起床というか,なでら女房に叩き起こされたのが午前4時過ぎ。ったく,なんだよ!?「山行くぞぉ〜〜!」
行き先はどうやら不忘山らしい。水引入道の周回コースはハードらしいので,宮城県の白石スキー場からの不忘山ピストン。が,登山口から山頂までの標高差は 850 m 弱。多分,これまでで最高レベル。はてさて,どうなるのか,..。
6時ごろにスタート。七ヶ宿のファミマで食料の買い出しをして遠刈田方面県道 51 号線を走る。ここを走るのも久しぶりだ。小原温泉辺りで土砂崩れがあって,実家に行くのに,こちらを迂回していた頃以来かな。
あの山に登るんだなぁと長老湖の先で眺めてみる。天気は素晴らしい。
白石スキー場の駐車場に到着。7時半ごろ。白石スキー場に来るのは,チーム・ホシのツーリングで林道を遠刈田まで抜けた時以来かも。既に,かなりの台数が駐車している。準備して8時少し前に出発。
水引入道周回なら右だが,今日は左。
ここでトイレを済ませて入山届を記入。左の水道というか水場は戻ってきて大変助かった。靴まで洗えるようにブラシと椅子まで用意してあるという周到ぶり。白石市すごい!
ゲレンデを登っていくのだが,この花が目に付いた。ももさんからセンブリと教わった。よく観ると,花びらの数が4枚の奴と5枚の奴があるようだ。ちょいと不思議だ。
ゲレンデの上の方まで来た。
振り返れば絶景。この景色を眺めつつ滑るわけか,ここでは。左が牧場だな。右には白石の市街地が見える。標高 900m オーバーくらいか?
ここから林道に入り,林道のどん詰まりが,昔,白石女子高の小屋があったところ。今は更地になって草茫々であるが。帰宅後,妹(白石女子高 OG)に訊いたら,高校1年の時に,その小屋に泊まってスキー合宿をしたことがあるとか。へ〜〜・・。
ここから山の中の登山道に入る。ここで後ろから来た如何にも速く登れそうな男性に抜かれる。なんでも,刈田岳まで往復するとか。流石に,この時刻では無理かも知れないと思うも,まあ,スピードと体力次第だなと。軽快なスピードであっという間に見えなくなった。往復できたんだろうか?
しばらく行くと,年配の登山者に追い付かれる。なんでも,久しぶりの登山だとかで不忘山までも怪しいとか仰っていたが,南屏風岳まで往復されたとのこと。脱帽でござる。往きで追い抜かれ,下りでも追い抜かれた。なでら女房曰く「登りで追い越され,下りでも追い越され,そして誰も居なくなった」と(爆笑。
この看板の先に沢が流れていた。てっきり,それが弘法清水かと思ったが違ったようだ。この先辺りまでは,先ほどの年配の登山者と似たようなペースで来たのだが,この後で置いていかれる(苦笑。ここから先は段差が大きくなり,昨日まで降った雨のせいか登山道はほぼ沢状態になっていた。
アザミが咲いていた。調べると,アザミではなくて,オヤマボクチというらしい。
この辺りが弘法清水だったかな?目指す頂上ははるかに遠い(苦笑。
ここが弘法清水らしい。確かに,水が染み出しているというか,斜面を水が膜状に流れている。雨上がりだからなのか,常にこうなのかはわからないが。例のおじいさん登山者をここで見送って,それっきり出会わず。
残り 1.5km なので小一時間かと思ったが,この先の急勾配で失速。
この木ぐいの大きな段差がかなり堪える。
それでも,高度は上がり,樹林帯を抜け出しつつあり,後方の景色が見えてきた。風も涼しくなってきた。一息吐いて後方を眺めると七ヶ宿ダムの噴水が見えた。へ〜,こんな風に見えるんだ。
それでもまだ頂上は遠い(苦笑
この辺りから時折,がれ場が現れる。
そして,眺望も開ける
でも頂上は,..(苦笑。ナナカマドの赤い実が美しい。この辺りで,朝,駐車場を少し前に出発されたご夫婦が降りて来た。もう,不忘山の頂上まで行かれたらしい。結構,年配の方々だったが,下降も軽快そのもの。なんだか,この辺りの主のような雰囲気だ(笑 奥様から「あと,2/5 くらいかなぁ」と。この辺りからなでら女房の休憩頻度が上がった(苦笑。
そして,なでら女房,へたる(苦笑。ガンバレ!なでら男は,今日は比較的元気。汗の量は相変わらずだが(苦笑。先日の斜平山に比べれば標高が高いので吹く風が涼しく,暑さは遥かにマシ。
いや〜,本当に素晴らしい眺望だ。あとで気が付いたが,どうも太平洋まで見えているようだ。
ナナカマドの実
オヤマリンドウが沢山咲いていた。
ようやく,南蔵王縦走路との合流点の「不忘の碑」に到着。
ガンバレ!(笑
カエル岩だとか。確かに(笑。このカエル岩の後方に延びているのが南蔵王縦走路。先のガレ場に登山者がいる。今回は左下の標識の左手の方から登って来て合流。
B29 の墜落で亡くなったアメリカ空軍の搭乗員の慰霊碑。
少し読んでみたが,フォントが馴染みがなくて読み辛い(苦笑。この墜落事故の原因は今だに不明?
