ペルセウス座流星群を見よう！撮ろう！

　福島から帰宅して，ざっとシャワーを浴びて，軽く食事して，車に機材を積み込んで，．．。７時頃に向かったのは人混みが嫌なので笹野山のテレビ塔。標高は 640m 程であり，白布峠に比べれば全く低いのだが，人混みと無神経な車のライトとかを考えるともう標高の高さによる透明度の高さを犠牲にしてしまおうと。聞けば，浄土平も凄まじい人だとか。俄天体愛好家にも困ったものだ。

　山の上には既に友人がいた。で，既に天の川が見え始めている。きちんとしたロケハンをしなかったせいもあって，撮影場所の選定にはちょいと苦労した。明日の明け方まで考えると，あの辺りに天の川が移動してカメラはこういうふうに向くから，．．とか頭の中で何度かシミュレーションを繰り返す。もう，いっそのこと周囲の樹木全て切り倒してしまって欲しいぞ（笑。

　まず，スカイメモ RS をセッティング。と，ここで Polemaster で極軸を合わせるための PC を忘れてきたことに気付く。あれまぁ（泣。仕方ないので，先日極軸望遠鏡の光軸を合わせたときの記憶を頼りに極軸を合わせてみた。まあ，なんとかなりそうだ。ということで，何度か構図決定のための試写をした後で撮影開始。

　さらに，Skywatcher EQ5 GOTO をセットして，望遠レンズによる星雲撮影の練習などを。が，雲がひっきりなしに空を覆っては，また晴れるを繰り返し，オートガイドは頻繁に破綻する。セットして，空を見上げていると，ああ，また雲だ，．．。しかも，カメラが向いている方向に雲が，．．。オートガイドの星が消える。雲が多いときにはノータッチガイドにするんだろうけど，さすがに 200mm とかでノータッチでは４分とか無理だろうねぇ。

　曇りと晴れを頻繁に繰り返す中，なんとか撮影を続ける。夜半になって北の天の川が天頂に掛かった頃から，ナノトラッカーも持ち出す。そんなこんなで午前２時頃まで。でも，その辺りから雲の量が増え始めてほとんど晴れることがなくなってきたので，最早これまでと撤収を決める。全部で約 1000 枚の画像データに一体いくつ流れ星が写り込んでいるだろうか？

　で，ようやく画像処理を終えた。

　まずは笹野山からの米沢の夜景などを。

　３枚比較明合成

　これも３枚の比較明合成

　折角だから，流れ星が写ってないコマを10コマ，加算平均して天の川を！

　雲間に写り込む流れ星シリーズ

　さて，流れるんだろうか？これは X-E1 とナノトラッカーの組み合わせ。18mm, F2.8, ISO3200, SS25sec, 10枚。ノーマルで赤が良く出る。それに ISO3200 にしても，それほどノイズが目立たない。この画が撮れるなら，山のキャンプに持ち込むのは X-E1 とナノトラッカーで十分だな。あとは，空の良さが写真の質を上げてくれるはず。

　お，来た！

　また，来た！雲間だけど。

　お，大物だ！雲間だけど。

　で，流れ星は対角魚眼レンズに任せて，望遠レンズで少々練習などを，．．と思い，北アメリカ辺りにレンズを向けて撮ってみたら，．．

　無数のビックリマークが放射状に，．．。最初，なぜ？と思ったけど，次の瞬間，ああそうか！と。ガムテープを忘れてズームレンズが固定できずに，天頂付近に向けたズームが自重で露光間に戻ったようだ。これはこれで面白いなぁと（笑。さて，気を取り直して，．．150mm でレンズを固定。

　フルサイズ換算 225 mm に飛び込んできた流れ星

　これも！

　中央部の飽和を何とかしたい。

　雲に隠れようとしている昴。明け方の東の空の季節はもう冬。

　２時過ぎに帰宅して，缶ビール一本呑んで３時頃に就寝。