爆風の中,魔女の瞳に再会す
起床は4時半。今日はちょいと山歩きをしてくる。「魔女の瞳」が開眼したとのこと。で,再会して来ようかと。前回の初対面は,3年前の,こちら。外に出てみると,細い月が昇っていた。アスファルトは濡れていて,明け方に一雨あったようだ。2時頃には綺麗にさそり座も見えていたが,その後,強風が吹いた。その時に降ったのかなぁ?
午前4時半の月(月齢 25.7)
なんだかんだと準備して6時過ぎに出発。途中で,催したのでファミマに立ち寄ったが,ちょっとの差で先に入られた。仕方ないので雑誌などをパラパラ眺めていたが,一向に出てこない。10分経っても出てこない。いつまでしてるんだと次第に腹が立って来た。なので,もう先に進もうと車に乗り込んだら,出て来やがった。クッソ〜〜!う●こだけに!(爆。 先のファミマで無事にコトを済ませた次第(笑。
随分と久しぶりに磐梯吾妻スカイラインを走った。標高が上がるにつれて風が強くなって来た。8時ちょっと前に浄土平到着。凄まじい強風である。車のドアを開くと持っていかれそうになる。山頂になんか行けるのか?
駐車場に車を停めて,しばし待機。周囲の車にも車中で外の様子を伺っている方々多数。車が揺さぶられるほどの強風である。風速は瞬間的に 20m/s オーバーくらい行ってるんじゃないのかと思われる。まず,2名がスタート。その後,行く人が居るのなら,..みたいな感じで,ポツポツと登山者が登山道に入っていった。さて,さて,なでら家も準備して出かけようか,..。
外に出るとまさに暴風,爆風。これ,山頂はもっと凄まじいんだろうなと些か憂鬱である。
木道の上では風でバランス崩して落ちないように歩いて,登りにかかる。
しばらく登ると最初の小雪渓に。ここは特に問題なく進む。
しばらく進むと本格的な雪渓が登場
軽アイゼンを装着する。まあ,登りはなくても大丈夫だけど,念の為と歩きやすさのため。
実は,雪渓の方が自分のステップ幅を自由に決めることができるので歩きやすいのである。雪がないときは,一歩の段差とか歩幅は,登山道にある石とか木道とかで決まるので,所々で余計な力が必要だったりする。それが重なると疲労という形で現れる。小刻みなステップで,汗をうっすらとかく程度の運動強度のまま,鎌沼と一切経山との分岐に到達。一切経山に向かう。分岐の先の酢ガ平避難小屋でトイレ休憩。その先の,小さな雪渓を通過して一切経山への尾根道(なのかな?)の登りが始まる。
OLYMPUS TG-5
FUJI X-T1 登りの途中からの酢ガ平と鎌沼の景色を2台のカメラで。向こうは曇っている。
登山道脇の雪渓を人が歩いている。他の登山者の方も登山道を外れていくこのかたを不審に思ったらしく,皆眺めている。どうも,「山岳カメラマン」の方だったようで,帰り道に撮影シーンを見かけるなど。
さて,ここからがますます風が強くなる。山頂までの吹き曝しの尾根に出た辺りから爆風状態。風で飛ばされた砂つぶが顔に当たって痛い(泣。真っ直ぐに歩けない。時折,しゃがみ込んで風が弱くなるのを待たないと歩けないほど。これは頂上までは無理かと思うほどの爆風。多分,人生で三本の指に入るのは間違いなしの強風暴風爆風。この辺りから頂上までは,写真が一枚もないのはカメラを取り出す余裕が全くなくなったから。何しろ,下手にカメラを取り出したら風に持っていかれそうなほどの爆風だ。
それでも,頂上から降りてきた人の「魔女の瞳が半分開いていてものすごく綺麗でした。爆風ですけど」の言葉だけを励みに進む。ようやく頂上に到達。三角点の先までじりじりと進んで行くと,...見えた。
OLYMPUS TG-5
FUJI X-T1
iPhone 11 Pro Max
なんとか,3台のカメラに収めた「魔女の瞳」。こうしてみると,オリンパスの TG-5 はかなりのレベルであることがわかる。RAW 撮影もできるし,今のが壊れたら,次もこれだな(笑。さて,写真も撮ったし,もう,こんな爆風のところに用はないのでとっとと降ろう。
あ,山頂の写真,..と思ってシャターを切った瞬間に風でバランスを崩した。お陰でピンボケである(苦笑。
三角点も忘れていたので振り返って撮る。下りも爆風で,なでら女房は風で一回転がされた(苦笑。
往路,なんであんなところにいるんだろう?と思った方。こんな雪渓で三脚を立てて撮影中だった。でも,何を撮っていたのか不明。どうも残雪に残っている縞模様と一切経山というような構図だったのかな?知らんけど。
ようやく転がされない程度の風のところまで降りてきて,酢ガ平避難小屋の中で早めの昼飯。先客が数人いらした。まだ11時前だが,何しろ5時には朝飯食ってるので腹も減っている。シーフードのでかい奴とおにぎりを食す。美味い!
