【過去記録】BRM925 宇都宮 400km 奥只見
koji さんのブログで思い出した,数ある中でも印象に残っているブルベ。こっちに過去記録として再掲しておく。ちなみに,2010 年のことだった。紅葉だったら素晴らしいだろうなと思ったことを覚えている。紅葉の時期に,また,走ってみたい。今度は,天気のいい日に一泊二日くらいの日程で(笑)。
BRM925 宇都宮 400km 奥只見 完走記
2010年9月25日 am 1:30 Start ~ 9月26日 am 0:31 Finish (23 h 01 m)
「アヴァンチュリヲン進撃登坂:急+?」ブルベ
2002年に日本で初めて開始されるや,その圧倒的なスケールと認定を積み重ねていく構造で,
ブルベという枠を超え,サイクリストに一大ムーブメントをおこした認定記「ブルベ・ド・ランドヌール」。
それから8年,いまもなお増え続けるファンのために、今回大幅にスケールアップされた新たなコースが用意された。
前編にあたる「序」,中編にあたる「破」は8月に連続開催。
そしてラストは後編にあたる"急"と"?"というタイトルが表すとおり,
いまだその運営スタイルは明らかでない完結編の400km。
人影無し,民家なし,洗い越し多しの酷道「樹海ライン」に2年前の1000kmの後半コースを重ねる。
「いったいどうなる? 驚きと興奮の400km。」from AJ 宇都宮 HP
BRM925 宇都宮 400kmのプロファイル(今はルートラボもトンネル対応なので多分実際の獲得標高も 6000m 程と思われ,..)
今シーズンの締め括りブルベ
いよいよ今期の最終ブルベ。そして,多分今シーズンのブルベの中でもかなりきついコース設定に入るブルベ。AJ 宇都宮のスタッフで,かつ経験豊富な坂東さんをして『AJ宇都宮史上1,2を争う難コース』と言わしめるコース。そして「序破急」と銘打たれた山岳三部作の最終編である。
そもそも「序破急」とはなにか? 大辞林によれば,雅楽や能,浄瑠璃などの構成スタイルを表す表現で,様々なところに使われるという。今回のブルベの「序破急」に関して,もっとも当てはまる解釈は,以下のようなものだろうか。
楽曲構成・番組編成・演出などの理念上の三区分。上演の時間経過に伴う趣向変化の典型を想定したもので、序・破・急は導入・展開・終結とみなせる。能・浄瑠璃の脚本構成、能の五番立の番組などがこの理念による例である。
from 大辞林 第二版 (三省堂) |
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つまり,今回のブルベは「終結」を意味する。大団円を迎えるのか,あるいは奈落の底なのか,神のみぞ知るところ。今シーズンを締め括るための一本としてふさわしいじゃないかと,秋分の日の休日に一人コマ図を切り出して,ラミネート加工しながらつぶやいたとさ(笑)。でも,8月の塩原および日光山岳が,どういう意味で「導入」であり「展開」だったのかは,いまだナゾのままである(笑)。そして,愛称に付いた「+?」の意味もまたナゾのままである。今回のブルベを走り切ってみれば明らかになるんだろうか?
ところで,出発前日に AJ 宇都宮のスタッフの方からのメールマガジンで,今回のブルベのコース設定についての裏話のようなものが届いた。主催者側の葛藤が感じられる文章であり,主催者の方々はコース設定に,そして参加者の安全に対して,ここまで考えているということをご理解頂くために一部転載してみる(不都合あるだろうか?要転載許可取得?もし,AJ宇都宮の方がこれを見て不都合ありと判断されましたらご一報下さい)
実は今回のルートは、一昨年のコース申請時に一度AJに書類を提出していたのですが、国道352号の檜枝岐から魚沼にかけての区間が、住む人もほとんどいない秘境とも言える地帯であるということで、何度も逡巡した結果、最終的に申請を取りやめたという経緯があります。このコースはサイクリストとしては非常に魅力的なのですが、主催者として複数の参加者を走らせるとなると非常に勇気がいります。人は住んでいない、携帯電話も通じない、経路上の補給もほとんど期待できない、そんな区間が数十キロも続くのです。(中略)何かトラブルがあった時のことを考えると・・・。そんなコースを敢えて今年は開催しようと決断できた理由は、やはり昨年の夏の日光山岳ブルベの開催(しかも300kmの後の連続開催)の際に、参加者の皆さんの雄志に勇気づけられたということが大きいと思います。厳しい条件でも、厳しいコースでも、経験豊富なランドヌールなら心配なく自己責任でブルベを全うしてくれる。(以下略) | |
ブルベ開催に対する,真摯な気持ちが伝わってくる。ここまで考えて頂けたのなら,雨だろうが台風だろうが走らねばならん。主催者の気持ちに応え,安全に確実に距離を踏んでゴールせねばならんと固く誓ったのだった(笑)。
例によって準備編
