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2016年2月28日 (日曜日)

斎藤清美術館へ

 起床は5時。外は,雨上がりみたいな感じで路面は濡れているものの,空は晴れて月が奇麗に見えている。これはいかん!カメラに望遠レンズ付けて慌てて外へ。

Moon20160228

 月齢19くらいだろうか。もっと明るい部分までクッキリと撮りたいのだが,機材やら腕やらが,..(苦笑)。

 雲が次々に流れてくるので,夏の大三角とかは諦めて,木星と土星などを写してみる。

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 木星とその衛星たち。右側の恒星はなんだかわからないけど。トリミングあり。

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 土星は是非心眼で見て下され!(笑)一応,同じ条件でアンタレスを撮影して,恒星は点に写ることは確認。

 次は6時前になるまでコーヒー飲んでまったりして,..

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 月から踏切まで全部入れたかったので対角魚眼で。米坂線下り始発。乗客3人ほどにガン見された(苦笑)。

 さて,今日は女房と一緒に,柳津にある「斎藤清美術館」に行くのである。以前から,なんでも鑑定団などにその作品が出品され,その解説のときに他の作品やプロフィールが紹介されて,以前から気になっていたのである。正直,絵画とかはゴッホだろうかピカソだろうが,ルノアールだろうが,あまりピンと来ない方で全くわからない。だが,斎藤清氏の版画は,特に「会津の冬」のシリーズなどは見ていて全く飽きが来ない。ということで,思い立ったが吉日ということで出かけることに。ついでに,朝昼兼用の食事を,喜多方の喜一で済まそうという魂胆である。

 途中の大峠付近では雪の少なさに,やっぱり,今年は変だなぁなどと話しつつ,10時半頃に「喜一」到着。幸い,駐車場は数台分空いていて,少し待つだけでカウンターに陣取ることが出来た。

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 そして,朝抜きで腹が減っていたので,塩ラーメンの大盛りなどを。

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 相変わらず,雑味の全くない素晴らしい味わいのスープ。高畠の山喜のラーメンも美味いが,さすがにここのは一段上を行く感じ。汁まで完食。

 で,一路,柳津へ。

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 道の駅に中にある美術館に到着。この道の駅には自転車やら車やらで数回来ているが,この美術館は知らなかった。

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 入口には洒落た暖簾が,..

 中に入って,まずは,映像での紹介を20分ほど観た。へ〜・・という感じ。次に,現在の企画展示の「コラグラフ」(なんでも,紙や布を貼り付けてそこに色を染み込ませて転写する版画に似た技法らしい)を眺める。何とも言えない迫力がある。何がそう感じさせるのか,よくわからないのだが。とにかく対象の本質をつかみ,極限までのデフォルメした構図にこれまた一見シンプルにも思える色を乗せて行く(実は全然シンプルではないのだが)氏の作品にどっぷりと浸かれた。ついで,年を追っての一連の作品の展示を観る。正式に絵を学んだことはないそうで,すべて自分で試行錯誤の末に辿り着いた技法ばかりとか。でも,その自分で編み出した技法が,いわゆる美術学校などで教えているような絵画理論に則っているらしい。目の前の対象を絵画として他人に伝えるための手段は突き詰めれば同じところに行き着くということか。なんだか,数学という学問の世界で構築された手法のみで展開された理論が,自然界の様々な物理現象を説明できるということに通じるような不思議な感覚。

 作品を眺めて,強烈に惹かれたのはやはり「会津の冬」シリーズや「霊峰富士」シリーズ。しばらく観ていても飽きない。ふつうの美術館に行って有名な絵画(油絵など)を目にしても,どこがどういいのだか正直わからないのだが,斎藤氏の版画はもし金があれば一枚本物が欲しいと思うほど。刷られた版画にはすべて通し番号が付けられ,規定の枚数を刷り終えたら版木はすべて処分されるとか。版画の下に「120/130」とかいう数字が付いているのは,130枚の中の120枚目という意味だとか。

 すべての作品を見終えて,受付の売店で複製画を3枚買い求めた。さらに,画集も一冊。いや〜,ようやく念願が叶ったぜ。

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 これが画集。見ていて飽きないね。

 女房が粟餅を買ってくるというので,付近をぶらつく。

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 作品のスケッチを行った場所からの一枚

 粟餅など食べて,さて,どうしようかと。折角だから,晩年,斎藤氏が生活して制作活動をしたというアトリエを眺めて行こうと案内に従って行ってみた。

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 ここは,元々斎藤氏のおばさんが美容院をやっていたところで,斎藤氏が柳津に移る際に,7部屋ほど増築して斎藤氏がアトリエとしたとか。氏の80歳から90歳で亡くなるまでの最後の10年を過ごしたらしい。女性職員がいて丁寧に解説して下さった。

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 三階の窓から眺めた赤い橋と,この場所から描かれた作品(もちろん複製品)の対比が面白い。

