【昭和の日】朝から晩まで,...
タイトルを変えてみた。なにしろ,重さも量らず,運動もしなかった。ただ,天気だけはよく,最高気温は 28℃という,今の時期にしては馬鹿げた数字を叩き出した(笑)。さて,そんな夏日になった昭和の日。初老のおっちゃんの長い一日の話を始めよう。
寝落ちから覚醒したのは1時半過ぎだった。昨夜は缶ビール1本とワインボトル半分ほど頂いたら,あっという間に寝落ちしたのだ。最近では呑んだら寝るのは,明日も朝が来るくらいに確実なことになってきた。つまり,寝落ち確率はほぼ100%。これはツラツラ考えるに,酒に弱くなったことばかりではなくて,酒量を抑えるための自己防御機能の発現なのではなかろうかと推理しているのだが,ハテサテ!?
いや,そんなことはどうでもいい。元々この時刻には起きる予定だったのだから。カメラと三脚担いで深夜の愛宕山登山を敢行して,米沢市の夜景の上にそそり立つ天の川を撮影するというミッションを遂行する予定だったのだ。外に出てみる。星は見えているものの,その数と明るさが,..。どうやら,薄雲が掛かっているようだ。GPV 予報で見ても,朝までずっと薄雲が掛かった状態らしい。これでテンションが一気に急降下して,お茶啜りつつ,他人のブログ読んだり,FB 覗いてコメントしたりでウダウダと過ごす。もう一回寝ようかなぁなんてことも頭に浮かんでいた午前4時頃,ふと思い付いたことがあった。
雲があるときには朝焼けになることが多い。今から車を走らせれば,白川ダムのところで赤い飯豊山が見られるのではないか?
早速機材を車に積んで,寝ている女房を叩き起こして,これから出かける旨を伝える(なんちゅう,迷惑な行動だ!とは女房の弁)。で,4時ちょっと過ぎに出発。のんびりと車を走らせて玉庭から菅沼峠へと向かうと,...
先日も深夜に会った(と思われる)お友達が登場。しばらく車と並走しやがるので,体当たりでもかまされないかと冷や冷やした。
自転車で走るときにいつも飯豊山の写真を撮るポイントに着いていみると,既に先客のお爺さんが三脚を立てていた。挨拶して話をしてみると,福島市内からだとか。写真が好きで山形にはよく撮影に来るという。上杉神社の桜も撮りに来たとか。モルゲンロートの飯豊山を撮りに来たのだが,今日はどうだろうか?と。こちらも三脚立ててカメラをセットするが,山は一向に紅くなってくれない。しかも,ダム湖畔にはうっすらと朝靄が掛かり,空には薄雲が掛かり,稜線の輪郭もはっきりしない。風はないものの湖面への映り込みもあまりない。こりゃ,ダメかもと思いつつ,小一時間過ごしたが,やはりダメだった。まあ,こういうのは通い詰めないと無理だろうね。
5時半前後の白川ダムと飯豊山。どうも,今一つなので,...
こんな景色でお茶を濁す。その後,まだ粘るお爺さんに挨拶して,中津川方面に出かけてみる。
ところで,白川ダムは例年この時期に独特の色合いの雪解け水で増水し,湖畔の木々(柳らしい)が幹の途中まで水没して面白い風景を見せてくれる。風景写真愛好家の間では有名な景色だ。その撮影ポイントに行くと,何人かのカメラマンが既に活動中だった。ゴツイ三脚に高価なカメラの組み合わせが多いのが,こういう場所にこういう時間に来られるカメラマンの特徴らしい(苦笑)。こちらは面倒なので手持ち撮影で。
ちょっと幻想的な画が撮れる。ちょっと広範囲にしてみると,...