今回の使用マシンは COPPI 。COPPI に乗るのは,6月の 600km ブルベ以来だ。たしかにフレームは COLNAGO に比べてかなり重いし,太めのスポークと DT のリムの組み合わせの手組みホイールも重い。さらに,ハブダイナモを導入しているせいで,他のホイールの場合と比べて走行抵抗が増えているのは自覚できる。それでもこのマシンを使うのには理由がある。それは長距離のブルベだと,体調に応じて,ポジション(主にハンドルの高さ)をある程度変えたい場合があり,ボルトと臼タイプのステムを使っている COPPI の方が,ポジションに関する自由度が今風のロードレーサーに比べて高いからである。これまでもステムを 5mm 上げることで腰痛,肩の凝りなどが緩和して楽になったことが何度もある。200, 300km だと,我慢して勢いで走ってしまえるが,400km 以上だとかなりのダメージを受けることがある。加えて,アルミフレームとクロモリフォークの組み合わせが,どこか身体に優しい感じがしている。#知り合いは,「よくあんな固いフレームに,..」と言うけど。
スプロケットは 16 - 27T を選択。レースではないので,平地では15T 以下を踏むことはないだろうし,降りでも脚を止めて休むのでやはり 15T 以下は必要なし。長い登りが何度も現れるコースでは,20T 付近がクロスになっている方が重要である(と思っている)。
ライトは,自分としては最早定番の,匠光学(ハブダイナモ駆動)+ KingpowerK2(単3電池2本)の2本(合計6W)。暗闇の山間の道だろうとどこだろうと,この二つがあればまず問題なし。普段の夜間は匠光学一発で走っていて,降りなどで KingpowerK2 を点ける。
天気予報によれば,24日の深夜から25日の午前中くらいは雨の確率が高い。しかも,数日前の猛暑日がウソのように一気に気温が低下して,秋を通り過ぎ,初冬といってもいいほどの気温になっている。平地でも低温,コースの標高が高い(1000 ~ 1500m が何箇所かある),そして雨とくれば,これまでも何度か経験している「寒」&「凍」ブルベとなってしまう。そんな訳なので,軽量で保温性に優れたウェアの組み合わせを考えていく。で,結果は,..
昼間あるいは気温が15℃以上の場合:半袖アンダーに半袖ジャージ,アームウォーマーにレッグウォーマー,指切りグローブ
夜間あるいは気温が10℃以下の場合:ウィンドブレーカ,指付きグローブ(XCスキー用の奴),長袖アンダー,裏起毛の長袖ジャージ
雨の場合:ゴアの雨具の上だけ(下はコンビニで購入),足元はビニールの買い物袋+ビニールテープによる簡易シューズカバーで対処
これらを適宜組み合わせる。これらのウェア類に加えて,携行するものは,乾電池(単3×6,単4×2),塗り薬,痛み止め(ロキソニン),予備チューブ2本,携帯工具,携帯工具とは別のアーレンキー数本(4, 5, 6mm),携帯ポンプ,パンク修理用のパッチ,ガムテープ(2m ほど他のものに巻き付けたもの),ビニールテープ,レジ袋数枚,タオル,補給食などである。特に,今回は補給食調達不可能区間がかなりあるので,そこそこの量の補給食を携帯する必要もある。そうなると,シートピラーバッグでは流石に容量不足なので,ザックを背負うことにした。上記の荷物を詰めてみれば,約3キロ程度だろうか。背負っていてもギリギリ負担にならない重さである。
さて,出来れば9月24日の金曜日は仕事をお休みして,午後からたっぷりと睡眠を取るのがベストだったが,世間はなかなかそれを許してくれない。が,せめてもの抵抗として4時頃に退出して(裁量労働制万歳!),最後の準備を済ませてから,軽く食事をして6時頃に少し横になってみた。こんな時間にはなかなか寝付けないが,それでも30分程眠ったらしい。その後はウトウトしては覚醒を繰り返し,結局7時半頃には起き出した。今回も出走前の仮眠は失敗。実質的な睡眠時間としては,いいところ40分くらいか。400km 以上のブルベでは,出走前の仮眠が十分に取れるかどうかは,走行時の後半のパフォーマンスに大きく影響する。これまで何回か同じ経験をしている訳だが,夜スタートのブルベで出走前の睡眠をうまく取れたことは2回くらいしかない。で,経験的に,「ああ,どっかでスイマの猛攻撃がくるんだろうなぁ,..」と,コースのきつさや天気の崩れよりも,そのことの方が憂鬱の種になる。眠くさえならなければ,雨が降ろうが坂ばかりだろうが,なんとかなる(はずだ)。
8時半頃に,例によって市内で pokky 氏をピックアップして,東北自動車道を一路宇都宮へ。今日は平日だが,高速料金は千円だ。これは助かる。バカ話に華を咲かせつつ,今度はちゃんと宇都宮 IC で降りた。が,出口を間違えてまた余計な距離を走ることに。どうも,車の運転は(も?)苦手だ。今度からちゃんとナビを機能させておこう。
