。

 歩行時間を3+3=6時間,休憩などを含めると行動時間は7時間強。午後3時を帰着限度とすると,最悪でも8時スタート。となると,自宅を最悪5時半にはスタートしていないといけない。途中休憩などの諸々の余裕をみれば4時半には出たい。さらに不測の事態に対する余裕を見て,4時スタートの予定にした。が,朝飯やら装備の準備やら食材買い出しやらでスタートは4時半だった。

 早朝の高速道路のタヌキの死骸に群がるカラスを避けつつ一路鶴岡へ。高速を降りて,そこから広域農道やらを延々と走って,最後に八合目へのワインディングロードに入る。いや,この道は大変だった。対向車があるとすれ違いも大変である。知っている人はイメージしてもらいたいのが,米沢市の旧船坂峠の道。あんな感じの道が実に十数キロ続く。ここで自転車のヒルクライムレースやればいいんじゃね?というくらいの道だった。で,ようやく到着した八合目は係員が駐車スペースの整理を要するほどの大盛況ぶり。なんじゃ,こりゃ?

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 駐車していた車のナンバーは,関東,関西,北陸,果ては四国までと多数。全てが登山客という訳ではなさそうだが。さらに,大型の観光バスまで駐車している。これが,あの道を登ってきたのかと思うと,ただすごいの一言(笑。眼下には鶴岡の市街地が朝もやを通して見える。透明度が良ければ,日本海まで見えるんだろうな。

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 1400m 弱なので,標高からいえば七合目に近いのではないか?トイレで用を足してから,さて行くか。7時15分。後で調べると(前もって調べろよ!:笑),ここから山頂まで距離 5.4km,標高差 600m 弱らしい。姥沢側よりも厳しくね?(苦笑

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 弥陀ヶ原をグルッと一回りして帰る観光客も多いようだ。5回目だが,まだオコジョにはお目にかかっていない。

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 キンコウカ

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 弥陀ヶ原はキンコウカのお花畑

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 ニッコウキスゲも結構な数が,.。。そして,花の終わったチングルマが,..。

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 登山道に入る。振り返れば弥陀ヶ原の池塘が,..レストハウスが,..。遠くには鶴岡の街が,..。

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 やはり,ガスが出ているようだなぁ。

 しかし,どうしたことか。なでら男の体調激悪(泣。汗が滝のように流れ(まあ,これはいつものことだが),動悸や息切れみたいなものもあり,しんどくて仕方がない。こりゃ,止めて帰った方がいいんじゃないのか?と思えるほどの体調不良。どんどん先に行くなでら女房の後ろ姿を恨めしげに眺めつつ,どうしようかと。後で聞けば,なでら女房はワクワクしつつ登っていたとか(苦笑。まあ,多分,毎晩呑んだくれて,その辺りに転がって寝てしまうという普段の生活に問題があるんだろう(苦笑。少し酒を控えようかなぁなどと思いつつ(できもしないことは思わない方がいい:爆),トホホな気分で汗をたっぷり含んだタオルを絞り(ジャーっという感じで絞れるんだこれが),水を一口飲んで溜め息を一つ吐き,先行するなでら女房の後を追う(既に見えないんだが)。何だか,呼吸が苦しく,酸素が足りないような感じ。これが山頂までずっと続くことになる。

 で,辛さを紛らせるために,花の写真を頻繁に撮影することに(苦笑。ガスがあって眺望が今一つなのもその理由。

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 シロバナトウウチソウ

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 ニッコウキスゲ

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 雪渓が見えてきた

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 ほんの少しだけ雪渓を歩く。雪渓を吹き上がってきた風が心地よい。が,この辺りももう辛くて辛くて,..

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 これは多分,フィッシュアイコンバータで撮ったんではないかな?深いところでは積雪 30m と言われる月山。そりゃ,夏でも残ってるよなぁ。

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 雄国沼で見たフデリンドウかなぁと思ったけど,どうもミヤマリンドウらしい。ハッキリしないけど,..。

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 チングルマ

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 トウゲブキ

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 ミヤマウスユキソウ

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 ハクサンフウロ

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 ヨツバシオガマ

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 2時間ほどで九合目の佛生池小屋に到着。ここは宿泊可能らしい。まだ,九合目(標高 1740m)。内心は,ここまで!と言いたい気分。

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 これは何だろう?ハクサンシャジンでいいのかな?

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 信仰の山だねぇ。

 さて,残り1時間とちょっとだが,ここからの方が辛そうだ。まだ標高差で 200m 以上ある(泣。

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 九合目の小屋下にも大きな雪渓がある。

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 う〜,辛い。マジで辛い。なでら女房はどんどん先に,..山頂がまだ見えないもんね。

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 行者返しと呼ばれる難所。でも,こんなもので帰ってしまっていては行者にはとてもなれるまい(笑。

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 コバイケイソウが結構咲いている

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 また出会えたアサギマダラ。標高 1900m 近いところかな。

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 トウヤクリンドウ

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 信仰の山だなぁ。ところで,この石碑(?)はどうやって運んだんだろう?ヘリが使える時代じゃないと歩荷?流石に人力では無理だと思うが,..。

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 イワカガミ

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 月山神社と頂上が見えてきた。その手前には結構なサイズの雪渓が,..。

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 アイゼンを付けるほどではない。

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 やっぱり,のみで削ったような雪の融け方は輻射熱の分布によるものなのかな?

