久しぶりに星空を堪能したの巻
昼頃に GPV をチェックすると,午後9時ごろから翌朝まで真っ黒(要するに雲が一つもない状態)の予報が出ていた。う〜ん,仕事も一段落したし,星撮りに行きたい。が,研究室の呑み会もあるし,..。でも,ここは一つ我が侭を通すことにして呑み会をスルー。若い連中も年寄りがいない方が伸び伸びできていいだろう。
ということで,晩飯を軽く食べて午後7時頃に機材を積んで,白布峠に向かってゴー。40分ほどで錦平に到着。標高 1400m 近いのでさすがに爽やかだ。まだ,薄明が終わっておらず,APT DC(夕暮れの薄明が終わる時間から明け方の薄明開始までの時間,あるいは月の出没時間などから撮影可能時間帯を示してくれるアプリ)によれば,薄明が終わるのは午後8時半。まだ,大分時間がある。空には星も見え始めているが,雲が多く,この雲が消えないことには,..。機材を組んでしばらく待機。
それにしても,涼しいなぁ。ここでハンモックとか置いて,星空眺めつつ,ビールでも呑んだらさぞかし,..(笑
8時半頃から撮影を始めるも,お目当てのケフェウス座付近にはしつこく雲が残っている。天の川を撮ろうにも,いて座付近にも雲が残っている。なかなか消えない雲にテンシャンが下がりだしたが,まあ,もう少し待っていようかと薄雲越しの撮影を続けていると,9時過ぎになってようやく晴れた。
まだ,若干いて座付近に雲が残っている。
「赤猫」はケフェウス座の IC 1396 というガーネットスターと赤い散光星雲に向けた。1時間ほどの撮影をセット。が,どうにも薄雲があるような感じ。まあ,ガイドに支障を来すほどの雲でもなさそうなので撮影後,画像を選べばいいかな。
RedCat51 のバーティノフマスクによるピント合わせ。もっと追い込めるのかなぁ?#よくよく診れば,もうほんの少しだけ追い込める感じ。電動フォーカサーが欲しい今日この頃(笑。
撮影をセットした後は,三脚にナノトラッカーをセットして,天の川とかバンビの横顔などを撮影。
これは撤収前に撮った天の川。11時頃には,南から立ち上がり,天頂を通るアーチ状になる。もう,北東の空には,アンドロメダ座とか秋の四辺形とかも見える季節。
35mm のレンズによるいて座付近の天の川。下界で撮る絵とは全く違う。
バンビの横顔付近を 85mm レンズで。このレンズ,85mm, F1.8 で,1万円しない。ダメ元で買ったんだが,意外によく写るような気がする。
なにやら今夜は流れ星が多い。しかも,流星痕を残すようなでかい奴が結構な頻度でビュンビュンと。ナノトラッカーでの撮影にも飽きて,しばらくボケーッと空を眺めていると,喧しい排気音で車がやって来て近くに停車。おじさんが降りてきて,「いい写真撮れてますか〜?」と。いやいや,ボチボチでんなぁ(笑。
なんだかんだと話をしたが,おじさん,なかなか星のことにも詳しくて,いい退屈凌ぎになった。そろそろペルセウス座が昇って来たなぁと思い,眺めていると流星痕が残るでかい奴が飛んだ。場所的にペルセ群の走りか?その後も,ペルセ群と思われる流星がいくつか見られた。一方,南西の空に結構な数が流れるので,それではと一旦撤収したカメラをセットしたら,..流れず。流れても写らず(苦笑。「流れ星,あるある」だった。
流星(のようなもの)が入った三枚
おじさんの話では,白布峠駐車場には30人くらいが星の撮影に来ていたとか。さらに,七曲がりでは磐梯山と天の川の構図を求めて,そこそこの人数が集まっていたとか。最近,写真を趣味にされる方が,星と絡めた星景写真にも進出されている様子。カメラ雑誌には,そんな特集も組まれていたり。でも,鉄道写真でもそうだが,ブームになると決まって現れる困ったちゃんなんてことにならないといいけど。
セットしておいた撮影が終わったらしい。素晴らしい空が拡がっていて,アンドロメダなども昇ってきているので,少々惜しいが明日も仕事なので,そろそろ撤収。12時過ぎに自宅着。車から降りるとモワ〜ッとしたあったかい空気に包まれる。山の上は長袖Tシャツで快適だったが,..。
ケフェウス座のガーネットスターと IC1396 である。「象の鼻」と呼ばれている暗黒星雲(vdB142)もかろうじて写ってくれた。RedCat51, FUJI X-T1, ISO1600, 6 min x 9 frames, Skywatcher EQ5 GOTO, SS-one AutoGuider Pro, SS-one 140mm ガイド鏡
はくちょう座北アメリカ星雲(NGC7000)とペリカン星雲(IC5070)。散光星雲に微妙に散らばる暗黒帯が美しい。RedCat51, FUJI X-T1, ISO1600, 6 min x 10 frames, Skywatcher EQ5 GOTO, SS-one AutoGuider Pro, SS-one 140mm ガイド鏡
撮影風景。このシステムで,ほぼ落ち着いた感じ。撮影機材としては結構コンパクトに納まっているように思う。なにしろ,PC が不要なのが素晴らしい(笑。ほんまかさん,ありがとうございます。将来的には,赤道儀をもう少し高精度のものに替えることと,鏡筒をもう一種類くらい増やすことくらいかな(まだ,増えるんか?:笑。RedCat51 のツインシステムなんてのも魅力だな(笑。
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コメント
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なでら男さま。
こんばんわももで~す。
昨夜は私も、浄土平に行っておりました。
下界の暑さをよそに涼しい世界でした。
赤猫はいい感じの描写ですね~
周辺減光も感じませんですね。
あ、足元の平板は不安材料かも?
三脚の周辺はウロウロ歩けないかも~
投稿: もも | 2019年8月 2日 (金曜日) 22時27分
ももさん
そうですか。浄土平でしたか。分子雲の師匠も浄土平だったかな?こちらも下界の暑さを忘れました。
赤猫,かなりいいですね。解像感はカメラレンズの比じゃないようです。APS-C でしたら,周辺減光はほぼないですね。フルサイズをまだ使ってないので,今度試してみます。
ああ,足下のブロックは確かにそうですね。一応,ぐらつかないことは確認したのですが,注意しないと。ウロウロしてました。^^;
投稿: なでら男 | 2019年8月 3日 (土曜日) 05時30分