ここから不忘山頂上までは 300m ほど。が,なでら女房がへたれた。ここで待つと言う。なんちゅう,根性のないことを!一人で登ることにする。そういや,今年の安達太良山も乳首には登らなかったな(苦笑。
山頂付近は少し色付いて来ている。
山頂到着。なでら男の出身校の(旧)白石高校の校歌(今は女子校と合併して,校歌も変わってしまった)の歌詞にも入っていた不忘山の頂上をようやく踏めた。あの校歌を歌っていたのは45年ほど前になる(シミジミ)。
三角点にタッチ
南屏風岳と屏風岳と水引入道方面。一応,南蔵王縦走路にある頂は,これで全部踏めたのかな?
南屏風岳方面に進行する登山者たち。山頂の先に小さな祠が建っている。
山際のはるか向こうに見えるのが大朝日岳かな?
手前が白石市の市街地で丘陵地帯を越えた先が角田市の市街地(多分)。その先は,山地を越えて太平洋だと思う。
屏風岳(左)と水引入道。手前の右下の方に見える白い筋は沢沿いの滝かな?
これは仙台方面じゃないかなぁ。そして海に浮かぶように見える山脈状のものは,牡鹿半島ではないかと思うのだが,..違うかな?
山頂からのなでら女房。不忘の碑のところの赤い点がなでら女房(笑
これは頂上から下山中のなでら男(撮影:なでら女房。
降っていって,なでら女房と昼飯を食べる。カップ麺とおにぎりが美味い。さて,ボチボチ下山しますか。
無事に帰ろう!カエル岩だけに(笑。12時過ぎには下山開始。
あと2週間もすれば全山紅葉かなぁ?
下りの途中で,所在無げに登山道脇に佇んでいる男性がいた。我々を先に降らせてくれるのかな?と思ったが,どうも様子が違う感じで,何か不機嫌そうだ。場所はロープが設置してある段差のある急斜面の終点。なんだろう?と思いつつしばらく降ると,女性が登って来た。しんどそうなので,「もうちょっとで急斜面終わりですよ」と,少しだけ言葉を交わすと,「疲れたぁ〜。もう,帰りたい。旦那はさっさと先に登ってしまうし,..」と。この言葉で様々な状況が理解できた。先ほどの登山道脇で所在無げに立っていた男性は,この女性の旦那さんで,奥方が登ってくるのを待っていたと思われる(苦笑。なでら女房が,「どこの旦那も一緒だなぁ」と。「おいおい,オレはちゃんと待っていただろうが。この間の月山のとき,置いてきぼりにしたのはお前だろうに!」と。「え〜,あんたが後ろから消えるから,私は様子を診に降ったし」と。しょうもない,ジジババの会話である(笑。
で,下りも結構苦労した。雨上がりで滑りやすいし,段差が大きいので太ももと膝へのダメージが結構でかい。こういう時に細身の人が心底羨ましい(体重落とせよ!という提案は,..前向きに善処:笑)。しんどいなぁと思いつつ降っていると,もうすぐ白石女子高小屋跡というところでうっかりと足を滑らせてしまい,派手に転倒。左足首を軽くひねったような感じだが,大事なさそうだ。幸いあちこちに泥汚れを付けた程度で済んだ。
登山届けを出したところまで来て,2時半過ぎ。水道(沢水かな?)で泥を落とす。飲み物の自販機もあって実に助かる。帰りも2時間以上かかったな。なんだかんだ後始末が終わったのは午後3時近かった。この時刻なら南屏風まで往復できないとなぁ(苦笑。
なでら女房,この看板の下部の文章に頷くこと頻り(笑。さて,帰ろう。そういや,南蔵王縦走路の芝草平付近,登山道の工事中とか。木道を修理しているのかな?通行は可能らしい。
県道51号線を七ヶ宿方面に戻る。
先ほどまで居た山頂を麓から眺める。
別の角度からも。天気が最高だったな。いい山だった。今度は紅葉の時期に水引入道の周回に挑戦したいな。
どこかで風呂に入ってからということで,七ヶ宿のファミマの向かいに出来た「Wood&Spa. や・すまっしぇ」に立ち寄る。なんでも,炭酸風呂とか。炭酸ガスをお湯に溶かし込んでいるらしい。でも,36℃くらいのお湯にそんなに炭酸ガスが溶けるものか?でも,まあ,汗を流してサッパリした。町民なら 350 円くらいで入れるらしい。外部の人間は 500 円。サウナもあってお得かも。チラシなどをいろいろ眺めていると,七ヶ宿,町興しを色々と頑張っている様子。
5時半ごろに帰宅。
靴やらスパッツやらポールやらを綺麗にして山遊び終了。今日もご苦労さん!
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