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 10時25分ごろに頂上着。頂上に行くと,「四六時中月山」という文字の入ったTシャツを着た写真撮影請負人みたいなおじさんがいて,片端から登山客のスマホを受け取り(中には 12 inch の iPad を渡す人も),写真を撮って上げていた。なので,撮ってもらった(笑。久しぶりに登場のなでら女房。なでら男は,頂上にあった訳のわからんものをぶら下げて出っ張った腹を隠した(笑。それにしても,体調絶不調の状態から,一体標準コースタイムに対してどれくらいビハインドするかと戦々恐々だったが,3時間10分ほどでクリアできた。もっとも,これでも大分遅いけどね。

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 三角点。この測量の遥か前から一番高い場所には月山神社があったので,この三角点は最高地点ではない。なかなか面白い。あいにくガスが出ていて,下界はまったく見えず。残念。

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 一応縁起物なので,月山神社でお祓いを受けた。姥沢方面からの登山者も合流して長蛇の列。密だったな(苦笑。

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 その後,その辺りでランチ。で,このちょっと前になでら女房が浮石を踏んで思い切り転ぶなど。しかも,前方に倒れこんで,どうも膝を地面に打ち付けたような,「ゴキッ!!」という鈍い嫌な音が響いた。周囲でランチを摂っていた何人かの皆さんから「大丈夫か?」と声を掛けられたものの痛くて身動きできない様子。なでら男は,あの壮絶な打撲音が耳に残っていて,膝蓋骨骨折で最悪ドクターヘリで下山か?なんてことも頭をよぎった次第。幸い,痛みはあるものの,歩くには支障なさそうだとなった。ずっと毎回ザックに入っていて使う機会のなかったレスキューセットの出番かとイソイソと取り出したが,なでら女房から不要だと言われてしまった。ったく,..。

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 みなさん,思い思いにランチを摂る。そうしている間も,姥沢側からは登山者が次々と。ガスがかかっているネェ。

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 今,月山には一体何人の登山者がいるんだろう?彼ら彼女らが全て一人 500 円払ってお祓いを受けたとして,月山神社の今日1日の売り上げは一体いくらに?と考える,世俗にまみれたなでら男(笑。

 さて,12時半過ぎに下山開始。ガスが出てきて景色が見えない。今まで5回登って,最高の天気は一回,次点が一回,他3回はガスって景色が見えなかったという結果に。

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 雪渓を吹き渡ってくる風が涼しい。

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 少しだけガスが切れた

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 ウサギギク,シラネニンジン(?),チングルマ,ミヤマリンドウ,ヨツバシオガマ(?)と盛り沢山の一枚(笑

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 タテヤマウツボグサ(?)

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 コバイケイソウとシラネニンジン

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 せっかく持って行ったのに撮らないのもなぁ〜ということで FUJI X-T1 で撮影。緑の感じが少し違っている気もする。もう,TG-5 だけでもいいかなぁと思う今日この頃。

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 **アザミ

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 ミヤマリンドウとトウヤクリンドウ

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 弥陀ヶ原に戻ってきた。朝よりもニッコウキスゲがたくさん咲いているような感じだ。

 歩行時間が6時間を超えて,もう,脚の踏ん張りがきかなくなってきた。下りは(登りもだが),登山道に並べられている石の上を歩いているのだが,登りとは筋力の使い方が異なる。下りでは狭い荷重ポイントに足を乗せて,次の一歩までの姿勢とバランスを維持するために常に石の上の脚には力が入っている。登りでは膝間接を伸ばすために筋力を使うが,下りでは姿勢維持のために筋力を使う。これがいわゆるアイソメトリックなトレーニングになるのかな?これが意外ときついんだ。

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 池塘。ヒゲのように生えているのはミヤマホタルイ。覗き込むとイモリがいたり,トンボのヤゴの抜け殻があったりと,生態系を調べるのも面白そうだなぁ。

 そういや,昔,農学部の先生から,こうした池塘から採取したバクテリアを培養して様々な機能解析を行っているとか聞いたことがある。ちなみに,地球上の微生物で素性がわかっていて人間が利用しているのが1%もいないとか。大部分が難培養性微生物で,培養できないために機能解析も進まないらしい。こうした難培養性微生物の培養条件を決定するための実験方法の開発みたいなことをやった時代もあったけど,余りにも敷居が高くて2年ほどで撤退した。きっと,学者として名をなす人間というのは,そういう敷居の高さを情熱や興味だけで克服してしまう人たちなんだろうな。なでら男には,そういった資質がなかった(苦笑。

 そんなことを思い出しつつ,2時半ごろに八合目に帰着。自販機から水分を補給。持っていった水が発汗量に対して全然足りなかった。調理と飲用で 2.5 リットルほど水を持って行ったが,戻ってから帰宅までにペットボトルを5本ほど買い込むことに。少し酒を控えて節制しようかなぁ(苦笑。

 さて帰ろうと駐車場を歩き出したが,駐車した場所まで遠い(苦笑。あれ?雨がポツポツ降ってきた。片付けて,車に乗り込む辺りには結構な降り方に。まだ,山を歩いている人が沢山いるだろうに。これがあるから出来るだけ早出,早帰りしたかった訳で。降ってくる途中ですれ違った登山者も結構いた。あの方々はあの時刻からどこまで行くんだろうか?

 車での八合目からの降りでは,大型観光バス2台とすれ違った。この道を上ってくる大型観光バスってのはすごいの一言。さらに,左側の車幅感覚が全くないおねいさんの運転する車とすれ違った時には,窓開けて怒鳴りそうになった。ガードレールとの距離がまだ結構あるのに寄れない。で,なでら男が左側ギリギリでセンサーの警報を鳴らしつつ擦り抜けるなど。あんな運転技術で,この道登ってくるのは甚だ迷惑だ。

 降ってきて,さて,どこかで汗を流そうということになったが,近場で適当なところがない。仕方ないので月山道を超えて 112 号線沿いの「道の駅にしかわ」の温泉に行くことに。ここは昨年も立ち寄ったところ。

 そこに向かうために,R112 の合流点まで走っていると,所々で土砂降りの雨に遭う。ロードレーサーで走るおじさんを追い抜いた時には,ワイパーも効かないほどの土砂降り。で,1分もしないうちに止んだ。おじさん,お気の毒!

