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« 朝ラー食って,斜平山散歩で山菜を採るの巻 | トップページ | 今日の運動と天気05/01/18 »

2018年5月 1日 (火曜日)

樽口峠の一本桜に逢いに行くの巻

 起床は4時過ぎ。お,久しぶりに6時間ちょっとの連続睡眠だ。昨夜までちょっと決心が付かなかったのだが,スッキリ目覚めたので,今日はサイクリングに出かけることにする。目的地は樽口峠。一本桜に逢いに行く。

 小国町のサイトによれば,樽口集落側はまだ未開通らしく,そうなると小玉川側からのピストンになる。走行距離がそこそこ延びるので(160km オーバー),早めに出たかったが,荷物やらなにやらのの準備に手間取り,家を出たのは7時半前。コンビニで食料を調達して出発したのは7時40分頃だった。なにしろ,ミラーレスのデジイチ,コンデジ,ガスストーブ,ガス,アウトドア用のヤカン,携帯電話用のモバイルバッテリー,カメラの予備バッテリー,カップ麺,おにぎり3個,その他の甘いお菓子などなどをモンベルのカメラバックに詰め込んだものだから,かなりかさ張り,結構な重さになった。持ってみると3キロ弱くらいありそうだ。これを背負って,あの坂ばかりのコースかぁ〜と少し憂鬱になったが,あの桜に出会えるのは,多分今日がラストチャンス。行くしかあるまい。車で行っては,あの極限環境で必死に花を咲かせる桜の樹に申し訳ないような気がするので,自転車一択である。昨年は花がほとんど咲いてなく,なんとか復活してくれていればいいのだが,..。気温も上がりそうなので,服装はレーパンに,半袖ジャージとアンダー,UVカットのアームカバーのみ。少々,気掛かりなことは,いつもは,まだゲートの閉じている,コース各所の峠の道路状況だ。

 R121 を喜多方方面に向かい,口田沢から逆沢を超えて,新蔵峠を越える。道端のワラビがやたらに目に付く(笑。案の定,荷物のせいで登りがキツイ(荷物のせいばかりではない:苦笑。

 下って,今日は御伊勢町方面には曲がらずに直進して,小松から玉庭への県道に入り,途中で右に入り,菅沼峠を目指す。菅沼峠麓の,空家になって,雪の重みで崩壊しかけている古民家のところで,三脚を立てて撮影中のカメラマンがいた。

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 田んぼの脇の一本桜

 峠の登りに入ったところで,降ってきたローディとすれ違う。なんか,ちょっとこちらを知っているような雰囲気だったが,誰だったのか,..。リアディレーラの調整をしたので,今日はインナーローギヤの使用可。というより,ほとんどの区間がインナーローギヤになる始末。このとき,あ,27T 付けてくるべきだったと思い付いて,ちょいとガッカリするなど(苦笑。今日はローギヤ 25T なんだよね。できれば,押し歩きはしたくない。

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 菅沼峠の登りの途中には,こんな桜が数本ある。

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 峠を降って消え,地滑り監視区域の辺りの「経塚桜」。昨年はほとんど咲かなかったように記憶しているけど,今年は結構咲いたようだ。

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 フォレストいいで手前の橋の辺りから桜越しに飯豊を眺めてみる。

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 白川ダムの水没柳も奇麗な新緑になっている。

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 来た証拠に!(笑

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 桜と新緑と残雪の飯豊連峰

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 水没柳。車が沢山停まっていたので,カメラマンが多数か?と思ったらヘラブナ釣りのおじさん方だった。少しの間眺めていたら,ちょうど釣れた。バシャバシャと水飛沫をあげる結構大型の鮒だった。

 ここからは中津川集落の中を淡々と九才峠を目指す。

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 桜などを眺めつつ,..

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 県道から農道に入り,中津川集落から飯豊が一番奇麗に見えるポイント(と地元のおじさんに聞いた)から。手前の集落の桜がいいアクセントになっていたのだが,残念ながら遅かったようだ。

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 あれ?今年は既にゲートが開いている。ここ何年も GW 前半にゲートが開くことなどなかった。でも,通り抜け出来ないって,..。

 取り合えず,よくわからないが進んでみよう。路面も既にクリーニングは済んでいるようで奇麗なものだ。

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 峠までは問題なし。道路も枝も小石もなくて奇麗。

 ここから下って,ワラビ園のところに今度は本格的なバリケード。ここまでなのか。でも,通行止めの原因として何が待っているか,自己責任の範囲内で先に行ってみるしかなかろう。

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 まるで,ゴルフ場みたいなワラビ園

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 以前は,ハッとするほど美しいと思ったブナの新緑だが,今年はなぜかそれほどでもない。なんでだろ?自分自身の中身の変化の問題なのか?

