白布峠で無線マニアの謎の会話を聞きつつ星空を眺めるの巻
午後6時ごろに暑い下界を脱出。目指すのは標高 1400m の白布峠。
当初はいつものように錦平を撮影場所にしようとしたが,米沢側からガスが上ってきていたので,初めての白布峠駐車場に向かった。
無線マニアの大規模装備。なでら男には理解できないディープな世界。でも,聞こえてくる声は楽しそうだ。
着いたら,既に何人かの愛好家の方が機材を組み上げ準備万端おさおさ怠りないといった様子。駐車場入口の芝生の上には無線マニアがでかいアンテナを立てて,テントを張って,発電機回して,なんのことかわからない謎の呪文のような会話を交わしていた。
さて,どうしようかと思いつつ,南の見通しが少し悪いなぁと,先の道端の駐車スペースに行ってみた。
白布峠からの夕景。生憎,磐梯山は雲が掛かって見えなかった。
細い月と夕暮れの景色。
さて,ここで撮ろうかと辺りを改めて見渡すと,...なんだ?外灯が煌々と点いているではないか!?なんで,こんなところに外灯いるのかな?仕方ないので,白布峠駐車場に戻ると,麓から上がってきた霧で真っ白け。まあ,晴れるんだろうけど,機材が濡れるかもということで,先着の方は機材にビニール袋をかぶせていた。
適当に場所を選んで,こちらも店開き(後から考えると,もっと置くのトイレに近い場所にすればよかった)。暗くなるまでに,月など撮ってみた。この細さの月は,大きく撮るよりも,風景の一部として地球照と合わせた方が画になる(笑。
地球照
8時頃からボツボツ始める。まず手始めに,ピント合わせ。これがなかなか,..。20分ほど掛かってバーティノフマスクの光条を撮影しつつ,..。追い込めない。もう少し追い込んだところに本当のジャスピンがある感じ。電動フォーカサー,..欲しい(笑。
M20 と M8 を。M20 を自動導入したら,M8 がおまけで付いてきたので,右上をトリミングした(笑。RedCat51, FUJI X-E1, ISO1600, 6 min x 10, Skywatcher EQ5 GOTO, SS-one AutoGuider Pro, SS-one 140mm GuideCamera
時間がなかったので,試し撮りだけした「青い馬」星雲。構図がダメだけど,うっすら写った。6分,一枚。
はくちょう座の網状星雲。微恒星が多すぎて,細かい星雲の構造がそこに埋もれる感じ。さらに,この3倍ほどの時間を掛けないと細かいところは出ないのかも。RedCat51, FUJI X-E1, ISO1600, 6 min x 12, Skywatcher EQ5 GOTO, SS-one AutoGuider Pro, SS-one 140mm GuideCamera
さて,次になにを撮ろうかと思い,空を見上げると,秋の四辺形から繋がるアンドロメダ座が見えた。そうだ,アンドロメダ銀河を撮ろう。この銀河は明るいので,長い時間露光すると,どうしても中心部分が飽和してしまう。短い露光時間のデータと組み合わせて処理するようだが,当方そうした技術がない(苦笑。RedCat51, FUJI X-E1, ISO1600, 4 min x 10, Skywatcher EQ5 GOTO, SS-one AutoGuider Pro, SS-one 140mm GuideCamera
この頃から南の空に雲が湧き出して,どうも,薄い雲が空に漂い出したような感じがした。カシオペア座が米沢市の光害から抜け出して高度を上げてきたので,最後にハート星雲と胎児星雲を撮りたかったのだが,ここで撤収することにした。それにしても,午前1時ごろには昴も昇ってくる季節なんだなぁ。夜半の星空は秋から初冬の季節なり。
上の写真を SS-one システムにお任せで撮影している間に,久しぶりにスカイメモ RS を設置して例の格安 85mm レンズのテストをすることにした。PoleMaster をこれまた随分に久しぶりに使って,極軸を合わせる。なんだか,いろいろと忘れていて3回ほどやり直すなど(苦笑。
はくちょう座中心付近だが,やはり発色がおかしいような気がする。ただ,星像は悪くはなさそうだ。それにしても,当たり前だが,ナノトラッカーに比べれば格段の追尾性能だ。Nikon D600, 85mm, F1.8 -> 3, ISO 2000, SS110s x 12, スカイメモ RS でノータッチ追尾
バンビの横顔付近。この画角だと賑やかなエリアが一枚で収まる。やはり,発色が今一つ。でも,85mm + フルサイズって,いろいろとお使える画角のような気がする。シグマの 85mm が欲しいなぁ(買えないけど:笑。Nikon D600, 85mm, F1.8 -> 3, ISO 2000, SS110s x 10, スカイメモ RS でノータッチ追尾
飽きてきたので,今度は対角魚眼で天の川を。Nikon D600, Sigma 15mm DiagonalFisheye, F2.8 -> 3.2 , ISO 1600, SS110s x 5, スカイメモ RS でノータッチ追尾
あとは,ペルセ群の走りの流星狙いで北に向けて連続で撮影したが,見えはするけど一個も入らず。さらに,駐車場に出入りする車の灯に結構な枚数がやられるなど。星の写真撮ってるってわからないのかなぁ。無神経に室内灯を煌々と点けたまま,車外に出て外を見上げる親子連れやカップルなどが多数。ついつい舌打ちが出るなど。修業不足だな(苦笑。流星が写ってなくても,折角なので5枚ほどを重ねてみた。これを観ると,ハート星雲と胎児星雲は少し米沢市街の光害に埋もれ気味だったか,..。来月にでも再チャレンジだ。
いや〜,RedCat51 を使い出して,星雲星団撮影がさらに楽しくなってきた。なにしろ,APS-C を使う限り,ダークやらフラットやらは不要で,RAW データをPhotoshop で処理して JPEG を重ねて強調するだけで,今までどんなに苦労しても出なかった微細な構造とかが簡単に出てくる。これ本当に,もう一本欲しくなってきた(笑。
1時半頃に帰宅。少し呑んだら,倒れるように寝るなど。
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コメント
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今回の八戸旅行の途中、国立天文台水沢VLBI観測所を訪れました。
まあ、私の興味はとてつもなく大きな電波望遠鏡の姿に興味があっただけですけれど・・・。
白布峠からの夕景写真、いずれもとても美しいです。
“なでら男さん”の撮影した神秘に満ちた宇宙の写真も素晴らしいです。
投稿: koji | 2019年8月 6日 (火曜日) 08時18分
koji さん
一度は行きたいと思ってます。>水沢緯度観測所
天体写真の方も,ようやく少しだけ満足の行くレベルになってきたように思います。撮影機材もようやく落ち着きました。これから透明度の高い秋の星空が楽しみです。
投稿: | 2019年8月 6日 (火曜日) 09時41分