 R112 から月山道路で は,なぜかトンネルに入るとドカンと減速する車がいて,その度に車列がどんどん長くなって,ちょいとイライラするなど。4時20分ごろに道の駅に到着して,早速風呂で汗を流す。ここは町営なので 300 円で入れる。その後は,売店を覗いたりして5時に帰途に就く。

 あとは山形自動車道に乗って,一路米沢までノンストップで。6時半前に自宅到着。

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 片付けをして,靴を洗って,洗濯機回して1日の遊び終了。

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 その後,一心太助に行って,ビール飲んで1日を締めた。酒を控えるのは明日からにしよう(笑

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 7月の満月はバックムーン。月齢 14.5

2021年6月27日 (日曜日)

ニッコウキスゲを見に雄国沼へ

 起床は5時少し前。今日はなでら女房の提案で雄国沼にニッコウキスゲを見に行く。雄子沢(おしざわ)からのルートが一番楽だが,先日歩いたし,よほど早い時間でないと桧原湖湖畔の駐車スペースを確保することもできない(らしい。登山途中ですれ違った方の情報では前日の夜から一杯だとか。マジか?)。なので,ラビスパ裏磐梯に車を停めて,雄国山経由のピストンということにした。距離は 15 キロ近くなるが,勾配もそれほどでもないようだし,なんとかなるだろう。

 現地までは,白布峠経由が近いか,あるいは喜多方経由が近いかと考えて,喜多方経由をチョイス。あのコースなら,それほど急がなくても大丈夫だろうと7時少し前に食材仕入れてからスタート。が,ニッコウキスゲのピークを迎えるこの時季の土日の状況をやや甘く見ていたようだ。

 

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2021年6月12日 (土曜日)

安達太良山に登って,また弁慶へ

 起床は5時ごろ。今日はなでら女房の提案で安達太良山に登る。なんでも,くろがね小屋のカレーが美味いそうで,それを食おうと(が,後に衝撃の事実がわかる)。

 モタモタしていたせいで少し出遅れた。7時過ぎに自宅を出て,奥岳登山口に着いたのは8時半過ぎ。準備をしてゴンドラに乗り込んだのは9時少し前。

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 今日は,このワイヤーとモーターと電力で駆動する便利な乗り物を使って横着する。何しろ,標高 900m ほどから標高 1300m ほどまで一気に標高差を稼ぐのだ(笑。

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 標高差 400m のお値段!(笑

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 奥岳の湯の入浴料が 50 円割引とか。

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 エゾハルゼミが開いている窓から飛び込んできた。ここのところ煩いほどに,その啼き声を耳にしているが,実物を見たのは初めてかも。ガンバレよ〜と逃がしてやった。

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 いや〜,モーターとワイヤーと電力の力は偉大だ!(笑

 9時過ぎから歩き出す。比較的低いところに雲が出ているようで,下界はよく見えない。陽射しがあって,意外に暑い。

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 まず,薬師岳へ。「乳首」と呼ばれる,安達太良の山頂部分がよく見える。

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 今日は至る所で,この花が目に付いた。なんという花なのか?#ツマトリソウと言うらしい。

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 こんな花も目に付いた。

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 イワカガミも至る所で咲いていた。

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 え〜っと,ナンチャラツツジである(笑。

 雲の上に出ているせいか,日差しも強くて,やたらに暑い。日本で三本の指に入る汗かき男であるなでら男の額や顎からは,どこにこんなに大量の水分がと思うほどに,ダラダラと汗が流れる。ただ,なでら男の場合,連日のローラーで大汗流してるせいで,暑熱馴化が済んでいるので,流れる汗はほとんど塩分を含まない,サラサラの汗。なので,水分だけを摂っていれば熱中症の危険はない。ただ,汗の量がべらぼうなので,..。登り始めて30分ほどで,鉢巻代わりのタオルは絞れる程に。

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 頂上が近い。わずかに残る残雪が,..。この辺りまで来ると,風が吹けばだいぶん涼しくて助かる。が,上半身はすでにずぶ濡れ状態ではある。

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 頂上直下で見つけた花。

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 頂上の乳首が見えている。

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 こうして見ると,この乳首って奴は,噴火の時に盛り上がった溶岩ドームなのか?粘度の高い溶岩がモリモリっと溢れて固まったというイメージ。

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 もう,汗でズボンの上の方までずぶ濡れ状態のなでら男。腹が,..ザックのベルトにどっこいしょ!(苦笑。

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 なでら女房が鎖場を嫌がって頂上に立とうとしなかったので,なでら男が一人で登った乳首の頂上。あれ?4年前に登った時に,こんな小さなお地蔵さんがあったかなぁ?

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 これが現在の三角点標石なんだけど,..。

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 これが,四年前の写真だ。見知らぬ方に収まってもらったが,比較してみると,手前に写っている三角点標石は今は傾いているし,祠の屋根はなくなっていて,その後ろの石碑はなくなっている。雪のせい?風のせい?