途中のコンビニで補給食を買い出しして,スタート地点の宇都宮森林公園に到着したのは11時40分頃。既に,かなりの数の参加者が集まってきている。@HEIZOSUN,楽山さん,masa(茨城)さん,S@石巻さん,K田さんなどとご挨拶。へばなさん,K関さんは少し遅れて来た。そして,今回初めて言葉を交わした方が,@atkamano さん。今月初めの千葉ブルベで落車して親指の靭帯を傷められたものの,先だっては恵庭 600km に参加して完走された強者。もう,指の方はほとんど大丈夫らしい。同じように5月に落車して右手親指靭帯を傷めたナデラ男の方は,いまだに長い距離の後は痛む。
Start 9/25 am 1:30 ~ PC1(ココストア会津高原店)76.2km, 9/25, am 4:53
スタートは午前1時半の予定。このスタート時間は,樹海ラインと六十里越を明るい時間帯に通過してもらうためらしい。
1時頃からブリーフィング
ここら辺はとても一緒には走ることの出来ない特急強者グループ。リクイガスジャージが HEIZOSUN
上空には雲が掛っているものの,幸い,まだ雨は落ちてきていない。気温は14℃程度とウェア選択が難しい状況。上は,半袖インナーと半袖ジャージにアームウォーマにして,レッグウォーマをどうするか悩む。HEIZOSUN はしっかり着用。現状ではなくても走行可能ではあるが,.。迷った揚げ句に途中で着ける面倒さを回避するために着用する。結果的に正解だった。出走者は40名前後なので,今回は一斉スタートらしい。1時半になって一斉にスタート。
もう,最初からゆったりペース。速い方々は鶴 CC の丘を跳ぶように駆け上がって,テールランプの幻想的な赤い光の筋を残し,あっという間に見えなくなった。
R293 から県道22に入り,鞍掛トンネルを越えて集団は進む。県道279から,やがて R121 へ。台風の影響で結構強い向かい風が吹いている。時折,風が巻いて,ひどい場合にはホイールがあおられる。前方には赤いテールランプがいくつか見え,後方確認で,後ろを振り返ると何台もの自転車の強烈な前照灯の光が揺れていて,一種独特の雰囲気を醸し出している。夜中の2時過ぎである。時折抜いていく車の運転手に,「一体,なんの宗教団体だ?」と思われても仕方あるまい(苦笑)。
鬼怒川温泉,新藤原,川治温泉を経由して,やがて五十里ダムへの登りに掛かる。この辺りまではS@石巻さんとご一緒した。山王トンネルへの登りで離れたような,..中三衣辺りで先行していたK田さん,K関さんをパスしたような,...地理に関しては定かではないけれども。
途中,かなり多くの車に抜かされる。こんな夜中にこいつらどこに行くんだと自分のことを棚に上げてブツブツとつぶやいていたが,PC1 でその理由判明。釣りだ。渓流釣りのシーズンは9月一杯まで。そんな訳で,まだ真っ暗な早朝ならぬ真夜中に現場に急ぐ車が多かったというのが理由らしい。
国道だんご3兄弟の県境の山王トンネル(生憎,トンネルは写らず)
五十里ダム付近から,時折水滴が顔に当たっていた。山王トンネルまでの登りに掛かった頃からはっきりした霧雨状になり,トンネル手前辺りから,次第に小雨になり,トンネルを越えたら激しくはないものの本降りになった。トンネル出口から眺める先の道はハードウェットで,よほど停車して雨具を着けようかと思ったが,まあ,直ぐに PC1 だからと,そのままで降りに入る。が,雨足が本格的になり,路面からの跳ね上げでシューズも濡れてきた。結局,結構濡れた状態で PC1 のココストアに到着。途中の電光掲示板の温度計の表示は9℃だった。冷えきる前に辿り着いたのだが,かなり寒い。先行きが案じられる展開である。
PC1 には椅子とテーブルのある休憩スペースが設置してあり,テーブルでは参加者が食事をしたり,食事を終えた参加者は,これからの低温&雨中走行に備えて,ウェアを着込んだりしていた。こちらもパック寿司,カップラーメンなどでいつもに比べれば多めの補給を済ませて,上にゴアの雨具を羽織る。グローブは指付きの初冬や春先に使用するものに換える。そして,レジ袋+ビニールテープという最強コラボの簡易シューズカバーを作成。さらに,PC2 の御池からの降りでの冷え込み対策に雨具のズボンをコンビニで購入しておく。が,これから中山峠までの登りに掛かるので,ペダリングの抵抗になるカッパの下はまだ履かない。結局,PC1 で30分以上ウダウダと過してしまった。
PC1 ~ PC2(山の家 御池)140.1km, 9/25, am 8:50(?)
雨ですよ,...シトシトピッチャン
9℃ですよ,..ブルブル
これが最強コラボの簡易シューズカバーだ!(笑)
スタートして少し降り,会津鉄道(野岩鉄道?)の線路を潜り,左折して,R352 に入る。降りは猛烈に寒い。半泣きになるほど。震えながらの走り出し。R352 を中山峠を越えて桧枝岐に至るルートは昨年も走ったところ。まずは,標高 1000m ほどの中山峠を目指す。前の方に,K関さん,K田さん,女性の参加者が走っている。峠への登りの途中でパスした。トンネルまでの登りは一部少しだけきついところもあったが,まあ,登りの偏差値50くらいかな(笑)。ただ,雨具を付けてのヒルクライムは,...暑い。登っているときは,雨具,ジャージの前面をフルオープン状態。吐く息が白い。
中山峠(トンネル)。旧道は今もかろうじて通れるのかな?