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 斎藤氏のアトリエ。11月に亡くなったということで,10月までのカレンダーが壁に貼られている。いくつかのメモなども亡くなった当時のままらしい。ここの窓から見えるお寺に作品のモデルになったお地蔵さんがあるというので,ついでだから行って見ることにする。職員の方にお礼を言ってアトリエを後にする。

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 ブラブラと柳津の町内を歩いてみる。昔は,賑わっていただろう町内も,今では商いを止めてしまった店舗が建ち並ぶ寂しい町になっていた。ここからの景観がモデルの作品もあるらしい。

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 これがその作品。昔は消雪道路ではなくて,冬には雪が降り積もり,雪を踏みしめて歩いたものらしい。版画の左側手前の三軒は当時のままらしい。

 しばらく歩いていたら,面白いものを見た。

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 うん?こちらの方向???どう見ても,家と家の隙間の裏庭への路地のような,..。

 細い地道を抜けると,...

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 隣の通りに面してあった「スナック 斗酒子(「としこ」らしい)」。なんというか,昔懐かしい匂いがする(笑)。夜は近所のおっさん連中で賑わうのだろうか?

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 なんて言うのか。昔,元気だった筋骨粒々な若者が,やがて年老いて,元気だった昔を懐かしんでいるような,そんな感じの町並みである。

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 ここも昔は商店だったようだ。

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 こんな貼り紙というか,看板もある。

 ブラブラ歩いて,件のお寺へ。

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 町の外れの月光寺

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 これがモデルのお地蔵さん。間近で見れば,愛嬌のあるお顔(笑)

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 で,これが人気ナンバーワンといわれる作品。「かすみ 慈愛」(1991)

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 この家も作品のモデルになっている。当時は左手に柿の木があったようだが,..。実は,この家には95歳になるおばあさんが住んでいて(今は入院中らしいが),その方は斎藤氏が柳津にいた時のお手伝いさんだったらしい。この写真を撮っている背後の高台にアトリエがある。

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 これが確か,その作品だったと思う。

 斎藤清氏が最後の十年をここで過ごした訳がわかったような,そんな,なにやら,ほんわかした気分になった。車を置いた場所まで戻り,ついでだからと足湯にでも,..

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 浸かってみた(笑)。縄文遺跡からの出土品を眺めたりしたあとで柳津を後にする。

 帰り道の喜多方で給油。なんと,喜多方は,..

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 ビックリポンの価格(驚)

 なんだか,得した気分になったので,..

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 まかべ精肉店で馬肉の刺し身などを購う。ここに来ると,ここを教えてくれた,今は亡き「ききょうや」さんを思い出す。

 米沢に戻り,買ってきた複製画のための額縁を買うためにキタムラに立ち寄る。先日の X-T1 の修理の件が不愉快でできれば来たくなかったが,まあ,背に腹は代えられない。額縁を2つ買って帰宅。

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 入れてみた。会津の冬のシリーズから2枚の複製画。上は,久しぶりに晴れた夜のキーンと冷え込んだ様子が伝わってくる。下は,もしや酒をぶら下げて雪の夜道をあるく人だろうか?樹に残った柿の実の赤が心に滲みる。これを眺めながら酒を飲んでみた。ちょっと充実感のある一日だった。

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コメント

うらやましいほどイイことをしましたね。
わたしが斎藤清美術館に行った時には、喜一にふられてしまいましたし・・・。さすがは“なでら男さん”、中身の濃い柳津めぐりをされてきたんですね。わたしは、斎藤清は風景も結構好きなようにデフォルメして描いているんだろうと思っていたのですが、美術館で斎藤清のスケッチと実際の場所の写真の対比を見てその認識を改めたのでした。想像の景色は、実際の景色のリアルさには到底かなわないものなのですね。“なでら男さん”が紹介している箇所やお地蔵さまでもそれがちゃんと証明されています。
本宮市には、斎藤清氏のご遺族で著作権者の渡辺様が転居されてきたというご縁で版画6点が寄贈され、併せて斎藤清展が催されたことがあり、わたしも観に行ったことがありました。お求めになられた“会津の冬シリーズ”はやっぱりいいですね。
馬刺しでも“ききょうやさん”がでて来てしまうんですね。ホントにいい方でした。わたしはグランフォンド飯豊というと“ききょうやさん”にお世話になったことが思い出されます。

koji さん

以前に,なんでも鑑定団で紹介されていたのを見て,ずっと行ってみたいと思っていました。>斎藤清美術館
喜一は午前中10時前後ならまず大丈夫かと思います。

景色をスケッチして,その景色の何に惹かれているのか?を問うて,その惹かれているもののエッセンスだけを大胆な構図で表現するという手法は,写真などにも通じる考え方のように思えてきて,..。雪がもっともっと多ければ,より版画の世界に近い景色を見ることが出来たでしょうね。この時ばかりは,少雪の冬が残念に思いました。また,来年の2月にでも。
あ,来年は,斎藤清とムンクの作品を展示するとか。

この夜は買ってきた複製画を眺めつつ,画集をパラパラとやりつつ,馬刺しで焼酎飲んでました。ききょうやさんとのことが妙に思い出されました。

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