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2013年1月22日 (火曜日)

ドーピングは「不正」だけど,..

 ツール7連覇などのタイトルをドーピングによって剥奪されたランス・アームストロングの告白に関して,自転車を趣味にしている様々な方がブログなどで自身の見解を述べている。その多くは,「悪であるドーピングを撲滅することで,自転車界を聖域に!」とでも表現できようか。

 でも,人類が世に出てから,犯罪やら不正はなくなった試しはない訳で,それを取り締まる組織とのイタチごっこは過去より連綿として続き,さらに未来永劫継続されると思われる。そうした人間の関与する不正とそれを是正しようとする働きの精妙なバランスがそこかしこに存在するのが人間社会であり,自転車競技の世界も人間が係わる以上,人間社会の部分集合でしかない訳で,そこには本質的な差異はないと思われる。

 もちろん,ドーピングは不正に違いないけど,「お金」と「名誉」というエネルギーによって,良心の呵責という障壁を越えてしまう場合も少なからずあるはず。ルールの策定と取り締まりだけで,秩序を維持できるなら,これほど楽なことはない。結局,エントロピーはゼロにならない。人間のやることに完全無欠の秩序などない。そして,(広い意味での)ドーピングはなくならないと思う。最新の医学・生理学に基づく新たなドーピング手法(薬物ではなく,DNA レベルとか)の出現と検出・分析機器の進歩とのイタチごっこは続くと思う。

 自転車競技(に限らないが)をスポーツ界の聖域にするものがあるとしたら,それは,競技に対する「愛」と競技者の「矜持」によって生み出される,不正に対する,果てしなく高いエネルギー障壁しかあるまい。しかし,この障壁を形成する「愛」と「矜持」は,詰まる所,生まれ持った資質やら,育った環境やら,受けた教育などに依存する部分が大きく,「名誉」や「金」といった,摩訶不思議で強大なエネルギーを内包するファクタに対抗するには少々弱いのかも知れない。

 なんて考えてると,夢も希望もなくなるけどね。まあ,でも,ランスの登りでの圧倒的なパフォーマンスは,ローラーの友として今後も観続けると思う。

 それにしても,これまで随分とプロロードレースを観ているけど,ステージレースの山岳ステージで圧倒的なパフォーマンスを示した選手は,かなりの確率でドーピング陽性になっている。

 話は変わるが,水に垂らしたインクはやがて水の中全体に拡がるし,コーヒーに入れた砂糖は溶けて,やがてコーヒー全体に拡がる。これが自然の摂理である。だが,人間は東京に集まり,お金はお金のあるところに集まる。かように,「人間」という摩訶不思議な存在が絡むと,自然の法則が見掛け上適用できなくなる。やはり,一番不思議なのは「人間」だ。

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コメント

最近は「ドーピング」な選手が多くて、ツールなどは見なくなりました。
日本では実業団などでドーピング検査ってやってんでしょうかね? ひっかかったなんて話聞かないですけど・・・・。

ドーピングという「不正」、いろいろと考えさせられます。(不正というからには被害者とか、冒される法益とかがあるはずで、それが何なのかいまだによく分かりませんが)。
不正というのは、「動機」「機会」「正当化」の三要素が重なったとき発生確率が高まるそうです。競技でいえば「チームのために」「お金のために」「名誉欲のために」「バレッこないから」「皆がやっているから」などなどの諸事情、心理状態が誘因になっているのかもしれませんね。
しかし、ドーピング行為に対して国家権力が実力をもって介入して来たり、総合優勝の行方が決定的になったタイミングでドーピング疑惑が急浮上して来たりという、昨今のツールのアンチ・ドーピング・コントロールの在り方にはかなりの違和感を覚えています。

へばなさん

私自身は,ツールとかに,それほどピュアなものは求めていないので,あくまで娯楽として眺めています。^^;
ツールを観出したのは,1982頃からですが,あの頃は多かったんだろうなと思います。

実業団レースのシステムは知りませんが,昔,マウンテンバイクのクロスカントリーの日本選手権では上位選手全員と,完走者の中から無作為抽出で数名がドーピングコントロールの対象になっていました。たまたま知り合いが選ばれて,たまたま私が審判員資格を持っていたため,同行してドーピングコントロールルームに行きました。係員が覗き込んで,おちんちんの先から確かにオシッコが出て容器内に入っていることを確かめるので,なれないと中々出ないとか。^^; そして,A,Bサンプルの厳重な作り方を目の当たりにして,このやり方でAがポジティブでBがネガティブなんてことある訳ないよなと思った次第。

日本はどちらかというとドーピング後進国(変な表現ですが)という印象を受けますね。スポーツ科学の後進国なんですかね?

yamaさん

ドーピングの被害者というと,まあ,観念的には,そのスポーツの愛好者ということになってしまうのでしょうか?^^?

不正を招く三要素,興味深いです。
確かに,昨今報道される自転車競技でのドーピングに関しては,裏になにかあるように勘ぐってしまうケースが多いですよね。

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