どのトンネルも中は暖かい。トンネルというのは夏涼しく冬暖かいところだ。トンネルを抜けて降りに入る。この辺りで雨は小降りになり,なにやら気分もマッタリしてきて,少々眠くもなってきて,唄を歌いつつノンビリと降る。降りにも係わらず,速度は 20km/h 台。降り切ったところで,R401 との合流点に到達。伊南川の写真を撮っていると,K田さんが追い付いてきた。左折して桧枝岐方向に向う。PC1 を先に出発して先行していたS@石巻さんを,ここでパスする。
伊南川の流れは今年も変わらず清冽だ
屏風岩
桧枝岐の集落に入る。集落に入る手前辺りで携帯が鳴った。おおえ,ねもと,オヤジから次々と熱烈ガンバレのTELを貰い,真っ白な息を吐きつつ感涙にむせぶ。メーターの距離数が涙でぼやけた(ウソだよ)。この辺りは,昨年からで3回目。自転車で2回,車で1回来た。もうマッタリ気分で,周囲をキョロキョロしつつ走る。前にも後ろにもブルベライダーは見えない。墓地が家々の間の空き地スペースに納まっている。山の斜面とかでは,雪が深くて墓参りもお墓の維持管理も難しいからだろう。そして,墓標に刻まれた姓は,ほとんどが「星家」,「平野家」,そして「橘家」だった。
桧枝岐地区の住人の姓は,星,平野,橘でほぼ9割くらい?
本当に,この辺りは面白い。セイロウ作り板倉だそうだ。
渓流釣りのシーズンが直に終わりとあって,桧枝岐の民宿には渓流釣り目当ての客が多数泊まっていたようだ。早朝にも係わらずに,何人ものオッサンたちが玄関前で活動を始めている。川にも,カッパ姿で水辺に佇む釣り人多数。ミニ尾瀬公園の辺りで,結構大きなサイズのイワナとみられる魚を釣り上げる場面を見た。
昨年はこの辺りから正面に燧ケ岳が見えたように思うんだけど,今日はちょっと残念
キリンテを過ぎて,人家も途絶えると,やがて七入から本格的な登りが始まる。桧枝岐の七入オートキャンプ場から標高差440m,距離 6.7km のヒルクライム。平均勾配で 7% 弱というところか。先は長いので,ギヤを軽めにしてあまりしんどくない状態で進む。それでも,九十九折りのコーナーなどは 10% オーバーの箇所もあり,楽に登っていけるものではない。それなりに消耗した状態で,なんとか PC2 の,今日のチマコッピ(最高標高)の御池(1500m)到着。
登りの途中にある「ブナ坂の清水」。ここで水を補給。美味い!
AJ 宇都宮の飯塚さん。寒い中,有人PC お疲れさまです。
コマ図による指定では,ちょっと奥に入ったところの「山の家 御池」が PC2 だったが,実際には駐車場への分岐のところにスタッフの車があり,そこが有人 PC だった。AJ 宇都宮の飯塚さんがおられた。寒い中,お疲れさまです。
山の家 御池
下の桧枝岐で気温 8 ~ 9℃だったので,御池での気温は5~6℃。ヒルクライム中は暑くて,大分汗をかいたが,あっという間に汗が冷えて震えが来るほどの気温。あんパンを一つ補給する。ザックには,まだ菓子パン,おにぎり2コ,羊羹などがわんさと入っている(笑)。スタッフの鈴木さんが山の家の方から来られて「モンベルショップがあるので,お金さえあれば防寒装備とか,なんでも揃いますよ」と。雨にも風にも負けずにガンガン走る折れない心は,やっぱり,プライスレスでしょうね(笑)。
結局,山の家には立ち寄らずに,コンビニで購入しておいた雨具のズボンを着けて,いよいよ今回のブルベの核心部分の奥只見の樹海ラインへと向う。これだけの台数の自転車が一度にここを通過するのは多分有史以来初のこと(と思う。笑)。
PC2 ~ シークレット PC(銀山平),9/25, am 11:30 (?)
