樽口峠へ〜小国に死す〜
起床は5時。外は濃霧。実は,2時半頃に覚醒して,外に出たところ既に濃霧で,天頂付近は霧を通して星が見えていた。虹色雲海と星のコラボが頭に浮んだが,眠気が勝り,準備が面倒になり山の上への移動はパス。二度寝を決め込む,..が,結局ウトウトしてだけで起床。
今日は来月に迫った GF 飯豊のコースの下見に行くことにしている。果たして,走り切れるかどうかいささか怪しい状況ではある。なにしろ,今年外を走るのは2回目である。早めに飯を食って,補給食のおにぎりなど作ってもらい,ザックなど背負い(要らなかった),準備に多少手間取りつつ(久しぶりなので,何が必要なのか思い出せずに),霧の中に出発したのは7時半頃。
運動公園からスタートするのは街中走行が嫌なのでパス。R121 を喜多方方面に向かい,口田沢から逆沢に入る。ここで,一人のローディに抜かれる。ここでは軽く挨拶しただけ。東沢に向かって下っている時にこのローディに追いつく。気軽に「どちらまでですか?」の問いに「群馬から来たんですが,一応 GF 飯豊のコースを走ってみようかと」との応え。あらら〜というわけで「奇遇ですね。そのイベントの主催者側の人間です。今日はコースの下見に行きます」に,「あ,そうでしたか。コースがはっきりとわからないので,付いていってもいいですか?」と。「ああ,構いませんよ。一緒に行きましょうか」なんて会話が,..。結局,途中で付いていけなくなったのは当方だったが(苦笑)。あ,同行者は「柳さん」と言う,HN とのこと。奥様と車で来て,車中泊しながら景色のいいところをサイクリングしているとのこと。奥様とは小国で合流らしい。
いろいろと話ながら新蔵峠を越える。なんでも,宮城の知合いから GF 飯豊のことを聞いたとか。で,その知合いというのが,なんと「もけけ」氏であった。世間は狭い。群馬の赤城山をホームグラウンドにしているクライマーだとのこと。こちらのペースに合わせてもらうのは気の毒なので,登りに入ったら,勝手に行って下さいと。案の定,登りという登りでお待たせすることになる。
今日はいい天気で飯豊山もクッキリと,..いや,クッキリ感今一つか(笑。透明度は今一つかな。話は変わるが,ここに来ると,高級デジタル一眼レフの市場を支えているのは,リタイアして金と暇を持て余す,シニアフォトクラブの面々だと再認識する(笑)。
中津川を走り,九才峠へ。ここでも,先に行ってもらう。でも,まだ,かなり余力を残して登っている様子。すみません。遅くて。なにしろ,乗ってないわ、重くなったわで,ただでさえ登りが遅いのが,益々遅く,..。
観光ワラビ園はオープンに向けての準備の真っ最中だった。九才峠から叶水への下りは,のんびりと周囲の新緑を楽しみつつ下る。あちこちに山菜採りと思しき車が停まっている。「6666」なんて車も。
叶水を通過して,子持トンネルを抜けて下ったところで,柳さんに奥様に連絡を取ってもらう。なんでも,小国高校の裏手の駐車場にいらっしゃるとか。では,お迎えに参りましょうと R113 を走り出したが,まあ,連休中とあって凄まじい交通量。ついさっきまで車などとは,たまにしかすれ違わない山中を走っていたのが夢のようだ。車道走行はストレスにしかならないので,節を屈して歩道走行。
無事に柳さんの奥様と合流し,今一度 R113 を戻って,県道8号へ。ここから朴ノ木峠へ。ここでも,柳さんがド〜〜ンと先行。自分と柳夫人は大分遅れる。それにしても柳夫人,急斜面では若干遅れるものの,それほど離れずに登ってくる。かなり走っている方らしい。あ,オレが遅いだけか(苦笑)。途中で,水など汲んでいたら抜かされた。で,数十秒遅れて朴ノ木峠に到着。
ここの景色は相変わらずドラマチックだ。で,ここからどうしようかと。コース通りに走るならば,下って右だが,柳夫人の走る距離が,長くなり過ぎるようだ。でも,できれば,樽口からの飯豊山を見てもらいたい。なので,ちょっとコースを変える。小玉川側の県道260はチェックせずとも問題なかろう。こちらの脚の方も大分怪しいので,少し距離を短縮する意味で,朴ノ木を下って県道15を樽口に向かうことにした。
まだ,山桜があちこちに残っていて,新緑とのコラボが美しい。
足水中里辺り。
今日はワラビ園の野焼きらしい。
で,いよいよ樽口峠までの登りに掛かる。辛いよ〜〜・・。
とても辛いので写真など撮る(笑)。昨夜のうちにスプロケを交換して 27T 入れておくべきだったぜ。
小玉川側は早くに開通したようだが,樽口集落側はつい最近だった様子。道端には,まだ雪が残っている。こちら側からは雪で撤退を余儀なくされtことが何回かある。
青息吐息で到着。気温が高いせいか,停まるとエライ数の羽虫がまとわりついてくる。それにしても,脚が売り切れ状態になってきた(情けない)。こりゃ,帰りがヤバそうだ。
到着。この景色に,柳さんご夫妻,ご満足頂けたご様子(笑)。
峠の一本桜(上の桜)はまだ健在だった。それにしても,この雪深い環境でよくぞ枯れずに,..。
パノラマ写真などを。 NAKAGAWA をここに連れて来たのは久しぶりだ。
さて,ここからどうするかということで,ちょいと思案。小国の車のデポ場所まで戻るのは柳夫人一人。なので,わかりやすい道の方がいいだろうということで,登ってきた道を下り,百戸沢峠を越えて,滝口まで行くことにした。
百戸沢峠の辛さと来たら,..。27T 欲しいよ〜〜・・。いよいよまずい感じ。カラータイマーの点滅状態(笑)。極楽峠への分岐で柳夫人とお別れして,我々は峠へ。で,いよいよまずいことを柳さんに告げて,先に行ってもらうことにした。車で米沢まで戻る奥様をあまりお待たせしてもいけないので。で,お別れした後は,..もう,ペースダウンどころの話ではなくて,ちょっとした登りでインナーローギヤを使う嵌めに。ナメクジの如く登る。まあ,踏んでいる限りはいつかはゴールに辿り着く。今は,辛抱だ!!
