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2014年5月30日 (金曜日)

【天体写真】真夏のように暑い一日,癒しは深夜の天の川か,..

 昨日は暑かった。気温と湿度が高いと晴れていても夜空の透明度はあまり高くないことも多い。撮影したいのは天の川なので,天の川が立ち昇る時刻までは待機である。こんな暑い夜をビールも呑まずに過ごすのは,拷問に近い(違)。そんな訳で,ちょっとウトウトしたりして食後の時間を過ごして10時半頃に機材を積んで家を出た。当初,スカイバレーでも登ってみるかと思ったが,片道40分も掛けるのが億劫で,いつもの口田沢方面に向った。

 ところで,あまり自転車遊べなくなったので,その代償として取り組んでいる遊びが天体写真であり,「天の川絵巻プロジェクト」だが,機材に重大な欠陥があることが明らかになった(なんちゅう,大袈裟な)。

IMG_6420.jpg

 こんなものを組み上げたのだが,..。まず,決定的に強度不足。ちょっとカメラに触れようものなら,ユラユラと振動する始末。さらに,致命的なことは,..

IMG_6423.jpg

 天の川は比較的幅広く,その周辺の星座なども写し込みたいので,カメラは横構図で南天の天の川から少しずつ角度を変えて撮影していきたい。なので,こういう取り付け方になるのだが,肝心のインターバルタイマー(自動的にシャッターを切ってくれる便利グッズ)のジャックの差し込み口が,取り付け金具に隠れてしまっている。これは困った。なにかこの状態を回避する方法を考えるか,あるいは別のサイズのカメラ取り付けのためのL型金具を調達しなければならん。これも安くはないんだよなぁ,トホホ。

 本当は,このテストも兼ねての撮影だったが,仕方ないので,今日は「赤い星雲」を狙うことにする。そもそも,D3200(上に写っているカメラ)のフィルタの換装という改造作業を大枚はたいて依頼したのは,Hα領域の赤い星雲を奇麗に写すためだったのだから。赤い星雲といえば,冬はオリオン座,夏はさそり座からはくちょう座までの天の川である。

 車を走らせながら,佐藤畜産の牧場を横切る山の上の道路はどうだろうか?と考えて出向いてみたら,空の暗さは申し分ないものの,地滑りが起こったとかでバリケードががっちり設置されていた。残念。自宅周辺の星空に比べて,星の数が10倍ほどになったのではないかと思うほど。早く,工事が終わってくれないかね(笑)。

 そんな訳で,以前に陣取ったことのある,R121 と平行に川沿いを走る農道の脇に居場所を決めた。結果から言えば,夜中の2時過ぎまで車は一台も通らず,見える範囲の外灯は遥か遠くの一基だけという素晴らしい環境。ただ,残念なことに東と東北の方角は米沢の街明かりで大分明るく,これがなければパーフェクトな場所だと思われる。

 周囲は田植えを終えたばかりの田んぼで,カエルが耳栓をしたくなるほどの音量で大合唱。道路に直行する地道の農道の入り口にスカイメモを設置した。極軸合わせもいつもに比べれば,北極星以外の基準星もハッキリと見えて,えらく楽に終了。そして,視野内の北極星は4時間経過しても基準になる視野内の場所をビクとも動かなかった。

 さて,本日の撮影対象は,...

IMG_6424.jpg

 まずは,はくちょう座の「北アメリカ星雲」と「ペリカン星雲」(上の黄色の円内),そして「網状星雲」。

IMG_6425.jpg

 先日も撮影した,いて座の「干潟星雲」と「三裂星雲」。

IMG_6426.jpg

 さそり座の尻尾の上にある,「彼岸花星雲」と「出目金星雲」辺り。これらはその場で決めたので,理由は特にない。頭に浮かんだものを追っかけた結果。

north_america.jpg

 北アメリカ星雲とペリカン星雲:もう少し露光時間が長い方がよかった。ペリカンがもう一つハッキリしない。D3200改,200mm, F5.3, ISO3200, 4min x 4枚コンポジット

veil.jpg

 はくちょう座の網状星雲。超新星爆発の残骸とか。D3200改,200mm, F5.3, ISO3200, 4min x 4枚コンポジット

higata_sanretu.jpg

 干潟星雲と三裂星雲。前回よりは少し奇麗に撮れた。D3200改,300mm, F5.6, ISO3200, 4min x 4枚コンポジット

DSC_5664.jpg

 彼岸花星雲(上)と出目金星雲(下)。これは巧く写らなかった。D3200改,200mm, F5.3, ISO3200, 5min x 4枚コンポジット

 こういうのを撮影している間は基本的に暇なので,...

DSC_5806.jpg

 撮影風景を撮影したり,..(D600, 24mm, F3.5, ISO1600, 30sec)

DSC_5816.jpg

 田んぼの水面に映るさそり座を写したり,...(D600, 24mm, F3.5, ISO1600, 43sec)

 赤い星雲もちょっと飽きた頃になって,夜空はますます透明度が上がり,天の川は南の山からほぼ垂直に立ち上がる。

DSC_5694.jpg

 もちろん,カメラを少し斜めにしているんだが(笑)。D3200改,24mm, F3.5, ISO1600, 2min x2枚をコンポジット

DSC_5652.jpg

さそり座からいて座など,D3200改,18mm, F3.5, ISO1600, 2min x4枚をコンポジット

DSC_5689.jpg

 いて座の銀河,D3200改,24mm, F3.5, ISO1600, 150sec x2枚コンポジット

DSC_5691.jpg

はくちょう座周辺と夏の大三角,D3200改,24mm, F3.5, ISO1600, 130sec x2枚をコンポジット

DSC_5696.jpg

 沈むさそり座。これは,もっと時間を短くして,一枚撮りにして山の様子をハッキリさせればよかった。さそり座がいなくなると,東からこっそりとオリオン座が姿を現す(笑)。D3200改,24mm, F3.5, ISO1600, 100sec x2枚をコンポジット

 そんなこんなで楽しい時間を過ごしたのだった。帰宅は2時半過ぎで,寝たのは4時少し前だった。

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コメント

素晴らしい。フィルター改造カメラが真価を発揮していますね。なんだか画像処理も手慣れた感じでどんどん腕をあげている様で羨ましいです。天の川プロジェクトも着々と、色々と工夫されて楽しそうです。私もポタ赤用の赤緯体を自作した時、強度向上策で悩みましたが、アルミの平板ではなくアングル材で強度を出しました。引き続き頑張ってください(^^)

Mさん

ありがとうございます。それにしても,もっと周辺の星の像に歪みがない明るくシャープなレンズが欲しいものです。^^;

画像処理に関しては,まだまだダメですね。星とか星雲の色って,本当にこんなものなのか?とか,バックグラウンドって,こんな色なのか?とか,フィルム時代には全く考えなかったことを考えることに。^^;

強度向上に関しては,某社長にエンプラ辺りで作ってもらおうかと思っています。問題は,赤緯軸への取り付け部分なんですが。

「某社長にエンプラ辺りで作ってもらおうかと思っています。」さすがになでら男氏ですな、質、量供に
良い人脈をお持ちで羨ましいかぎりです。

時に、「某社長」は相変わらず元気なのでしょうな~。

通りすがりさん

まあ,タダでやってもらおうとは思いません。^^; ところで,やっぱり強度(ネジ部などの)を考えると,やっぱり金属かなぁと。

某社長は変わらずパラフルです。明日,お会いする予定。

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