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 本日の混み具合はこんな感じだ。そこそこの人出だ。

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 気を取り直して,頂上からの磐梯山方面

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 頂上からの鉄山,沼ノ平方面。さて,降りよう。確か,この乳首の上は上りと下りの一方通行だったはず。登るときに同じルートを降りようとしている人が沢山いて,「あれ?向こうのハシゴのかかっているところが降り口ですよ〜」と伝える。でも,一人のおばさんは「あんなところ,絶対に落ちる自信がある」と妙な自信を見せて,登り口を降り始めるなど(苦笑。紅葉シーズンの混み合ってる時に,これをやられたら大混乱だな(苦笑。

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 降りて,待っていたなでら女房と軽く食事。くろがね小屋(何度となく,「てつざん小屋」と言い間違える。何しろ,「鉄=くろがね」なので)でカレーという頭があったので少な目にしておく。近くでランチ中の学生らしいグループが賑やかだ。「オレ,この夏の休みに東北各県の最高峰を登ろうかと思うけど,宮城ってどの山?」とか,「一人登山するので,もっとちゃんと装備揃えたい」とか。この若さから登っていたら,楽しいだろうね。始めるのが遅すぎた(苦笑。

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 太平洋側からの上昇気流で雲が湧いているようだ。スケール感を出すために溶岩上の見知らぬご夫婦に入って頂いた(笑。

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 次々と「乳首」から降りてくる人たち

 さて,汗も引いたし,腹拵えも済んだので,くろがね小屋に向かおう。

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 途中から振り返る「乳首」。上には沢山の人。多少密か?(苦笑

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 さて,以前に登った時にも気になっていたのだが,これは「地衣類」という奴だろうか?付いている岩と付いていない岩があって,何か条件があるのかなぁ?と。それにしても,この厳しい自然環境下で,これだけ広がって繁殖できるのは大したものだ。胞子を飛ばすんだろうな。ほぼ一年の半分は雪の下で陽も当たらないので,一体どんな代謝のようなものがあるのか?

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 以前に,南方熊楠展に行った時に買ったハンドブックを眺めてみたが,よくわからない。

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 沼ノ平は,相変わらず,火星の景色はこんな感じか?と思わせる。遠く,秋元湖が見える。

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 降っていって,峰の辻。ここも濃霧とかに巻かれたら,遭難する危険がありそうだ。

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 くろがね小屋への下りの途中からの鉄山。秋には,物凄い紅葉に覆われる。東日本大震災で崩落した箇所は四年経っても変わっていない。

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 ここも一種の溶岩ドームなんだろうか?柱状節理みたいな構造だし。

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 くろがね小屋到着。で,カレーについて訊ねてみると,「あれは泊まり客だけの食事です」と。以前に来た時には,登山客がなにがしかの食事をしていたように記憶しているが,今時事情で泊まり客だけということになったものか。仕方ないのでコーラだけを買った。それにしても,レシートも持ち帰れと言う。始めからレシートを出さなければいいのではないかと(苦笑。

 さて,下山しよう。ここからはくろがね小屋への資材運搬用のジープロードをひたすら降る,ちょいと退屈なコース。

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 天狗の庭辺りから振り返ったくろがね小屋

 ここからの下りは適当に花など撮影して退屈を紛らわす。

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 なんだっけ?**フウロとか言ったっけ?色合いが異なるのが何種類か見られた。途中に「金明水」と言う水場があって,なかなか冷たくて美味い水だった。

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 タニウツギ,..じゃないよな

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 レンゲツツジ

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 これはなんだろう?初めて見た。

 前回チョイスしてエライ目に遭った,旧道には入り込まずにずっとジープロードを歩いた。なぜか,下りはスイスイと歩けて,先行者を随分と追い抜いた。ここのところ,セッセと歩いているせいか下りでの着地ショックに対する耐性が付いてきたのか?

 一番最後に,「あだたら渓谷遊歩道」に入る。渓谷沿いに木道が作られていて,なかなか気持ちがいい。印象的だったのが,..

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 魚止の滝。「よどめ」とも言うらしいが,..。昔は,きっとこの滝壺でイワナとかが沢山釣れたんだろうな。で,すぐ傍にあったのが,..

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 炭窯跡である。もやもやと頭に浮かび上がった妄想は,ここに泊まり込んで炭を焼いているおじいさんが麓から持ち込むのは米と味噌だけで,山から山菜を採り,この滝壺からイワナを獲って炭焼きが終わるまで過ごしたんだろうな,..ってもの(笑。

 そして,登山口に到着。「あだたら山奥岳の湯」で汗を流して終了。汗を流して,露天風呂でボケーっと山を眺めているのが至福だね。ここのお湯はくろがね小屋の源泉から引いているのかな?風呂上がりの牛乳がうまいぜ!

 その後,福島のなでら女房の実家に立ち寄り,義母にお土産のワラビのお浸しを渡して,ちょっとだけ茶飲み話をしてから辞去。もうじきお別れのなでら男の車。久しぶりに下道を走ってやった。

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 今日も一日ご苦労さん。

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 クロパパも番猫,ご苦労さん(笑

 その後,今夜も「弁慶」へ(笑。で,なぜか,結構な客がいる。何よりだ!

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 また来てしまった。

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 今夜はなでら女房のリクエストで,モツ煮込み,牛スジ煮込み,焼き鳥など。

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 細竹汁には,採ったばかりのものも入っていた。ラッキー!