最初にほんのちょっと(1km 弱)だけ登る。そして降る。降りに入れば,寒い,寒い,さむ~~~い。指付きのグローブでさえ指先の感覚があっという間に無くなった。顔が強張って,頬が,耳が痛い。寒さにガタガタ震えながらのダウンヒル。しかも,激しくはならないものの雨は降り続く。時折対向車が来るし,道は濡れているので滑りそうで,そうそう飛ばすことも出来ない。さっさと降って標高を下げて少しでも体感気温を上げたいところなんだが。
こうした状況で走っているときに頭に浮かぶのは,過去に同じような経験したときとの比較。あの時よりは,まだマシだと思えると心に余裕が生まれる。最悪を経験すべしということか。それにしても,関東付近は三日前には猛暑日だったというのに,..気温差 30℃ってのは考えてみれば凄い。
何とかいう蕎麦屋が営業中だった。この隣に別荘風のログハウスがあり,おじさん数人が釣支度をしていた。蕎麦屋の写真を撮っていたら,おじさんの一人が「撮ってあげようか」というが,自分の写真って嫌いなので,丁寧にお断りした。「何台か自転車が通ったけど,なにか大会でもやってるの?どこから来たの?どこまで行くの?」という質問には,「長距離サイクリングのイベントです。宇都宮を夜出て,これから魚沼を通り,六十里越で只見に抜けて,そこから南会津を経由して宇都宮に帰ります。大体 400km くらいです」と応える。おじさんたちが,人間でないものを見る目になるのが面白い。「釣れますか?」と訊くと,「以前ほどには釣れないね」という返事。なにしろ,ここから先の道端のスペースの至るところに釣り目的とみられる関東ナンバーの車が停まっていた。流石の只見川もあれだけ釣り人が入渓したら魚影も薄くなるだろう。おじさんの一人が,「ここから先,小さめのを入れて峠は3つかな。じゃ,気を付けて」という言葉を背に先を急ぐ。うん?3つ?峠って,枝折峠だけじゃないの?#甘かったY
ここが福島県と新潟県との県境も金泉橋。御池から約 12km の距離。
橋から只見川上流を望む。昔なら,尺を越えるイワナなど,腐るほどいたんだろう。
これが噂の洗い越しである。樹海ラインには,こうした洗い越しと呼ばれる,道路上を沢が流れている箇所が無数にある。道路に橋を作り,沢が道路下を流れるようにするのではなくて,沢水をそのまま道路上を流すのが「洗い越し仕様」である。土石流や流木で橋の下の空間が閉鎖されることが多いためだろう。ここのところ結構雨が降っていた割りには,水量は少ないように思う。ザーザー流れていて,ホイールが流れに押されて転倒したらどうしようなんて考えていたが杞憂だった。これ以降,うんざりするほどお目に掛かるが,最初に見た時はもの珍しさが優先して,写真を撮る。
洗い越しは全て沢で,そのほとんど全てに名前が付いていた
人家なし,人影なしというが,所々にこうした家がある
既に廃屋になっている家も多数
ここは人が住んでいる感じ。この辺りの雪の量を偲ばせる構造だ。
この辺りで,途中で写真を撮っているときに先行されたK関さんに追い付いた。K関さんが洗い越しを突破する様子を後ろから撮影してみた。
洗い越しを突破するK関さん
しかし,こんな洗い越しよりも何よりも気を付けなければならないのが対向車。関東圏のナンバーの車が,結構頻繁に走っている。しかも,どれもかなりのスピードで道幅を目一杯使って走るものだから,対向車や後続車には結構気を遣う。
しばらくK関さんの後ろに付いて進む。ふと脇をみれば,向い側の山の斜面にはこれから走るべき道が見える。こういう雰囲気は嫌いじゃない。いや,むしろ好きな方。で,停車して写真撮影。雨も上がって,雲も切れ始めてきたようなので,ここで雨具の上下を脱いで,上だけウィンドブレーカにして身軽になる。ついでに,道端で立ちションして軽量化。
これから走る道が向こうの山の斜面に見える
で,先ほど撮影した場所が対岸の斜面に見える
これが二つ目の「越」のピーク。一つ目はたしか「恋ノ岐川越」だったような「恋ノ岐越」だったような。
この辺りから,とても下り基調とは呼べない道になった。細かなアップダウンがこれでもかと繰り返される。例えてみれば,30m 降る前に,必ず 20m の登りがあって,ワンセットとして結果的に 10m降るという感じだ。さらに「プチ峠」と呼べそうな「越」と言われる小ピークがいくつかあって,かなり消耗させられた。結果的には降るのだが,こうしたアップダウンに次第に脚が削られていく。
急峻な山の斜面は雪崩で削られるのか,山肌が露出しているところ多数
奥只見ダム(銀山湖)
雨池橋(多分)から見た上流の様子
洗い越しの手前にある注意標識
で,洗い越し。一体いくつあったのか?
沢の名前の標識には県境からの距離と銀山平までの残り距離が表示されている
これが3つ目の「越」の神峰。ここで新潟ナンバーの車に乗った親子連れ(ご両親と娘さん)とちょっと会話。ここでも 400km という距離に目を丸くされる。
電灯が一つもない真っ暗闇のグミ沢トンネル。もっとトンネルがあるかと思ったけど,これ一つだけ。
通り抜けた後で撮影。ダム湖側に塞がれた旧トンネルがあるらしい。
銀山平の手前で見た,工事用の資材運搬用のヘリ。こりゃ,道路工事も高く付くわ。
銀山平のシークレットPC には,坂東さん,井坂さんが待機。みそ汁をご馳走になり,手持ちのおにぎりを2コ食べる。しばらくすると途中で抜いたK関さん,S@石巻さんが到着。他数人の参加者も到着。晴れて来たので,グローブを指切りにして,ウィンドブレーカを脱ぎ,さらにレジ袋の即席シューズカバーを外す。
シークレット PC ~ PC3(セーブオン湯之谷吉田店)216.5km, 9/25, pm 1:29
S@石巻さんと一緒にスタート。しばらく降って,石抱橋を渡って,いよいよ枝折峠の登りに掛かる。S@石巻さん,他2名と一緒に登った。勾配は急ではないものの,標高差 300m,距離おおよそ5キロほどの登り。まあ,何ということもなく登り切った訳だけど。
途中に長いスノーシェッド(ロックシェッド?)
