3年ぶりの雪の里山歩きと初詣
起床は6時過ぎ。今日は晴れるとの予報だったが,上空はガスがかかったような空。今日も自宅待機とかいう奴なんだが,面倒臭くなったので,今日は有給にしてしまおう。そして,昨年,一昨年と雪が少なくて行けなかった,地元の雪の里山歩きに行こう。そうしよう。
随分と久しぶりなのでなんだか勝手がわからない。小さなザックに荷物を移し変えようかと思ったが,荷物を選ぶのが面倒になったので,いつも登山に使っている,装備が全て入っている 30 リットルのザックを使うことにした。そして,いつもぶら下げているカメラバッグは持たずにザックに一眼レフと望遠ズームを入れた。水やら食料やらと合わせてソコソコの重さに,..。
9時半過ぎに船坂手前の西向沼林道から入る。林道入り口までは自宅から6〜7キロくらいあるだろうか?今日は斜平連峰(そんなのない:笑)の縦走である。
林道入り口。久しぶりだ。
2羽の雄のキジが出迎えてくれた。
ここ数日雪が降っておらず,気温も少し高めで雪が緩み,今朝の冷え込みで締まった雪。スノーシューの沈み込みは10センチ程度だろうか。新雪時だと膝の下辺りまで潜り込むことがある。今朝は締まった雪を踏む「ザシュッ,ザシュッ・・」というスノーシューの音だけが響く。この一人っきりで自然の中に身を置くことは人間にとって絶対に必要だな。
いわゆる,デブリ(雪崩れ跡)という奴かな。林道の山側には雪が崩れた箇所が沢山ある。
森林地帯を抜けて見晴らしが良くなった。下界の田んぼが面白い。何が面白いかといえば,積雪が 70cm とかになっても畔がはっきりわかること。風とかがあれば平坦になるじゃないかと思うんだが,..どうなんだろう?
傾斜は緩いし,潜り込みも浅いので歩くのは比較的楽なのだが,歩き出して 20 分を超えた辺りから汗が滴り始める,..。
山中であっても,沢筋ででもなければ氷柱はなかなか見られない。
コントラスト上げて強調したら,レリーフみたいに浮き上がって見える。これは何の足跡だろうか?
ノウサギの足跡。これ,進行方向がどちらか分かるだろうか?
これはキジの足跡である。真っ直ぐなんだよね(笑
カモシカの足跡というかラッセルの跡。どれだけスタミナあるのかと羨ましいほど(笑
いよいよ西向沼が近づいた。右側にコンクリートの小屋のようなものが見えたらほぼゴールだ。
あれ?カモシカがいる。カモシカは警戒するとじっと立ち止まり,こちらから目を離さずにいる。そして,一定距離以下になると離れていく。このカモシカも,近づいたら左の林に入っていった。
回り込んでいくと,あれ?まだいる。少し小振りなので,子供かな?あるいはメス?ここまで歩いてきて様々な動物の足跡を山ほど見たが,生物本体はキジ一羽が山側の雪の窪みから飛び出したのと,このカモシカのみ。
「こぶしの里」の石碑は「こぶ-」になっていた(笑。この辺りで,スキーの跡を発見。スキー跡は西向沼に伸びていた。二人かな?