補給も済んだので,さて降ろうかね。鎌沼には行かずに来た道を引き返す。で,降りで軽アイゼンを付けるために荷物を降ろした地点で大事なカメラバッグを忘れるというポカをやらかした。
雪渓の終わりまで来て,軽アイゼンを外そうかと思ったところで妙に身軽なことに気付いた。あ,さっきアイゼンをつけた場所にカメラバッグを忘れた。カメラもだが,免許やら財布やら GPS やら,お宝がたくさん入っている。急いで戻る。往路のゆっくりした登りと比べて倍速に近い速度で登ったので息は切れたし汗もかいた。無事にバッグを回収して再び降る。
巨大な火山弾と吾妻小富士。右側の奴で直径1メートルは優に超えている。吾妻小富士の噴火で飛ばされたんだろうか?凄まじいエネルギーだな。
駐車場が見えてきた。ようやく帰ってきた。まだ風が強いけど,この辺りは平穏だ(笑。たくさんの登って来る人とすれ違う。まあ,速い人なら1時間ほどで山頂まで行くだろうから昼過ぎにスタートしても十分に間に合う。
朝に比べると青空の面積は増えたが,風はあまり変わってなさそうだ。簡単に身支度してから,登って来る沢山のサイクリスト達を眺めつつスカイラインを下山。新高湯の共同浴場で汗を流す。温泉に浸かりつつ,ストレッチなどを繰り返す。いや〜,気持ちいいね。その後,なでら女房の実家を訪問してから帰宅。帰宅は4時過ぎ。
今日もご苦労さんの登山靴。また,次回よろしく。今年の初登山は無事に終わった。
で,「一心太助」で夕食。今日は海鮮丼。具の説明を受けたが,なんだかよく覚えられない。言ってみれば「鯛や平目の舞い踊りの竜宮城」みたいな丼だった(笑。美味しゅうございました。ご馳走様です。
中国からの黄砂のせいで夕焼けが綺麗だ。迷惑だけど。
強風のせいと,さらに,忘れ物のせいで疲労感5割増しというところ。大した標高差でも歩行時間でもないけどそこそこの疲労感だったな(笑。
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コメント
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なでら爺さま
lこんばんわ、ももで~す。
おお~綺麗な魔女の瞳!(って魔女もその瞳も見たことないですけど)
半開きってとこも魅力ですね。
きれいな白~青の変化~
一切経山、あそこはゴロゴロ岩場で吹き曝しですよね~
予想通り?の快適?な山行でしたね。
お疲れ様です!
忘れ物・・・車に乗り込むときに発覚!
じゃあなくて良かったですね~
投稿: もも | 2021年5月10日 (月曜日) 01時20分
ももさん
おはようございます。でも,このネーミングは秀逸ですね。誰が名付けたものやら。
今までの人生の中でも経験したことがないようなレベルの風でした。ああいう強風下での歩く乙とか身に付けたいですね。
忘れ物は,そうですね。途中で気が付いて不幸中の幸いでした。車のところで気が付いたら最悪でしたね。まあ,その時は空身で戻るんでしょうけど。^^;
投稿: なでら男 | 2021年5月10日 (月曜日) 05時28分