 しばらく降って行くと,前方に道路工事の現場が見えてきた。小国側のゲートの手前で,一ヶ所,橋の手前で急に道路が細くなる箇所(いつも水が流れている辺り)の拡張工事らしい。

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 なんじゃ?こりゃ?とビックリするような奇麗な道路が出来ていた。工事のおじさんに事情を話して,脇を通してもらう。帰りも,よろしくお願いしますと。この道を通らないと帰ることが出来ないんです(苦笑。

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 胡桃平の集落に到着。いつ来ても,どこかほんわかした集落。キャッチフレーズは「吹雪と緑の里」だ。

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 桜の樹のあるバス停。本当にバスが走っているのか?いまだかつて見たことはないが,..

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 集落にある神社。いつも今頃にお祭りがあったような記憶があるが,..。二三年前に,若い世帯が引っ越してきたようで,小さな子供たちが数人遊んでいた。小国辺りに仕事に出かけるのかなぁ?

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 叶水手前の神社の桜もまだ残っていた。

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 今は閉店してしまった「叶水酒店」を左折して,少し行った橋の手前にあるお宅。桜の樹に囲まれた豪邸なんだが,どうも人が住んでいないような雰囲気が,..。こういう場所と家に住んでいたら,是非とも庭に天文用のドームとか作りたいものだ。冬は大変だろうけど,家の造り方次第では快適な生活ができそうな気もする。

 新股からの極楽峠のゲートは閉まったままだった。例年,この時季は,雪が消えていてもロードクリーニングが終わらないうちは閉鎖なので,自転車なら無問題なのでゲートの脇を通る。車をゲート前に停めて徒歩で山菜採りに入る人達も結構いる。

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 ミズバショウが奇麗に咲いていた。これはこの時期限定である。

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 これも毎年眺めているヤマザクラ。今年も奇麗に咲いたようだ。

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 極楽峠手前からの眺望。ブナの新緑と山桜,残雪のコラボレーション。

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 下りの途中で見つけた,「カメ残雪」(笑

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 降りきって,やっぱりゲートのある大滝峠入り口を入り,登りきったところの飯豊の眺望。峠付近はコゴミが呆れるほど出ていた。かなり開いていたが,まだまだ収穫可能なもの多数。後ろ髪惹かれる思いで通過(笑。この辺りの人達は,コゴミなどに興味はないのかも。

 降りきって,足水中里の樽口集落への分岐に至るが,案の定「通行止め」の看板。この看板に関しては,本当の意味での「(雪のために)通行不可」なので,新田橋方面に向かう。無視して強行して,雪に阻まれて撤退したことも数度(笑。

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 途中で,白っぽい桜の木の下で花見休憩中の農作業のおじさんを発見。なんだか,いい雰囲気だ。この辺りで手持ちの水が心細くなってきた。ここから新田橋までの区間の道端に,湧き水がパイプから流れ出ている箇所が2ヶ所あるはず。そこで補給しよう。ということで,無事に補給完了。こういうコースを走るときには,沢水や湧き水が飲めないとか言ってられない。

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 新田橋からの飯豊

 ここから県道56号(だっけ?)を小玉川方面に向かって走る。ダラダラと登っているし,ジワ〜ッとくる向かい風でなにげにキツイ。

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 こんな景色を見ながら気を紛らわしつつ,..

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 いよいよ見えてきた。

 旧玉川小中学校を越えて,越後屋の脇を抜けて,裏道で樽口峠の小玉川側の登り口に向かう。登りに掛かると,「あれ?脚,終了?」って感じ。実に辛い。腹が減っているだけ(ハンガーノック気味)だと信じたいのだが,..。

 なんとか登り続けていると,前方に白っぽい花の付いた樹が見えてきた。あれ?あれか?あ,あれだ!お〜,今年は満開ではないか!町で施肥など行ったんだろうか?それにしても,素晴らしい。よくぞ咲いてくれた!

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 今年は頑張ったなぁ!えらいぞ!!(笑 既に桜マニアの写真家達がでかい三脚で立派なカメラをセットしていた。さすがに,三脚を運ぶのは無理なので,こちらは適当に手持ちで撮影。「とちぎ」ナンバーの方が,大きな鎌を取り出して,辺りの枯れた雑草を刈り出したのには驚いた。そこまでするものか?ありのままでいいのではないか?撮り鉄などに通ずる,写真マニアの凄さを感じた次第。

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 来年も来るからな!実は,この写真,草刈りしているおじさんが写っているのだが,Photoshop で消しておいた(笑。

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 周囲の様子はこんな感じ。気合い入りまくった桜撮りのおじさんが数名。赤道儀使っての星の撮影の話をしている方がいらした。

 展望台に移動して,早速ランチ。腹ぺこである。

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 今年もなんとか辿り着けたねぇ。樽口側はまだ除雪がされていないようで,道標までは行かなかった。あの道標はこのコースを走り始めてから既に 14年ほど経つので,大分朽ちてボロボロになっていて,見るのが少々忍びない状態になってきている。

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 こんなところで食えば,何食っても美味い!(笑

 食後,マッタリしていると,..