こんな感じになる。うっすらと流れる朝靄が効果的に機能してくれた。
ここから先は中津川集落の山桜と残雪と新緑のコラボを見ていただく。
白川荘のすぐ近くの民家に奇麗な山桜が咲いていた。
飯豊山と重機と残雪と桜。この地区では,自然の雪解けを待っていると田植えが遅れてしまうので,桜の咲く頃になるとこうして重機を投入して雪を掘り起こして融雪を早める作業を行う。
九才峠はまだゲートが閉まったままだったので,横目で眺めつつ,そのまま奥に進むと写真の農家民宿の先で「全面通行止」のバリケードが現れた。この道はトンネルを抜けて喜多方の山都町へ抜けるのだが,何十年も掛かってようやく開通した途端に大雨で土砂崩れでまた通行止めになっている。サイクリングコースとしてもなかなか面白く,喜多方に抜けて桧原湖からスカイバレーを超える一周コースにも使えるのだけど,...。さて,農家民宿には県外ナンバーの車が停車しており,お客さんがいる様子。この辺りの田んぼの畔でフキノトウを少々頂く。まだ,開いていないフキノトウが沢山顔を出している。
フキノトウを採った田んぼに一本桜が咲いていた。川岸の柳の緑と桜の赤と山肌のパッチワークのような色合いが残雪の中に浮き上がる。
Uターンして帰る道でも民家と残雪と新緑と桜の組み合わせを探しつつ,..
多分,中津川集落の中ではこの場所が,飯豊山が一番奇麗に見えるところ。カメラ持ってウロウロしてるとイヌの散歩をしていたおじさんが「ここいらが一番奇麗に見えるぞ」と教えてくれた。手前の桜を入れるために田んぼの畦道をあちこち歩き回った次第。
人が住んでいないような雰囲気の家屋だったがゴミ焼みたいな煙が出ている。住んでいるのかな?
ビニールハウスだったが,山肌の咲く山桜に誘われて,...。
白川ダムの近くまで戻ってきたので,ついでに以前(一昨年の手術の退院後)訪ねた宇津沢の茅葺き曲がり屋民家を訪ねてみた。入院中に読んだ「庭の旅」という本の中で,「今までに見た一番美しい庭」と称された家である。一昨年に来たときには空き家のような様子だったが,今は誰かがお住まいらしい。「庭の旅」の中で紹介されている写真からは大分変わっていて,今はちょっと「庭」という雰囲気ではなくなっている。
飯豊山が奇麗に見えていたので,もう一度最初の場所に戻ってみれば,おじいさん,まだ撮影していた(苦笑)。
湖面への映り込みも見事!
パノラマ風に,..
さて,腹も減ったし帰るか〜っと来た道を戻り始めるも,あちこちで引っかかる。
こういう組み合わせに弱い(笑)。
途中で小屋方面に進路を変える。
こういうのにも弱い(笑)。
至る所で停車を余儀なくされる(笑)。
小屋集落の神社。昔からの信仰とか来歴とかいろいろありそうである。
パッチワーク的美しさに心を奪われる。
なんだか,箱庭みたいな感じだ。
人は住んでいないように思われる。この集落の人口は一体どれくらいなんだろう?
これまた驚いた風景。空の部分が飛んだので,マスクを掛けて少し修正してある。
小屋の集落も奇麗だ。この写真の民家も冬季間は空き家のような雰囲気だ。流石に,歳を取ってからここで生活するのは大変だろう。でも,そういう厳しい冬が終わっての,この景色となれば爽快感も一入だろうと思う。
これで朝の写真活動はすべて終了。続編は,夜の写真活動で!
帰り道でまたお友達と出会う(笑)。
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コメント
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感動です!どれもみんな絵はがきのようです。絵はがきのようですとは、失礼ないいかたかもしれませんが、アマチュアの域を脱しているという意味でございます。でも、考えてみれば、きれいな花を見て、まるで造花のようだという言い方ですから、やはり失礼な言い方かもしれませんでしたね。どうしてそのような感じを受けたかといいますと、縦版の写真の、特に雪解け水に浮かんだ新緑のやなぎの写真が、たまらなく美しいからなのです。いいです。
投稿: koji | 2015年5月 1日 (金曜日) 17時49分
koji さん
過分な言葉,恐縮です。^^;
あの柳は,風景写真愛好家にとって有名な景色だそうで,検索すれば腐るほど出てくると思います。同じになるのが嫌で少々違う切り口を探してみましたが,やはり,同じようになってしまいますね。^^;
投稿: なでら男 | 2015年5月 2日 (土曜日) 12時07分