まだ残る桜に多少なりとも慰められつつ,..。でも,辛い。果てしなく辛い。
なんとか極楽峠を越えて新股から叶水へ。叶水酒店の自販機のところで休憩。残っているおにぎりを食べて,コーラを一本。さすがに,補給が少ないような気がするし,水分も足りないような気がする。今日は 27℃まで上がったとかで,暑さに馴れていない身体が悲鳴を上げているかのようだ。やれやれ,行くかぁと腰を上げて,九才峠の登り返しへ。おいおい,向かい風かよ,勘弁してくれよ〜〜・・。
ここもまた辛かった。もはや,新緑の景色を楽しむ余裕など全くなく,揚げ句に向かい風が段々と強くなる始末で,..。町境の峠手前が 10% オーバーで辛い辛い,..。中津川に下って,「民宿あらし」の自販機でジュースを補給。溜め息一つ吐いてスタート。
カタクリなど撮影(笑
経塚の桜も咲いていた。前回,白川ダム付近の写真撮影に来た時には全く咲いてなくて,もしや枯れてしまったのか?と心配していたのだが,..。
菅沼峠の登り返しは片側交互通行部分を少しだけ押し歩き。採石がバラバラと舗装路とか鉄板の上に乗っていて,これは要注意だ。屁垂れ切っている時に無理して乗って通過しようとすると,フロントが小石に乗り上げた時など前輪掬われて落車などと言う状況になりかねない。
下って,最後の玉庭の丘越えを。ここも辛い辛い。入り口から既にインナーローだ。スピードは一桁だろう。最近はサイコンも何も付けないのでわからんけど。R121 まで降りた時にはようやくホッとした。追い風と下り基調の道のお陰でなんとか4時半頃に帰宅。乗っていないせいで,頚,肩,腰,尻,掌など至る所が痛い。154km の今期2度目のサイクリングだった。2回目に走るコースではない。入浴後,脚が自分の脚でない感覚。太股,やばい(苦笑)。2時間ほど気持ち悪くて食事できず,水ばかりガボガボ飲む嵌めに。歳なんだから無理してはいけない(爆)。
結果,コースは梅花皮荘から飯豊山荘までの6月一杯通行止めを除いて,すべて問題なし。みなさま,今の時季の方が良さそうですよ。山菜採りもそれほど多くないし。
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コメント
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なにはともあれ、まずはご苦労様でした。
幾度も死んだあの飯豊のコースが鮮明に浮かんできます。
わたしの場合は、いつも出だしから疲労困憊状態でしたから、“なでら男さん”のレポートを読んでいると、ホントに胸が苦しくなります。
グランフォンド飯豊も、申込当日に定員になってしまうようなメジャーな大会になりましたね。
これからは、定員内に潜り込むのが第一の戦いですね。スタッフの“なでら男さん”当日もご苦労様です。
投稿: koji | 2016年5月 4日 (水曜日) 20時01分
koji さん
いやいや,こんなにしんどかったのは,多分初めて走って以来かも知れません。
koji さんはコースもご存知ですので,むしろ,本当に天気のいい春先を狙って,「勝手に GF 飯豊」をしたほうが楽しめるのではないかと。
時間を気にせず,朝から夕方までお弁当食べたり,コーヒー飲んだり,写真撮ったり,..。イベントで大勢で走るのは,どこか疲れませんか?
前日からいろいろとやることあるので,結構シンドイですね〜。
投稿: なでら男 | 2016年5月 5日 (木曜日) 10時43分
近ごろは心を入れ替えて、毎日20キロを食後の日課にしていますが、いったいいつまで続くやらデス。
グランフォンド飯豊などは、もう全くもってシンドイですから、“なでら男さん”のおっしゃるように、朴ノ木や樽口を選らんで、天気の良い日にのんびり景色を堪能しながら走るのが、わたしもいいと思います。
投稿: koji | 2016年5月 5日 (木曜日) 20時05分
koji さん
スタート場所にも時間にも縛られずに,完全に自由に走る。これがサイクリングの醍醐味ではないかと!
イベント参加は,そのきっかけに過ぎないのではないでしょうか?
投稿: なでら男 | 2016年5月 5日 (木曜日) 23時07分