西向沼の弁天様(なのかな?)にお詣り。初詣である。
厳冬期の凍てついた西向沼。水面には雪が積もり,動物たちの足跡多数。でも,沼の底は多分4℃のはず(笑。
「こぶしの里」の石碑辺りで,軽く補給した後で,次の目的地のテレビ塔に向かう。左手奥に見える一番高い山頂である。尾根伝いを歩く。スキーの跡があるが,同じところを歩きたくないのでわざと外して(笑。途中,向こうから歩いてきたワカンを履いた人とすれ違う。どこから来たんだろう?その先で,真っ白いノウサギが雪面を飛ぶように走るのを見た。雪山を歩いていてノウサギの実物を見たのは2回目かな。
晴れの予報だったが,ガスっているようで遠くの山々が全く見えない。飯豊や蔵王や月山の眺望を期待して一眼レフと望遠ズームを背負ってきたのに,..(苦笑。
笹野観音からの林道に合流。下からの踏み跡はなく,スキーの跡もワカンの踏み跡も上からである。ということはテレビ塔経由なのか。上は,テレビ塔に向かう林道途中からの米沢市街。すっきりと晴れていれば,この方角に蔵王連峰が見えるはずだったが,..。
昔は,ちょっとした急斜面をショートカットで繋いだりしたものだが,もう最近ではそんな情熱もやる気もなく(笑)素直に林道をトレース。
テレビ塔手前から飯豊連峰方面を望むも全く見えず。何のために重いカメラ機材を背負ってきたのかとガッカリ(苦笑。
到着。ここまでで約3時間経過。以前はどうだったかなぁ?もう少し速かったような記憶があるが,..。でも,今日は発汗量はいつものようにべらぼうに多いが,そんなにゼーゼーハーハーは言ってない。多少,山登りをした成果か?テレビ塔の周囲には愛宕神社方面からと思われるスノーシューの踏み跡が多数。自分以外の踏み跡を見るとモチベーションはやや下がる(苦笑。
腹も減ったので,ここでランチにしよう。すでに1時に近い。雪の上に座っても濡れないようにとビニールシートを持参したが,座れば雪に潜り込むわ,雪の上をツルツル滑るわ,意外に冷たいわで使い物にならず,仕方なく立ったままカップ麺を啜ることに(苦笑。雪山でレストする用具を何か調達したいと思った次第(笑。でも,まあ,こんなこところで食えば何でも美味い!残念だったのは,缶ビールを忘れたことだ(笑。
午後1時半前には再スタートを切る。次は斜平スカイツリー経由で愛宕神社だ。
尾根にはいい感じの雪庇が付いている。
つい,ニヤニヤしてしまう(笑。そして,斜平スカイツリーに到着。
せっかく運んできた一眼レフカメラなので,何枚か撮っておこう(苦笑
飯豊連峰方面は全く見えない(泣。
スカイツリーからの米沢市街。線路の西側は田んぼばかり(笑。学生の頃は,線路の東側も田んぼばかりだったんだが,..。
さて,先に進もう。いつもなら尾根伝いに進むが,急斜面とかもあって面倒そうなので,随分と久しぶりに少し尾根の西側に回り込んだコースを歩いて愛宕神社まで行ってみた。何気に新鮮だ(笑。
愛宕神社に到着。誰もいなかった。あるのはスノーシューの跡だけ(笑
少し遅くなったが,ここでも初詣。家内安全とか疫病退散とか身体堅固とか,色々と虫のいいお願いを沢山した。次に向かおう。
川西方面の散居集落が見える。下の参道まで降りて,舘矢間方面への林道を降りていく,..。途中で,数泊分の装備の入っていそうなサイズのザックを背負った方と出会う。どこから来たんだろう?そして,どこまで行くんだろう?もう,午後2時過ぎているんだが,..。
ここのエリアも,いつもなら尾根の道を通るんだが,何だか面倒になって大人しく林道を羽山神社に向かう。これまた久しぶりなので何気に新鮮。午後の日差しが樹木の陰を雪面に落とす図を眺めて悦に入るなど。
俵雪でいいんだっけ?色々な条件が揃わないと見られない現象ではあるんだよね。
羽山神社の鳥居。上には神社に向かう(いや,神社からの)少し古い踏み跡が,..。
羽山神社に到着。ここでも初詣。これで今回の雪山歩きのミッションコンプリート。またしても,二礼二拍手一礼できちんと厚かましい多数のお願いをする(笑。
ここからの下りはマウンテンバイクで何回も降った,..懐かしいなぁ。いわゆる「腹サドル(思い切り腰を引いてお腹をサドルに乗せる。下手するとお尻が後輪に擦れる)」でないと前転しそうな急斜面箇所もあった。そんなことを思い出しつつ雪の斜面を下っていく。雪の表面が締まっているときの急斜面の下りは,ときにスノーシューの先端が表面の固くなった雪に内側から引っ掛かることがあって,前方転回要注意である。
あとは,地蔵園まで降りて終了。愛宕山荘からの下の辺りで,光の加減で全く認識できなかった雪山にスノーシューを引っ掛けて転倒するなど(苦笑。最後の最後で,..(苦笑。
地蔵園でスノーシュー外して,お疲れさん!
あとは,自宅までポコポコと歩く。
お,新型車両だ!ということで久しぶりの雪の里山歩きは終了。帰宅は午後3時半ごろ。休憩含めて約6時間ちょっとの山歩きだった。このくらいの運動量だと充実感がかなりのもの(笑。
ビール片手に風呂に入り,文庫本を読む至福のひと時を経て,..
夕方は一心太助へ。
庄内の寒ヒラメの丼。縁側も乗っていた。久しぶりにご飯を頂いた。美味し!ご馳走様でした。
夜もぼんやりとベールの掛かったような星空だった。残念!
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