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 締めは,オム飯!オムライスではない!卵かけご飯を炒めたもの。が,かなり美味い!!ご馳走様でした。

 帰宅して追加したら,あっという間に寝落ち。

2021年6月 6日 (日曜日)

雄国沼から雄国山へ

 起床は5時台。昨夜,なでら女房と協議して雄国沼に行くことになった。桧原湖湖畔の雄子沢(おしざわ)口から沢沿に雄国沼まで3キロちょっとのハイキング道があるので,そこを歩こうと。

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 昨夜,kindle で読了。上田秀人氏の初期の作品集だとか。ジャンル的には歴史ミステリーと言うのかな?例えば,竜馬を殺したのは実は,..。赤穂浪士の討ち入りは実は,..。なんて話が沢山ある。なかなか楽しめた。

 なんだか,朝からお腹の調子が悪く,なでら男が便座にしがみつかれている感じ(苦笑。そんな訳で出発が遅れる。白布峠を超えて,桧原湖湖畔を半周して,「道の駅裏磐梯」でトイレ休憩。

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 そこで見つけた面白い貼り紙(笑

 雄子沢口の駐車スペースは満杯。仕方なく少し先まで行って道端の駐車帯に車を停める。準備して舗装路をポコポコと歩いて登山口(いや,ハイキング道入口だな)に到着。

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 ラビスパ裏磐梯かぁ。雄国山に登る途中で出会ったご夫婦が,車を停める場所がなくてラビスパ裏磐梯に停車して,そこからピストンで往復だと言っていたっけ。さて,行こうか。雄国沼休憩舎まで 3.3km で標高差 200m ほどらしい。登山口が標高 900m で雄国沼休憩舎が標高 1100m だとか。

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 いくつかコースがあるのね。八方台から猫魔ヶ岳を経由して雄国沼に入るコースもある。

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 こんな新緑のハイキング道を歩く。急登とかもないし,比較的歩きやすいので小さな子供を連れた方々が目立つ。左手下からは雄子沢のせせらぎの音が絶えず聞こえて,さらにエゾハルセミのうるさいくらいの鳴き声も聞こえている。歩きながら周囲の樹木を眺めていたが,ブナに混じって,えらくトチノキが多い。なんでこんなに多いのかと訝しむほどに多い。種が落ちて沢沿いを流れて色々な場所で芽を出すんだろうか?

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 相変わらず花の名前はわからない。下の写真の花だが,なかなか面白い形をしている。6枚の星状に並んだ葉の真ん中から茎が出てその先に白い小さな花が付いている。

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 ブナの緑は綺麗だなぁ。

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 1時間ちょっと歩いて(これだけで,なでら男は水を被ったような発汗状態),雄国沼休憩舎に到着。周辺のレンゲツツジが綺麗だ。ちょっとだけトイレ休憩して,雄国沼散策に出発。

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 今年はコバイケイソウが沢山咲いていた。これだけ咲くのは10年振りだそうだ。咲いたばかりのコバイケイソウを間近で眺めたのは,もしかすると初めてかも知れない。いつも,花の先端が茶色くなったりして,ピークを過ぎた花を見ることが多かった。

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 ニッコウキスゲはまだ固いツボミ状態だったが,一輪だけ開花しているのを発見。ニッコウキスゲのピークは今月末辺りかな。

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 なかなか見事だ。確かに,この規模の群生は見たことがない。

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 ワタスゲも咲いていた。小さな紫のリンドウも咲いていたし,なかなか楽しめた。なでら女房がネットで検索した新聞記事にレンゲツツジが見頃とあったが,湖畔のレンゲツツジはまだ少し早かった。写真の撮り方で騙された感がある(苦笑。

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 レンゲツツジとコバイケイソウの競演は今週末かな?一回りしたので,休憩舎に戻ってランチにしようと,来た道を戻ったのだが,ん?どう見てもご近所に買い物に来たようなおばさま方がいらしたぞ!金澤峠までのシャトルバスは動いていないと言うことだったけど。休憩舎の管理人みたいな方に訊いたところ,シャトルバスは運休だが,金澤峠まで車で入れるとのこと。6/19 からは金澤峠のへの林道は全て封鎖されるらしい。それにしても,車でのすれ違いも容易でない道なんだが,..。今年も規制するらしい

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 さて,ランチにしよう。このセットばかりだな(苦笑。

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 今日は,このスタンダートバージョンだ!(笑

 飯を食っていると,休憩舎の管理人みたいな人(?)が,芝生の上にかがみ込んで何か写真を撮っている。早速,なでら女房がリサーチ。どうやら,小さなリンドウ(フデリンドウ)が咲き始めているらしい。

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 こんな花である。花の高さは 1cm ほどだろうか。なかなか可憐な花である。うっかり踏み潰しかねない。

 1時前に帰路に着いたが,..

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 現在地から雄国山山頂まで 1.2 km とある。う〜ん,まだ時間はたっぷりあるし,標高差は150m ほど。これは行くしかあるまいと。膝が心配だからと尻込みするなでら女房。ゆっくり行くと言うなでら女房を置き去りにしてせっせと登り始めた。ちょっとだけ急勾配な箇所はあるが30分ほどで山頂に到着。

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 山頂直下辺りからは雄国沼の全貌が見渡せる。これは素晴らしい。燧ケ岳からの尾瀬沼を彷彿とさせる景色だ。ニッコウキスゲのピークには雄国沼の縁がオレンジ色に染まるんだろうな。また,その頃に来たいな。

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 山頂には展望台が設置されている。ご夫婦が食事中だった。

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 三角点。地図によれば,この先に展望があると書いてあったので,先に行ったが何もなかった。そんなことをしてると遅れて登って来たなでら女房が頂上到着。

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 山頂から喜多方の町並みと飯豊連峰を望む。

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 磐梯山も見える

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 レンゲツツジ越しに見る喜多方と飯豊連峰

 分岐まで戻り雄子沢の登山口まで戻る。

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 途中で見たブナの老巨木。樹齢300年以上だろう。雪のせいだろうか,太い枝が折れてしまっている。森の主の風格。

 車に戻り,近場の温泉で汗を流して行こうかと思ったが,なんだか日帰り入浴場所を吟味するのも億劫になって直で帰ることに。白布の「かもしか」で一本仕入れてから帰宅。

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 今日も,ご苦労さん!