枝折峠頂上からの尾瀬方面(だったと思うけど)の山々の眺め
枝折峠頂上には,駒ヶ岳の登山口があるそうで,かなり多くの登山者がいた。駐車場は満杯。で,降車して写真を撮って,後続を待っていると,同じ質問。ここでも,午前1時半出発,走ってきたコース,400km という距離に驚かれること頻り。一人のおじさんは「トライアスロンで自転車で 190km は走ったことあるけど,..」と。お,フルのアイアンマンディスタンスですね。そっちの方が凄いです。おじさんおばさんの「気を付けて!」の言葉を背中に受けて,なかなか来ないS@石巻さんを待たずに降り始める(ゴメン!)。
降りの途中で見たナラ枯れの様子。かなりひどい状態だ。
単調で長い降りを降っていると,次第に眠くなってきた。樹海ラインを降り終えて,街中を走行中にえらく眠くなってきた。コマ図では,湯之谷の市役所から脇道に入って PC3 に向うように指示されているが,眠くてボケーッとしてて,指示された曲がるポイントを通過してしまうこと数回。別段,入り組んだコースでもないのに,ウロウロしてしまった。正規ルートに復帰して,なんとか,PC3 の魚沼郡湯之谷に到着。
プチミスコースでウロウロしているうちにS@石巻さんの方が先に PC に到着していた。K関さんも補給中。そろそろガッツリと補給を摂るべきだろうと,カレーの大盛りとおにぎりなどを食べる。
PC3 ~ PC4(只見ショッピングセンター)278.1km, 9/25, pm 5:27
ここから県道 70 の細かいアプローチを経て,R252 へ。県道70って,R252 の川向こうとか線路向こうとか走っている道らしい。途中,えらく辺鄙なところを走るものだから,ちょっとばかりミスコースの心配をしてしまった。コマ図 No. 36 で「ショッピングセンター マルカ」というところで,R252 と合流するが,県道70を走っている時点では,「こんなところにショッピングセンターなんてあるのか?」と思っていた。が,実際には「これがショッピングセンター?」という規模の店だった。田舎の雑貨屋という表現がむしろ正しいと思われる。この辺りは入広瀬の手前。
で,R252 を六十里越に向って走り始めた訳だが,どうにも眠いし,怠いので,ハンガーノック(さっき食ったばかりなんだが)を心配して,道の駅・いりひろせでコーラとクリームパンで小休憩。ここで午後3時である。まだ,走行距離は 240km 程。かなり,遅いペースだ。
以前に木島平まで自走したときにも立ち寄ったことがある道の駅・いりひろせ。なんか,客が少ないようだった。
補給ちう
補給を終えたので出発。道の駅の先で橋の工事のための迂回路に入る。この道で大丈夫なのかと思いつつ道なりに走っていたら R252 に再び合流。
これから先,いよいよ R252 の六十里越に掛かる。が,どうにもこうにも,やたらに眠くなってきた。あまりの眠さに足付き数回。ミンティアを放り込むも瞬間的な効果だけ。仮眠を取るような場所もないので,その後も眠さでスピードダウンしつつ,テレテレと走っていると,後ろから声を掛けられた。
以前に匠光学のライトを知るきっかけになった千葉の方(ラルさん)だった。前に一度,一昨年の宇都宮 1000km のスタート直前にご挨拶頂いたことがあっただけなので,お顔を失念していて失礼しました。実は,今回(いつも?)使っている,匠光学 + Kingpower K2 ともにラルさんに教えて頂いたもの。今回ラルさんとは,ライトシステムは全く同じ。いわば,ブルベライトの師匠(笑)にお声掛け頂きました。改めて自己紹介などして,いろいろと,話をしながら登る。
先だっての,宇都宮テイストの千葉 600km ブルベ(喜多方)はラルさんがコースクリエートですか?と訊けば,そうだとのこと。やっぱり(笑)。宇都宮テイストが濃いのでそうではないかと思っていました。さらに,ハブダイナモと匠光学のライトのこととか,一昨年の宇都宮 1000km で六十里を越えたときの豪雨のこととか,来年の PBP のこととか,いろいろと話すことが出来て,お陰で眠気も去って,退屈で長い登りをこなすことが出来た。感謝です。それにしても,ラルさん,400km という距離を走るとは思えないほどの軽装。ザックもバックも何もない状態。ロングライドの達人という雰囲気。
こういったスノーシェッドとかロックシェッドとかが次々と現れる六十里越
右側に只見線の線路が走っている
只見線の線路。この先でラルさんに声を掛けられた(と思う)。
ここが県境のトンネル(六十里越トンネル)で登りはほぼ終了。標高は 800m 弱
福島側の長いスノーシェッド(田子倉駅の辺り?)