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 飯豊本山の上空辺りに彩雲が発生!しまった,彩雲と飯豊山と一本桜のコラボのチャンスを逃した。

 午後1時過ぎたので,さて,ボチボチ帰るかと片付けて自転車に跨がり降り始める。降ってみれば,..なんで,向かい風?さっき来るときも向かい風だったのに,..(泣。

 ここからは,もう心を無にしてペダルを踏む。そして迎えた帰りの朴ノ木峠。やっぱり,辛いもんだね。所々,12 - 14% ほどもあるもんなぁ。ナメクジのような速度で峠着。

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 この道標も,傾いてきた。来年は倒れているかも,..。降ったところの水場で補給。残ったおにぎり一個を食す。

 子持トンネルを抜けて,再び叶水へ。交流館でコーラを補給。この辺りからようやく追い風基調になった。桜峠を越えて R113 に入って,そこを帰るかとチラッと考えたが,あの峠も結構辛いし,なにより GW の R113 のトンネル内の走行は遠慮したい。あ,輪行袋を持参すれば,小国駅から米坂線で帰米という選択肢もあったことに気付く。ということで,来たときと同じように工事現場のおじさんに事情を話して通して頂く。帰りの九才峠のラスト 1 km 弱ほどが殊の外辛い。多分,平均勾配は 10% 以上。峠を越えたときには心底ホッとした。

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 午後4時半頃の飯豊連峰

 菅沼峠は道路改修が済んで本当に走りやすくなった。降ったところで,..

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 済む人が居なくなって,雪で潰れるがままの古民家。昔はご老人が住んでいたようだったけど,その方が亡くなったらしい後,若い人が車で来ているのを何回か見たことあるんだが,その後誰も来なくなったなぁという状態が数年続くと,こうなってしまう。もったいないよなぁ。

 玉庭の笹峠(初めて知った呼び名)付近は地滑りの危険があるとのことで現在通行止め。まあ,自転車ならとその箇所を確認しつつ超える。R121 をすっ飛ばして自宅に帰り着いたのは午後6時頃だった。166 km で約10時間半のサイクリング。疲れたけど,写真も沢山撮れたし,一本桜の元気な姿も見られたし,実り多いサイクリングだったな(笑。

 シャワー浴びて,補給(?)して,一杯やって,外を見れば月が出ていた。

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 満月!

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 月と木星

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コメント

素晴らしい!です。
“なでら男さん”のルートを確認して、心臓をバクバクいわせながら読みました。
樽口まで行くのの遠いこと。でも桜を眺めたり、見え隠れする飯豊を眺めたり・・・。
水没柳の写真、PCデスクトップの壁紙にお借りしました。
樽口の一本桜は知る人ぞになっているんですね。車で写真撮り。
飯豊山の上に彩雲、滅多にないことですね。自転車で行ったご褒美かも。
アウトドアでの食事はいいですね。ただ、それから帰らなくちゃならないですが・・・。
いやー、やっぱりスゴいなあ“なでら男さん”は。お疲れ様でした。

・残雪を背景にして咲いているであろう一本の山桜を目指して、重い荷物を背中に、いくつもの峠を越えて行く・・・・まるで映画の一シーンのようですね~(^^)v
そして、感動の再会! 泣かせるな~!
そんな感動の最中に、「栃木ナンバー」がよけいな草刈りをして水を差す・・・・あらら~<(_ _)>
・166kmを10.5時間なら、まだまだブルべは大丈夫ですね(^^)v
「nakagawa」がいい味出していて素晴らしい!

koji さん

まだ,なんとか走れるものですね。でも,往きも帰りも全盛期に比べると1時間ほども余計に掛かるようになったようです。登りのペースダウンが主たる理由ですが。
 樽口峠の桜は「上の桜」と「下の桜」があり,下の方が先に咲きます。
http://kumakun.ogunikankou.jp/?eid=1588722
こんな感じである程度の状況がわかるので助かります。5/5 くらいまでならかろうじて残っているかも知れません。
帰りは,あまりものを考えずに淡々と進むことだけを。踏んでいれば,いつかは帰り着くの精神で。^^;

へばなさん

なかなかドラマチックでしょう。例年,これを楽しみに今の時季走ります。
それにしても,「とちぎ」のおじさんには驚きました。桜の撮影のために雑草を刈るのは初めて見ましたので。この発想はなかったですね。^^;
ブルベですか。200km くらいならなんとか走れるかも。Nakagawa は既に 20 年以上経ちました。もうボロボロです。^^;

なでらおとこさま。
こんばんわ、ももで~す。
あるがまま!!
それでいいです。

ももさん

おはようございます!ですよねぇ。でも,まあ,小さな花の撮影時などには周囲の枯れ葉などを除くので,気持ちはわからないこともないのですけど。^^;

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