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 クロパパ,今日も番猫,ご苦労さん!(笑

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 車に戻るときに道端で太いウドを見つけたので頂いてきた。キドサもなく,柔らかいし,えらく美味かった。

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 そして,「かもしか」で買ったこの酒もえらく美味かった。鶴岡の楯の川酒造の酒だとか。

2021年6月 5日 (土曜日)

熊野山から東洋のアルカディアを眺む!

 起床は5時半ごろ。なでら女房は早番らしく,活動を始めている。

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 今日はまずまずの天気か。暑くなるかも。

 さて,なでら女房は出勤し、なでら男は9時ごろまでダラダラとテレビを眺めたりしていたが,こんなことではいけないと地元の低山歩きに出かけることにした。目的地は,長井の熊野山である。なんでも,頂上からの散居集落の景観が素晴らしいとのことで,水の入った田んぼと散居集落の写真を撮ろうと思った次第。最近では,深夜にスタートして,明け方の散居集落を撮影するというイベントもあるとか。そんなこんなでちょいと気になっていた里山である。

 モタモタしていて,コンビニで食料を調達して出発したのは10時過ぎ。長井の「野川まなび館」なるものを目指す。どこなんだかわからなかったので車のナビに入力しようとしたが、「のがわま」まで入力すると勝手にとんでもない場所の候補を上げてくる。なんだ,このナビのクソ仕様は!(怒。頭に来て iPhone の Yahoo ナビだかを使うことに。

 で,結果から言えば,このYahoo ナビも川沿いの土手の何もない場所に誘導してくれた。しかも,交通量の多い道を選ぶものだからえらく時間がかかった。改めてネットで検索して地図表記させてみれば,なんだ自転車で何度か走ったことのある辺りだった。クッソ〜・・時間食った。最初から場所を確認すれば手間要らずだったな。

 で,「野川まなび館」に車を置いて準備して歩き出す。上の「山形百名山」のページは眺めていたのだが,キチンと目を通してなかったために大チョンボをやらかした。頭にあったのは「スキー場のゲレンデを登る」という一点だけ。だから,てっきりすぐ近くにスキー場が見えていて,そこに歩いていけばいいんだろうと思っていたが,どこを見渡してもスキー場など見えない。いささか途方に暮れて,すぐ目の前の民家に助けを求めた。 

 玄関先に現れた若いお母さんに、「熊野山に登りたいんですけど,登山口はどこになるんでしょうか?なんでもスキー場のゲレンデを登るというのですが」と訊ねると,「え〜っと,ゲレンデから登るんですか!?この道をしばらく登るとスキー場の看板があります。でも,歩くと結構ありますよ」と。「まあ,多少歩いても構わないので行ってみます」ということで大分気温の上がりだした舗装路を歩きだしたのが11時半ごろだった。

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 しばらく歩くと,祝瓶山に登った時に,へ〜,こんなところにスキー場が・・と思った記憶のある場所に出た。ああ,スキー場って,これだったのか(ちなみに,上の写真は下山時に撮影したもの)。本当は登山口を訊ねたお宅のすぐ裏手に登山口があって,そこから登り始めて10分ほどでゲレンデに出たらしい(下山後にわかった)。上の登山サイトを読めばそう書いてある。ろくすっぽ情報を確認せずに動くからこうなる。いつも,なでら女房に小言言われる点である(苦笑。

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 トボトボと歩いていたら、景色が開けてゲレンデに出た。ここまで車で来れるらしい。

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 へ〜・・なるほどね。と眺めていると,上の方から何人かの登山者が降りてきた。まあ,時間的に昼までのコースだよね。こちらもゲレンデを登り始める。それにしても,頂上が 670m だから,下からだと約 400m のアップか。そこそこだな。

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 わかりやすいというか何というか,..(笑。

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 ゲレンデの上の方から眺める。地元の小学生とかを遊ばせるにはいいスキー場だな。ゲレンデを離れると,登山道は林の中へ。

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 こうした道標がいくつもあるし,登山道はきれいに整備されているし,ちょっとだけ急登部分はあるけど大したことないし。やっぱり,地元の方々に愛されている信仰の山というのは,斜平山もそうだけど,こんな感じになるんだね。

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 ちょっとだけ急勾配の箇所を過ぎると,..

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 お〜,至れり尽くせりだ!(笑

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 絶景が,..。野川と散居集落と田植えの終わった水田の風景。日本の原風景だな。

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 せっかく,重いデジイチと望遠レンズを担いで来たので,下山時に同じ場所で撮影した画像も載せておく。左隅に車を停めた「野川まなび館」が見える。

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 熊野神社に到着。ウッドデッキのような、休憩所のようなものがある。

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 そのウッドデッキからの景色。帰りにここでランチにしようっと(笑

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 神社の由緒などを読む。やっぱり,熊野と付くからには,元々和歌山の熊野大社からの分詞なんだろうな。地元の産土神として信仰を集めているらしい。

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 本堂の少し脇に御神木の杉の巨木がある。実家の近くの高蔵寺の御神木よりも一回り太い感じ。樹齢はざっと千年近いかも。

 先に進むと第一展望地,第二展望地と四阿風の屋根のある展望場所がある。第一,第二ともに長井ダムとその向こうに東北のマッターホルンと呼ばれる祝瓶山を望める。

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 真ん中が祝瓶山で,右手に残雪の頂が見えているのが大朝日岳である。

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 これもやはり重いデジイチ担いで登ったので,デジイチの画像も上げておこう(笑

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 祝瓶山のアップも上げておこう。何しろ,重いデジイチと望遠レンズ,..もう,いいか(笑