向の山の斜面も雪(氷河?)に削り取られたような感じ
田子倉ダムは夕暮れ時でなかなかの景観
ライトの全くないトンネルが3本ほどあった。こうしたことが時々あるし,対向車への注意喚起にもなるので,今回は匠光学を常時点灯させている。なので,常にわずかの負荷が余計に掛かっている状態。気になるほどではないけど。
田子倉湖の駐車場を過ぎれば,あとは只見の町まで降るだけ。夕暮れが近づいてきた。只見駅のところから R289 の沼田街道に入る。しばらく走れば PC4 の只見ショッピングセンターに到着。ラルさんと店内を物色するものの何も欲しいものがない。バナナか?でも,こんなに沢山いらないし,.。10分程店内をうろついて選んだものは,お総菜の揚物(笑)。ササミフライにソースをドバドバかけたものをもしゃもしゃと喰らった。これで蛋白質,脂質,塩分を一挙に摂取(笑)。
PC4 の只見ショッピングセンター。写っているのがラルさん
補給が終った頃に,4~5名のブルベライダー到着。S@石巻さんもいる。この中のどなたかがツイッターでつぶやいていた。その時の画像を頂いた。なんでも,同じ色の COPPI が他のブルベで目撃されていたとか。同じ COPPI に乗っている方にはお目に掛かったことがないので,一度お目に掛かりたい(笑)。
PC4 でのマイ COPPI。奥はラルさんのスペシャ。
PC4 ~ PC5(セブンイレブン会津田島新町店)330.7km, 9/25, pm 8:46
PC4 からは再びナイトランの準備。気温が下がってきたので,ジャージを裏起毛の冬物に換えて,グローブも指つきにするが,それでも寒い。しばらく進むが,いよいよ睡魔の攻撃に耐えられなくなり,トンネルの入口の道端で体育座り。ほんの一瞬意識が飛ぶと,その後の40分程が楽になる。で,これを繰り返すことでなんとか安全に走行できる。前の 600km のときに身に付けた「瞬間睡眠法」である(笑)。瞬間睡眠中に,ラルさんが先行していった(様子)。
しばらく走るとラルさんに追い付いた。そのまま先行する。R289 のきらら 289 を過ぎたところから,駒止トンネルまでの標高差 400m,距離 8km のヒルクライムにはいる。
実は,PC4 を出て,この辺りまで 30km 近い距離があるのだが,どんなところを走ったとかいう記憶がほとんどない。コマ図 No.46 - 49 に相当する箇所だけど,こういったところを走ったような走らなかったような,..。それだけ眠くて夢現つ状態だったということか。それでも,ミスコースしていないのは,AJ 宇都宮のスタッフの作成するコマ図の秀逸さ故か。
昨年の記憶を頼りに,駒止トンネルまで,真っ暗な中セッセと登るが,ここも眠くて倒れそうだった。3回ほど道端にへたり込んだ。道路工事の飯場の階段に腰掛けて瞬間睡眠&補給。ここでラルさんに追い付かれて,あとはランデブー走行。で,なんとかトンネルを通過。トンネルまでの道のりの記憶が,なぜか甲子トンネルの情報(記憶)と混同しており,あれ?こんなところだっけ?という感じ。ここも標高が 1000m 近いし,今度は晴れたせいで放射冷却でかなり冷え込んできた。一刻も早く下ろうとしていたところに,オヤジから着電。ラルさんに先行して頂く。今回のタイムロスのひとつの原因かも(笑)。
降って,平地を PC5 に向っているときに,右車線にタヌキ発見。逃がすつもりで「こらこら!」なんて声を掛けた途端に,何を思ったかタヌキがこちらに突進。前後輪の間に入って,チェーンリングとクランク辺りがタヌキにハードヒット&後輪乗り上げ(?)。確認はしなかったけど,「タヌキ,轢いた~~!」ということに。あとで,PC5 に入ってきた参加者に訊いてみれば,「タヌキの死骸がありました」と。特定は出来ないが,ひき殺した可能性がある。まあ,pokky 氏のように「タンタン落車」に至らなかったのは不幸中の幸いだが,いくら狸とはいっても,少々寝覚めが悪い思いをした。
PC5 のセブンイレブンでは,寒い戸外で補給して,ラルさんと一緒に出発。そういや,ラルさん,どこかの見ず知らずのおばあさんからお萩を頂いていた。コンビニの駐車場に座り込んで飯を食う我々がよほどひもじそうに見えたのかな?