 それにしても,暑い。止めどもなく汗が流れ続ける。すでに上半身はずぶ濡れでズボンにまで染みている。下手すると靴下から靴の中にまで行きそうだ。何しろ,日本で三本の指に入るほどの汗かきである(他の二人は知らんけど:笑

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 神社までは参拝道という感じで登山道の両側は主として杉の木だったが,神社の先,山頂方面に進むとブナなどの広葉樹が主になる。

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 で,ようやく山頂に到着。地元の方々によれば,熊野神社のある場所を熊野山,この三角点のあるピークを無名山というらしい。

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 ここが標高 670m の三角点。斜平山よりも若干高い。

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 置賜盆地を一望できる展望地がある。

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 この景色を撮るために重いデジイチと望遠レンズを,..もういいって(笑。4枚パノラマである。これがイザベラ・バードが東洋のアルカディアと称した風景である。田植えの済んだ田んぼに浮かぶように点々と存在する散居集落が美しく,何か懐かしような気分にさせてくれる。

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 一枚ものもアップしておく。いや〜,見ていて飽きないね。

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 証拠写真も撮っておいた(笑。小さな三脚を持ってこようといつも思っているが,いつも忘れる(苦笑。

 さて,下って神社のところでランチにしよう。エゾハルセミの声がうるさい程だ。

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 第二展望地のところで見つけた花。なんて言ったかなぁ?

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 神社まで下って。ウッドデッキのようなところでランチ。こういう場所があると椅子を出さなくてもいいから楽だね。

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 こんな景色を眺めながら食えば,カップ麺でもレストランの味に,..なるわけないか(笑

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 30分ほどのんびりした。さて,下ろう。休憩地まで下ると,賑やかな話し声がしておばさん4人組が登ってきた。訊けば,頂上まで行くという。お気を付けてと別れるなど。この下でも一人の登山者と出会った。結構,登ってきてるんだなぁ。

 スキー場からまた舗装路をテクテクとまなび館まで歩く。お!ウドの群生!などと思いつつ歩いていた。で,ほぼ帰り着いて、ふと脇を見れば,..

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 なんだよ,登山口,ここじゃないか(苦笑。道を訊いたお宅のお母さん,登ったことないな(苦笑。

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 歴史があるみたいだね。こういうの,例えば「野川まなび館」とかに文書として残してないのかな?

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 さて,車に戻って温泉で一汗流してから帰ろうかと「がまの湯」を目指した。真夏の日差しに近い。

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 熊野山は,この山で合っているのかな?山頂は山向こうのようだけど。

 一刻も早く,汗まみれの体を流したいと「がまの湯」に来てみれば,..

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 が〜〜〜ん!なんてこったい!仕方ない。もう,うちに帰ってシャワーだ!(後で考えれば,小野川温泉に寄っても良かったんだ)。

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 帰って後始末。なかなか楽しい里山だったな。

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 夕食は「一心太助」へ。海鮮丼を頂く。ビールももちろん頂いた。ご馳走様でした。

 さて,明日はどこに行こうか?

2021年5月15日 (土曜日)

兜山山頂で直江兼続の気分を味わいながらランチする!

 起床は5時半ごろ。諸々こなして,なでら女房が出勤した後に,荷物を準備して,コンビニで食材調達してから8時半ごろに出発。小野川温泉の近くまで来て,着替えなどを入れた風呂セットを忘れたことに気付く。帰りは小野川温泉で汗を流そうかと思っていたのでガッカリ(泣。かなりの頻度で忘れるなぁ(苦笑。今日のプランは,「兜山の山頂に立って,直江兼続の気分を味わいつつランチを頂く!」というもの。

 綱木川ダムを過ぎて綱木集落までの道を進む。ここに来るのも随分と久しぶりだなぁ。車で来るのはもしかしたら十年ぶりくらいかも。渓流釣りをしなくなって,こっち方向に足を向けなくなったからなぁ。道端には所々に停車している車がある。今の時期なら,渓流釣りか山菜採りだろう。綱木の集落に入ると,なんだか家という家が廃墟のようになっている。一体,今現在何人が住んでいるのか?一軒だけ,車が停まって荷物を下ろしている所があったけど,.。30年ほど前に,なでら男が渓流釣りにハマって,毎週この辺りに通っていた頃は結構な数の住人がいて,朝など畑仕事のじいちゃんばーちゃんと会話もした。それが段々と住人が少なくなり,数年前には住んでいる家は2軒とか聞いた。分校と教員宿舎まであって,昔は賑やかな山間集落だったんだろうなと思う。何しろ,平家の落人集落という噂だし。

 そんなことを思いつつ,駐車スペースに入っていくと,所沢ナンバーのセレナが停まっている。おじさんが着替えていた。車には布団が積んであって,察するに,昨夜到着して車中泊して,早朝から兜山に登って来たのか,..。挨拶したけど,元々社交性に乏しいなでら男。おじさんが何をしてようと自分には関係ないので訊きもしなかった(苦笑。で,おじさんは駐車場を出て何処かに行った。

 なでら男は靴を履き,荷物を準備してスタート。暑くなりそうだ。

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 30年ほど前に出版された「山形50名山」には「綱木川に丸木橋が・・」と書かれている。今では,こんな立派な橋になっている。以前に登った時(10年近く前か?)にもこの橋だった。平成15年に竣工したようだ。この橋を渡ると,..

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 「兜山登山口」の道標がある。誰が忘れたストックなんだろう?

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 出だしは,山林作業用の林道を歩く。車の轍もあるので,ある程度までは軽四輪とかは入っていけるようだ。

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 巨大シダが繁茂する原始の森って感じ(笑

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 林道の車止めのような少し広めの場所の先は,こんな感じの杣道になる(真ん中にあるわずか踏み跡)。ここまでは車で来れそうだ。怒られるだろうけど(笑。

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 しばらく進むと両側に沢の流れる道になる。この辺りが「水場」と書かれている辺りかな?

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 このコースは草花とかほとんどない。彩の良いのはこれが唯一だったかも。なんて花だっけ?以前に調べたような気もするけど,..。エンレイソウとウスバサイシンは沢山見た。この辺りは,沢筋をジグザグに渡りつつ登っていく箇所もあり,少しわかりづらい道。で,沢筋なので当然ドロドロであるし,滑りやすいので歩幅小さめにして,..。

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 これがクマによる樹木の皮剥という奴かな?水の染み出す沢の始まりのような急勾配区間をゼーゼー言いつつ登り詰めると,..

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 尾根道への最後の急登が,..。これは昔登った時にもあった。ここを登れば尾根道に出る。

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 ようやく尾根道に出た。風が心地よい。が,この先も急勾配地獄である。この山,途中から頂上まで等高線の幅がほとんど変わらない。要するに,中間くらいからはず〜〜っと急勾配ということ。ロープが至る所に張られている。ポールを持っていたが,ちょっと邪魔な感じのところも沢山あった。左足の麻痺もあって,何回か,後ろにひっくり返りそうになってヒヤッとした。それに落ち葉で滑りやすい。

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 写真だと勾配が分かりづらいよねぇ。

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 おお,石割の木!(笑

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 ツツジだろうか?この花が沢山咲いていた。

 もう,この先で終わりだろう,ようやく頂上か!という思いが裏切られること7回ほど(苦笑。少々気持ちがクサクサしだした頃,..

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 ようやく,頂上に着いた。駐車場から約1時間半。こんなにきつかったかなぁと思うほどにキツかった。経年変化による劣化か(苦笑。

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 前に書いた,「山形50名山」には「兜山山頂には小さな祠がある」と記されているが,10年ほど前に登った時には,祠はすでに半分朽ちていて,屋根部分だけは健在で,下の部分は半分無くなっていた。あの当時,祠には小銭が何枚か置かれていた。今回見たら,屋根部分だけが残っている状態だった。写真は撮り忘れてしまった。山頂の標柱の「兜」の文字は消えていた。こういうのは整備したいね。山頂付近の雑木も少し刈払いたい(笑。兜山の名前の通り,幅の狭い尾根状の頂上が南北に数十メートル続く。以前に登った時には,南の端からは,天元台などがほぼ正面に見えていたが,雑木が邪魔で展望が得られなかった。

 それにしても汗まみれである。シャツを脱いで絞った。上半身の汗がパンツに染み込み,ちょいと気持ちが悪い(苦笑。汗も落ち着いたので,兜山山頂からの景色を紹介しよう。建造物以外は,直江兼続が見た景色と同じだと思う。でも,確かに,米沢市街の南北に走る主要な通りは,真っ直ぐに兜山方向に延びているが,果たして兜山から眺めて町割りなんてできるものだろうか?むしろ,斜平山からの方がよく認識できると思うのだが,..。直江兼続による米沢の町割りの歴史などを調べてみたい。

 後日記:少しだけ調べると,まず水路を整備して,そこに沿って町割をしたとか。となると,兜山山頂からは水路勾配のようなものを大雑把に決めたのかな?確かに,水路の方向性を決めようとすると斜平山よりも兜山の方がよさそうに思われる。

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 これは米沢市街と遠く月山,手前から左の奥にあるのが斜平山である。

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 右が米沢市街,真ん中が小野川温泉街,朝日連峰と月山である。

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 綱木川ダム

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 西吾妻山と東大顚

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 自撮りしてみた(笑

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 空気の透明度は今一つだが,幸い,栂峰,飯豊,朝日連峰,月山などが見渡せた。これは栂峰と飯豊方面。

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 さて,ランチにしよう!この椅子のお陰で山頂の滞在時間が伸びた気がする。それほど快適だ。

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 美味し!!

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 山頂はタムシバが花盛り

 さて,小一時間過ごしたので,そろそろ降りようか。降り始めると,下から鈴の音が。おじさんが登って来た。一人での登山なのに鬼滅柄のマスクをしていた(苦笑。この登りで苦しくないのか?そっちの方がすごい。降りはかなり慎重に歩を進めた。躓いて前方に転んだりしたらシャレにならん。お陰で,しばらく降ると,足がガクガクして来た(苦笑。弱いなぁ(泣。

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 脇を眺めつつ降りていくと,どうもクマが皮剥ぎとか,爪とぎのようなことをしたと思える樹木が沢山ある。

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 この分岐の道標もクマの仕業じゃないのかなぁ?かじり取られないと,こういう痛み方にはならないような気がする。以前に祝瓶山に登った時に,クマにやられた道標というのを出会ったベテラン登山者の方に教えてもらったが,ちょうど似たような感じだった。

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 きちんと手入れされている植林。

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 これもクマの皮剥ぎ?

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 これも?

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 こんな風にテープを巻くとクマが皮剥ぎしないとか聞いたような,..

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 ムム,ここはコゴミ畑?来年,ここに来よう!

 降りの所要時間は1時間10分くらいだった。結構,太腿にダメージ残ったな。さて,帰るか。

 2時前に帰宅。後片付けして,シャワー浴びる。忘れ物をしなければ,小野川温泉で手足を伸ばして湯船に浸かっていたのに(苦笑。

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 ついさっきまで,この兜山の山頂にいた。

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 明日から天気が崩れるらしい。西吾妻の後方から被せるように雲が,..。

 夕方はなでら女房と「一心太助」へ。

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 海鮮丼を頂く。美味しゅうございました。ご馳走様でした。

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