PC5 ~ Goal(日光杉並木YH内コテージ)405.4km, 9/26, am 0:31
一旦休むと走り出すのがイヤになるほど寒い。会津鉄道の線路を潜ってからは山王峠までの登り。朝(?)来た道をまた戻る。まあ,勾配も緩いので時間の問題。が,退屈だ。アニソンなどを歌いつつ進む。この辺りでようやく眠気は醒めた。後ろにいたはずのラルさんはいつの間にかいなくなっていた。後で訊けば,道の駅で寝ていたとのこと。全くの徹夜状態だったらしい。
山王トンネル
空には満月に近い月が煌々と輝いている。五十里ダム付近も雰囲気や由。ブルベでのナイトランを初めて経験した頃には,心細くてかなわなかったが,深夜にこういう場所を一人で走行することにもすっかり馴れてしまって,今では何にも感じなくなってきた。時折,わざとアップライトにする人間のクズのような運転者もいて,イラッとする。
しばらく行くと前方に参加者発見。後輪が奇麗に光っている。K関さんだ。一旦パスされたK関さんに再び追い付くことは,これまであまりなかったことなので,今回は彼はちょっと調子が悪いのかも。川治温泉辺りからは,残りの距離がやたらに長く感じた。少々,自転車走行自体に飽きてきたのかも知れない(笑)。夜間は景色も見えないので基本的に退屈だし。
そんなこんなで,東の空に上がってきたオリオン座を眺めつつ,日付が変わって30分でようやくゴール。23時間だった。実はゴール地点のユースホステルへの入り口でミスコースしたのはご愛嬌(笑)。ゴール場所がユースホステルのコテージだったので,そのまま明るくなるまで,そこで仮眠。
明けて,翌日
起床は4時頃。畳みに雑魚寝の2時間半。正直疲れは取れない。部屋には,masa さん,K関さん,S@石巻さん他,多数の参加者が,ゴロゴロとマグロ状態(笑)。masa さんとコーヒーなど頂きながら,スタッフの方々とポツポツと会話。明るくなってきた5時頃に他の参加者,AJ 宇都宮のスタッフの皆さんに挨拶して,コテージを撤収して,スタート地点の宇都宮森林公園に向う。晴れた朝の放射冷却で気温は一桁。寒い。森林公園までは途中一つ丘越えのある約 15km だ。ま,短いが快復走代わり。脚は比較的よく回る。最後の鶴CC の 17% の激坂は汗をかきたくなかったので,34 x 27 のスーパーローでチンタラ登る。それでも呼吸は荒くなり,汗はじんわりと浮かんできたけど。
masa(茨城)さんとS@石巻さん
S@石巻さんとナデラ男(撮影:masa(茨城)さん)
昨夜の9時半頃にはゴールした,スーパー速いグループの pokky 氏は,オイラの車で車中泊だったようだ。で,目覚めた pokky 氏と再会。昨日の PC1 で出て行くのを見送って以来である(笑)。寒くてよく眠れなかったとか。朝帰りしてしまって,すいません(笑)。コテージで仮眠を取ってもらっているのがベストでしたね。打ち合わせ不足でした。
着替えて,荷物の整理をし,帰り支度が済んだ後で,駐車場で,AJ 宇都宮のスタッフのS藤さん,masa さん,S@石巻さん,pokky 氏と小1時間程駄弁って,アフターブルベを愉しむ。来年の BRM 予定などについて少しだけ情報を聴き出す(笑)。まだ詳細不明だが,雰囲気的に厳しいコース変更になるような予感も,..。実に面辛ろそうだ(面辛ろい:おもつろい)。ではでは,家に帰るまでがブルベですので,道中お気を付けてと7時過ぎに別れる。
途中,スイマの攻撃を高速の SA での仮眠でかわしつつ,最後にかわし切れなくなった部分は pokky 氏に運転を代わってもらったりしつつ,11時前に無事に帰米。これでナデラ男の,今年のブルベは終了である。
最後に
AJ 宇都宮のスタッフの皆さまには,今年1年,本当にお世話になりました。いくら感謝しても感謝し切れません。もう,来年のブルベカレンダーは提出済みとのことで,そのコースについて,ほんのちょっとだけ教えてもらいました。今から楽しみです。来年も宇都宮中心になるかも知れません(宮城にももう少し参加しないといけないけど)。何卒,よろしくお願いいたします。
また,この1年のブルベ参加を通して,知り合った方も大分増えました。ブルベでは単独走であっても,ああ,あの人は今頃コース上のどこを走っているのかな?あの人はもうゴールしてるだろうな,等と考えながら走るので,単独走の寂しさもありませんでした。皆さんとは来年もまたブルベ会場で笑顔でお会いできることを願っております。それでは皆さま,よいお年を迎え下さい!(笑)
FIN
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コメント
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圧巻のブルベ報告、再掲ありがとうございました。今回わたしが失った桧枝岐、樹海ライン、奥只見湖の写真、“なでら男さん”の写真を脳内で紅葉に加工すると「そうそう、ここここ!」と、今回のルートが蘇ります。中でも、やはり印象深いのは『これから走る道が向こうの山の斜面に見える』ところです。桧枝岐から魚沼までの80キロ、車でも大変なところを、雨の中自転車で走破された皆さんは本当にカッコイイです。
“洗い越し”を車で通過するときは、注意が必要ですね。スピードをかなり押さえないとフロントの下をヒットしちゃいます。わたしの車は一番低いのが牽引用のフックですから、それを数回擦った音がしました。本当は魚沼から“なでら男さん”と同じコースで田子倉に出る予定だったのですが、そもそも家をスタートする時間が遅く、暗くなりそうだったので、今回は小出から高速で帰宅しました。
次の機会には、ぜひ“なでら男さん”たちのブルベコースで責めたいですね。
投稿: koji | 2014年10月22日 (水曜日) 05時01分
koji さん
走っているときに,紅葉なら,..と思ったことも。でも,今の時季,このコースを走るのなら,余程天候などのコンディションに恵まれないと単なる苦行になりそうですね。天気のいい秋の休日二,魚沼辺りに一泊して二日で走ると楽しそうです。
このときは,御池では気温は5〜6℃で雨。こんなコンディションで半パン,半袖,指切りグローブなんて猛者がおりました。^^;
ブルベもいいのですが,時間に余裕がないのでどうしても一眺めしただけで通過ということが多く,後日同じ場所を車で訪れたりという間抜けなことをやったりします。桧枝岐にはブルベをきっかけにして結構行きましたね。
koji さんもまた是非,気候のいいときに!^^;
投稿: なでら男 | 2014年10月22日 (水曜日) 05時53分